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Japan

PRESS RELEASE

2014年9月4日
医療法人 愛生会病院
株式会社富士通マーケティング

医療法人 愛生会病院で、電子カルテのクラウドサービス「HOPE Cloud Chart」(第1号ユーザー)運用開始

~グループ内連携強化による医療の質向上・北海道の地域医療への貢献を、富士通マーケティングがICTで支援~

   医療法人愛生会病院(北海道旭川市)(以下:愛生会病院)は、株式会社富士通マーケティング(以下:富士通マーケティング)と共同で、電子カルテのクラウドサービス「FUJITSU ヘルスケアソリューション HOPE Cloud Chart(ホープ クラウド チャート)」(以下:HOPE Cloud Chart)でのオーダリング運用を2014年9月1日に開始しました。クラウドの特性を活かし、ハードウェアの初期投資を抑制しつつ、堅牢なセキュリティと高い信頼性、安心安全な業務継続性を、短期間で実現しました。第1号ユーザーとなる「HOPE Cloud Chart」の導入により、システム運用の負荷軽減や入力、伝達の効率化を行い、それによって生まれた時間で患者とのコミュニケーションやサービス向上の活動へ注力します。また各グループ病院間の正確な情報共有や標準化を行い、医療の質のさらなる向上へつなげます。

   今後愛生会病院は2014年11月中を目途に電子カルテへ移行し、グループ内での標準化モデルとして推進すると共に、近隣地域の医療機関との情報連携を強化、病院の基本理念である「地域社会のニーズに応える安全で質の高い医療を提供し、安心感のある病院づくり」を実践することで地域医療への貢献を行っていきます。一方、富士通マーケティングは、技術とノウハウで業務の省力化とフローの最適化による経営の効率化を実現させるとともに、医療機関が目的としているQOL(Quality of Life)の向上を、ICTを通して支援していきます。

背景

   世界的にも高齢化が顕著に進む日本では、医療費の増大、医師不足・偏在、地域医療崩壊の危機など様々な問題が生じています。それに伴う国民の健康意識の高まりに比例し、患者は自身の処方内容や受診履歴などの診療情報に対する自由なアクセスへの要望が増加しています。医療機関でも、患者への過不足ない情報の提示と十分な説明を行う環境の構築を模索しています。

   そのような中、ICT化の遅れが指摘されてきた医療分野では、病院、介護施設、薬局が組織の壁を越えて患者情報を共有する「地域医療ネットワーク」が全国各地で展開され、情報共有と医療の質の向上が実践されています。北海道地区においても、旭川市医師会が中心となり2014年4月1日に「たいせつ安心i医療ネット」が稼働。市内の公的5病院との間で同意した患者(3000名以上)の診療情報の提供が開始されており、99施設がその情報を利用しています。(2014年7月31日現在)また政府の「世界最先端IT 国家創造宣言」は、「2018年までに全国レベルの医療連携ネットワーク構築を目指す」としており、様々な情報共有や医療の質の向上のために、今後ますますのICTの利活用が期待されています。

本サービス導入の経緯

   愛生会病院では、従来「医療の質のさらなる向上」「病院の経営基盤の強化」に積極的に取り組んでいます。今回Windows XPサポート終了やシステム更新を契機として、ICTを活用した具体的な取り組みを検討してきました。各グループ病院間の正確な情報共有と、増え続けるカルテや画像、紹介状などの医療情報の保管スペースおよび高度化するシステムの運用管理などの課題を解決するには、クラウドサービスが最適と判断し、「HOPE Cloud Chart」の導入を決定しました。

   今般、クラウドの特性を活かしハードウェアの初期投資を抑制しつつ、短期間での導入を実現し、「HOPE Cloud Chart」でのオーダリング運用を2014年9月1日に開始しました。今後2014年11月中を目途に、段階的に電子カルテに移行します。

本サービスの概要

   「HOPE Cloud Chart」は、200床程度の中規模病院向けに電子カルテと医療事務システムのパッケージ機能を提供するクラウドサービスです。国内市場でトップシェアを誇る富士通の電子カルテシステムパッケージをベースとしており、2014年7月10日に提供が開始されました。

本サービス導入で期待される効果

  • 情報入力、伝達の精度向上による効率化

       最新の技術とノウハウに基づく参考情報表示やチェック、アラートなど充実した機能により、発生源での入力業務の正確性が向上します。「複数の医療従事者が関与するため情報伝達の正確性をどう確保するか」「多数あるジェネリック医薬品の記載など、カルテ作成の煩雑さが実務を圧迫する」などの課題を解決します。また、正確性が向上したことで生まれる時間を患者とのコミュニケーションにあてることができるようになります。

  • 運用標準化によるグループ内外の情報共有強化

       愛生会病院を実践モデルとして、グループ内での標準化を推進します。事務、看護記録などの運用を統一することで、情報共有の強化が図れ、受診歴を踏まえ、検査結果や画像データを提示した説明など、スムーズな診療が行え、医療の質が向上します。また、近隣の医療機関とも患者の診療など情報共有が可能になります。

  • システム運用管理の負荷軽減

       最先端のセキュリティと堅牢な設備を備えた富士通のデータセンターによるクラウド基盤での運用により、高い信頼性と業務継続性を実現します。ICTと病院業務の両方に通じた専門家が導入支援だけでなく、システム運用監視、保守を一貫してサポートし、本業に注力することが可能になります。

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今後の展開

   愛生会病院はグループ内のさらなる標準化を推進すると共に、地域医療ネットワーク「たいせつ安心i医療ネット」の情報提供病院となることも視野に入れ、近隣地域の医療機関との情報連携を強化していきます。それらの活動を通じ、病院の基本理念でもある「地域社会のニーズに応える安全で質の高い医療を提供し、安心感のある病院づくり」を実践することで地域医療への貢献を行っていきます。

   一方、富士通マーケティングは、今回の事例を活かし、今後も技術とノウハウで業務の省力化とフローの最適化による経営の効率化を実現させるとともに、医療の質の向上と地域医療再生、医療機関が目的としているQOL(Quality of Life)の向上を、ICTを通して支援していきます。

医療法人 愛生会病院の概要

医療機関名: 医療法人愛生会病院(交雄会グループ)
所在地: 北海道旭川市東旭川町共栄223番6
理事長: 三井 慎也
開設年月: 1978年5月1日
診療科: 一般内科、消化器内科、リハビリテーション科
病床: 60床(一般病床)

   ※交雄会グループには、旭川、札幌、道東・遠軽、道南・壮瞥の4つの地域に医療機関が所属しています。


商標について

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