GTM-MML4VXJ
Skip to main content

富士通マーケティング

English

Japan

  1. ホーム >
  2. ICTのmikata >
  3. 特設サイト >
  4. 「戦略経理サミット2018 -番頭から参謀への変革!次世代経理幹部の未来を読む-」開催レポート2

「戦略経理サミット2018 -番頭から参謀への変革!次世代経理幹部の未来を読む-」開催レポート(2/4)

ページを移動

【テーマ1】事業の成長を支える経理部門として事業部門とどう関わるか?

エーキューブ総合会計事務所 村上氏
村上氏

まずはじめに、企業をとりまく環境変化が著しい中で、新規事業の創出や既存事業の成長に対し、経理部門も受け身ではなく主体的に対応することが必要になります。
その視点から、「事業の成長を支える経理部門として事業部門とどう関わるか?」というテーマについて、パネリストの皆様のお考えを伺います。


 

経理部門が事業部門に関与することで、営業利益率が上がる可能性がある

谷口 宏 氏
谷口氏

私からは、「経理部門は事業部門とどう関わるか」というテーマの参考になる調査をご紹介します。

一般社団法人日本CFO協会では、2017年10月から11月にかけて、会員企業を主体としたCFO、経理・財務幹部を対象に、「CFO部門が主観・関与する経営管理・経営企画機能の実態と課題」の調査(注)を行いました(有効回答数220)。

(注)財務マネージメントサーベイ「CFO、経理・財務組織が担う経営管理・経営企画機能についての実態と課題」Open a new window


谷口 宏 氏
谷口氏

CFOが管掌している機能の範囲について尋ねたところ、当然ながら「経理・財務・税務」機能については96%とほぼ全員が管掌していました。また、「経営管理」機能は55%、「経営企画」機能は43%と、ほぼ半数の企業のCFOが経営管理・経営企画機能も管掌していることがわかりました。(グラフ1参照)


 

グラフ1:CFO(経理財務担当役員)が管掌している機能

グラフ1:CFO(経理財務担当役員)が管掌している機能

(出典)日本CFO協会発行 CFOFORUM第90号(2018年1月15号)

谷口 宏 氏
谷口氏

また、本調査は、「CFOが経営管理・経営企画機能を充実させると、営業利益率向上につながるのではないか」という仮説のもと、回答企業の実態と過去3年間の営業利益率の推移を確認したところ、相関関係を見出すことができました。(グラフ2~4参照)


 

グラフ2:商品・サービス・店舗などの損益実績分析による運営改善・継続可否判断・提案

グラフ2:商品・サービス・店舗などの損益実績分析による運営改善・継続可否判断・提案

グラフ3:新商品・サービスの原価目標・価格設定提案

グラフ3:新商品・サービスの原価目標・価格設定提案

グラフ4:宣伝広告費・販売促進費などの投資判断・進捗管理・効果測定

グラフ4:宣伝広告費・販売促進費などの投資判断・進捗管理・効果測定

日本CFO協会発行 CFOFORUM第90号(2018年1月15号)

谷口 宏 氏
谷口氏

調査結果より、経理部門が事業部門に関与することで、営業利益率の向上に貢献できる可能性があることがわかります。

経理部門は自信を持って事業部門に関わってよいと思います。


谷口 宏 氏
谷口氏

もうひとつ興味深い結果があります。

パナソニック社の経理機能の組織配置は有名ですが、本調査で「事業部の中に経理・財務部員を配置している」と回答した企業は25%でした。(グラフ5参照)

ただし、経理は事業部の活動に口を出すなという風土の企業も少なくありません。経理部門が事業部に関わる場合、マインドセットの醸成が必要だと思います。


 

グラフ5:経理・財務部門の人員配置

グラフ5:経理・財務部門の人員配置

(出典)日本CFO協会発行 CFOFORUM第90号(2018年1月15号)

事業部からの申告データの裏を読んで見通しを立てる

渡邊 基
渡邊

経理部門が事業そのものに直接関わることは少なくても、積極的なサポートはできます。事業部門との関わりを持つタイミングは大きく分けて2通りあると思います。


渡邊 基
渡邊

一つは新しいプロジェクトや新規事業への投資時です。

経営層も現場も「経理のお墨付き」が欲しいのですが、現場から上がってくるのはたいていがバラ色のプランです。それに対して、専門の立場から査定をすることが我々の仕事です。私は、ビジネスプランを①ベストエフォート、②うまくいかなかった場合、③その間のプラン、と3パターン出してもらうよう促し、査定しています。


渡邊 基
渡邊

もう一つの関わり方は、今後の見通しを立てることです。

現場は、現在はもちろん、この先がどうなるのかを知りたいものです。これに対し、経理はいかにタイムリーに正確な情報を伝えるかが大事です。そのためには、申告された見込み数字の実態を知らなければなりません。この数値の「のりしろ」はどのくらいあるのか、無理のない数値か、安全策に寄っているのかを探ります。

数字をとりまとめるだけでは、付加価値は生まれません。これらの実態を伴う情報を得るには、現場との対話やつながりから地道に探るのが一番確かです。


渡邊 基
渡邊

経理部員には、申告データの裏を読むようにと言っています。

ICTが発達し、自席から簡単に情報がとれるようになりました。
しかし、それが正しく、実態を表しているとは限らない。特に将来を見据える時には、鵜吞みにしてはいけません。それは現場との積極的な接触からしか掴めません。
生の情報が必要です。


 

売上の流れに経理が関わることで、プロセスの一貫性を組みたてていく

プリンスホテル 石田氏
石田氏

事業部門では、「投資を回収すべき年数」という結果ありきで、売上を当てはめ、バラ色の投資計画を描く傾向があるかと思います。ここに睨みを利かすのも経理の大きな役割の一つだと思います。

全否定をするのではなく、事業部門に問いかけながら探っていくことが重要です。


プリンスホテル 石田氏
石田氏

「この売上はどのような施策で実現しようとしているのか?」
「マーケットチェンジとは具体的にどのようなアプローチか?」
「運営は何人でどのような配置でやろうとしているか?」
こうした問いかけが、見落としや空白をつなげるきっかけになります。

私たちは価格戦略そのものには関わりませんが、プロセス全体を俯瞰して、関係部署が行なっている業務そのものの中に、「数字のもと」を埋め込む活動を行っています。
また、ホテルの場合、料金変動が激しいので、価格が決まったら全社でその価格を共有する仕組みづくりに関わります。売上の流れに経理が関わることで、プロセスの一貫性を組みたてるところに貢献できると考えています。


エーキューブ総合会計事務所 村上氏
村上氏

経理には数字を正しく表す大きな役割がありますが、正しい数字をまとめる過程の中で、事業を円滑に回す潤滑油のような役割も果たしているのですね。


 

商品化の初期段階から関わることで、見えてくるものがある

上村 勉
上村

新規事業にも様々なパターンがあり、新製品販売のような全く新しい事業や、既存事業が形を変えていくような事業などがあります。

前者では、私たち経理部門も事業部門の“商品化審査会”に出席して、商品化の初期段階から関わるよう心がけています。売れるか売れないかという判断はとても難しいですが、初期から関わりを持つことで、経理部門の視点から見えてくるものがあります。


上村 勉
上村

後者では、例えばサーバ事業におけるオンプレミス(お客様が自社で構築・運用する形態)からクラウド(お客様がサービス利用する形態)への提供形態の変化があります。

お客様から見ればサーバをご利用いただくことに変わりはないのですが、当社の会計から見ると、月次の売上計上から、ストックビジネスとして数年間の売上を見込む形態へと変わります。この会計の捉え方の変化は、新規事業と同様に考えられます。


上村 勉
上村

ビジネス環境の変化に伴い、経理業務も変化するなか、経理部門が事業部門に関与するためには、投資に対する評価の目を養うなどのファイナンスリテラシーの強化が必要と考えています。




エーキューブ総合会計事務所 村上氏
村上氏

”商品化審査会”のお話が出ましたが、
「経理がそこまで関わるのか?」
「事業の最前線にいる人に、経理は何を話せばいいのか?」
と思う方もいらっしゃるでしょう。

事業部門の方は、売上予測はできても、どのようなコストがどの程度かかるかといった情報は持っていないものです。プロジェクトの採算性を見積もる上で、経理部門はデータを裏付けに、コスト面から提言できるのではないでしょうか。


 

ビジネスプランを現実に達成可能な物語にしていく

プリンスホテル 石田氏
石田氏

ビジネスプランを立てる時、経理部門は事業戦略部門の下支えとして、実際の運営上、本当にこのコストなのか?ということを常に問いかけます。

例えば、「利益が出るような数字で材料費が提示されているけれど、コンセプトを踏まえて、本当にその金額でできるのか?」といった具合です。


プリンスホテル 石田氏
石田氏

売上とコストのバランスを見られるのが、経理の強みです。
これは問いかけ続けることでわかります。

経理部門は「この数字ではダメ」ということ以上に、「いかにして、ビジネスプランを現実に達成可能な物語にしていくのか」というプロセスに関わりを持つことが重要です。ビジネスプランに対する共通理解があれば、対話の中で軸合わせができます。

想定した通りか、違うならばなぜ想定通りにいかないのか、どうすれば望む姿に切り替えていけるのか、絶えず問いかけていくのが経理部門の大事な務めだと思います。


 

パネルディスカッションの様子    パネルディスカッションの様子

ページを移動

戦略経理フォーラム 詳細はこちら

お問い合わせ

Webでのお問い合わせ

入力フォーム

当社はセキュリティ保護の観点からSSL技術を使用しております。

お電話でのお問い合わせ

0120-835-554 お客様総合センター

受付時間 9時から17時30分まで
(土日、祝日及び当社指定の休業日を除く)
[注] お問い合わせ内容の正確な把握、およびお客様サービス向上のため、お客様との会話を記録・録音させて頂く場合がありますので、予めご了承ください。