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Japan

PRESS RELEASE

2013年4月17日
株式会社富士通マーケティング

大阪府豊中市様の小中学校に「とよなか読書活動支援システム」を構築

~読書活動日本一の実現に向けた「とよなかブックプラネット事業」を推進~

   株式会社富士通マーケティング(本社:東京都文京区、代表取締役社長:生貝 健二、以下:FJM)は、大阪府豊中市(市長:淺利 敬一郎氏、以下:豊中市)様が推進する「とよなかブックプラネット事業」の情報基盤となる「とよなか読書活動支援システム」を市内の公立小中学校59校に構築し、4月より運用開始します。

   豊中市様では、2010年度より小中学校の教育現場における読書活動を推進する「とよなかブックプラネット事業」に取り組んでいます。今回構築した「とよなか読書活動支援システム」は本事業の中核として、図書館業務を支援する「蔵書管理システム」、学校間で授業事例を共有する「授業活用データベース」、公立図書館も含めた司書、教員で図書情報を共有する「情報共有システム」の3つで構成されています。特に「授業活用データベース」は、学校図書館、公共図書館のシステムと連携し、授業で活用した図書リストから図書の検索・予約ができる新機能に加え、将来的には全国の学校図書館関係者などとの事例共有のための活用を見据えた基盤として構築しています。各システムを統合的に連携することにより、児童生徒、教員の学校図書館の活用と読書活動の活性化を目指します。

   今回、全国での学校図書館システム構築実績と、豊中市様の本事業の課題解決に向けた提案力を評価頂き、読書活動支援システムを構築するパートナーとしてFJMをご採用頂きました。

   豊中市様は、大阪府中央部の北、神崎川を隔て大阪市の北側に位置し、東は吹田市、西は尼崎市、伊丹市、北は池田市、箕面市に接しています。市内全域が市街化区域となっており、人口約39万人を有する大阪府の中核都市です。

   文部科学省の定める新学習指導要領をふまえ、『学校図書館と公共図書館の蔵書を一体的かつ効果的に活用する環境を整備することにより、児童生徒の読書活動を促進し、自ら学ぶ力を育成する』ことを目的とする「とよなかブックプラネット事業」を2010年度に立ち上げ、「読書活動日本一」を市長の政策項目の1つに掲げ、取り組みを推進しています。すでに本事業に先立ち、市内すべての公立小中学校に学校図書館専任職員(以下、学校図書館司書)を配置しています。

豊中市様の図書活動推進における課題

   豊中市様では「とよなかブックプラネット事業」の取り組みの一環として、2010年度から2年間に渡り現状の調査を行い、課題を明確化しました。

  1. 各学校の図書館のシステム化
    • 貸出返却・資料管理・利用状況の把握など、日々の業務が学校図書館司書などの手作業で行われており、児童生徒が本と接する機会を増やすための啓発活動に十分な時間を確保することが難しい。
    • パソコンなどで資料を検索する仕組みが未整備のため、自校内も含めた資料の迅速な検索が難しい。
  2. 図書を活用した授業に必要な情報の入手
    • 学習における言語活動(注)の充実に向け、授業で図書を活用することが求められており、授業に有効な図書情報や、活用事例などの情報の入手を支援する仕組みが必要。
  3. 市内各学校、公立図書館間のコミュニケーション
    • 市内には公立小中学校が59校、公立図書館9館(学校図書館支援ライブラリー機能を含む)があるものの、各施設間で図書に関する円滑なコミュニケーションをとるためのシステム基盤が確立されておらず、効率的な活用が不十分。

   FJMでは、豊中市様が「とよなかブックプラネット事業」を推進するにあたり、豊中市様の市内59校の小中学校に、「蔵書管理システム」「授業活用データベース」「情報共有システム」の3つのシステムを組み合わせた「とよなか読書活動支援システム」を構築しました。

「とよなか読書活動支援システム」の特長

  1. 蔵書管理システム
    • 富士通が全国4,000校以上に提供した学校図書館パッケージをベースに、窓口業務、資料管理、収書・整理業務など図書館業務に必要な機能により、日常の業務を大幅に効率化します。
    • 図書に対する書評コメント機能や投票機能により図書に関する付帯情報を蓄積し、さらなる利活用を促進します。
    • システムは教育委員会側で一元管理するため、各学校のシステム管理負荷を軽減するとともに、市内全校で同一の機能を利用できるため、横断的な検索・予約や、相互貸借、貸出返却などが可能です。
  2. 授業活用データベース
    • 図書を取り入れた授業の活用事例を学習単元やキーワードに分類して登録、閲覧できます。
    • 図書を活用した授業についての感想や、注意点、ポイントを入力するとともに、活用した図書リストも作成できます。リストは蔵書管理システムと連携しており、リストから学校図書館、公共図書館の蔵書検索や予約が可能です。(※新機能)
    • 登録者は、授業で活用した図書についてのコメントや投票ができます。閲覧者は、そのコメントや評価から事例の並び替えや検索することも可能です。これにより、教員の効率的な授業計画立案や授業に関する教員同士の情報共有を支援します。
  3. 情報共有システム
    • 市内各学校と公立図書館の教員や司書が、意見交換や相談などのコミュニケーションを円滑するためのポータルサイトを立ち上げます。
    • 図書の検索や掲示板といった機能に加え、電子キャビネットでの資料共有や、サイト利用者へのアンケートの実施・集計も可能です。

「とよなか読書活動支援システム」に期待される効果

  1. 業務負担を軽減するとともに、利用動向を活かした効果的な計画を推進する

       各校の図書館で手作業で行っていた業務をシステム化することで、日々の業務効率化に加え、利用状況に関する情報が自動的に集計されるようになります。

       豊中市様では、本システムにより日々の業務負担を軽減することで、児童生徒のために向き合う時間を増やすとともに、集計した情報を活かした効果的な資料の整備計画や、読書推進計画を推進していきます。

  2. 児童生徒が図書と触れる機会を提供し、さらなる読書活動を推進する

       今回のシステム整備により、自校内の図書に加え市全体で保有している図書を有効的かつ効率的に活用できるようになります。これにより、児童生徒が自ら興味を持って図書を検索することで、図書と出会う機会と、「読みたい本」の存在への気づきとなることを期待しています。

  3. 教員の図書を活用した学習指導を支援し、児童生徒が自ら情報を収集・適用する能力を高める

       学校を横断した事例共有や活用、情報交換などにより教員の学習指導を支援していくことで、図書を活用した授業を推進します。これにより、児童生徒が図書館の活用により自ら情報を得て、思考を深め、様々なメディアの働きを理解し、適切に利用する能力を高めていきます。

とよなかブックプラネット事業の取り組み

システム全体イメージ図

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画面イメージ

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「とよなか読書活動支援システム」概要

  • 学校数 :59校
  • 蔵書数 :約700,000冊
  • 児童生徒数 :31,241人(2012年5月現在)

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