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Japan

製造業の生き残り戦略 モノヅクリとシクミヅクリの考え方

2017年04月17日更新

イメージ 日本のモノヅクリは、その高い品質や継続的なイノベーションによって、世界中から高く評価されてきました。また日本のGDPにおける製造業の割合は2割強にも上っており、名実ともに日本を代表する産業といえるでしょう。
しかし、日本の製造業は以前ほどの存在感を放っていないかもしれません。製造業の国際競争力の推移をみると、2000年台に入ってから国際競争力指数が横ばいの日本に対し、2010年北米の指数は、同時期の日本の倍以上もの差をつけています。さらに、アジア諸国は国際競争力指数を着々と伸ばしており、2010年には日本と肩を並べるほどになっています。(国際競争力指数=売上高営業利益率×売上高シェアとして計算)
ではこの状況を打破し、日本の製造業が再び輝きを取り戻すためにはどうすればいいのでしょうか。そこには、モノヅクリとシクミヅクリというふたつの方向性があると考えられます。

徹底的に高品質を突き詰める モノヅクリのエキスパートへ

ひとつめの方向性としては、モノヅクリ技術をさらに極めて、他社の追随を許さない高品質な製品を追及することです。日本の製造業がもつ強みのひとつには製品の品質が挙げられますが、これに磨きをかけていくというのが基本的なアプローチになります。
ただし、アジア諸国などの新興国勢からの追い上げが厳しい昨今において、生半可な性能の製品ではあっという間に低価格のアジア製品に市場を奪われてしまいます。またドイツの「インダストリー4.0」や中国の「中国製造2025」では、スマートファクトリーなどの最新技術の投入により、国家プロジェクトとして製造業の品質の向上に取り組んでいます。そのため、いかに技術力が評価されている日本の製造業といえど、これまでの地位に安寧をしているわけにはいきません。インダストリー4.0に代表されるように、最新のロボット設備やAIといった最新技術に対して“食わず嫌い”をせず、どん欲に取り入れ、必要に応じて投資をしていく姿勢が重要になるでしょう。

スペック競争からの脱却 シクミヅクリによる差別化

製造業の競争力を向上させるためのもうひとつの方向性としては、モノとしての品質を追及しつつも、シクミヅクリにおいて差別化を図ることです。これは製品のスペックだけで勝負するのではなく、製品とそれを取り巻くサービスなども含めたシクミを設計し、ソリューションとしての価値を追求することを指します。
最もわかりやすい例としては、いまやイノベーションの代名詞ともいえるiPhoneでしょう。iPhoneはモノとしての品質はもちろんのこと、App StoreやiTunesといったサービスも含めた、いわば「iPhoneを中心としたライフスタイル」を提供しました。その結果、世界中で爆発的なヒットを生み出し、Apple社が世界で最も競争力のある会社のひとつとなったのは、周知のとおりです。
最近ではAI(人工知能)や、すべてのモノをインターネットにつなげるIoT(Internet of Things:モノのインターネット)といったITに関わる新技術の台頭により、シクミヅクリによる差別化の可能性は大きく広がりを見せています。あなたの会社の製品にもAIやIoTを掛け合わせることによって、新たなシクミを作り上げることができるかもしれません。

事例:IoTを利用した重機の保守サービス、電気ポットによる安否確認

重機の製造販売を行うA社では、自社で販売する重機にGPSと多数のセンサー、そしてインターネット接続デバイスを装備しました。これらのセンサーは、機体の燃費やエンジンの温度、ポンプの圧力といった重機の稼働状況に関するさまざまなデータを、GPSデータと合わせて収集しています。集まったデータをセンターで解析することで、重機の故障を予知し、故障する前に保守サービスを提供することができるようになりました。重機にIoTセンサーを取り付け、データ解析を行うことによって、いままでにない高品質なアフターサポート体制というシクミを確立したのです。
また、IoTという言葉がメジャーになる前から発売されているB社の電気ポットは、電気ポットにネットワークへの接続機能を持たせることで、独自のサービスを提供しています。このサービスは電気ポットに通信モジュールを内蔵し、お湯を沸かすごとに特定の人にメールなどによる通知を送信するというもので、主に離れて暮らす高齢者の安否確認のために利用されています。この安否確認のためのサービスも、電気ポットの機能に安否確認というソリューションを組み合わせて付加価値を創りだした、シクミヅクリの好例といえるでしょう。
IoTやAIなどの新技術を用いることで、シクミヅクリの可能性は無限に広がるようになりました。また一方で、日本のモノヅクリスピリットを活かした高品質な製品は、突き詰めていくことで世界の製造業とも互角に戦うことができるはずです。あなたの会社では、どちらの戦略を取りますか?

参考文献:

海外製造現場を支えるシステムとは?

製造業の現場で役立つ情報集

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