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田中靖浩氏講演「20世紀PDCAはもう古い!21世紀型OODA経営への転換」レポート

【後編】 「計画ではなく、まず観察」
OODA経営への転換が、先の見えない時代に突入した日本ビジネスの突破口に

イメージ機動戦の戦い方は、PDCAではなくOODA、Observe(観察) Orient(状況判断) Decide(決断) Act(実行)です。OODAは、米国の撃墜王と呼ばれたパイロットが生み出した理論で、事前の計画重視ではありません。基本的に“臨機応変”が中心で、一応計画は立てるけれども、それにこだわってはいけないとする考え方です。それよりも、臨機応変に活動できる反射神経を鍛えることを優先します。

管理に関しては、具体的に細かく指示することは止めて、大枠だけを示して後は自分で考える、Mission Command(ミッションコマンド)という管理手法を、米国の軍隊では採用しています。なぜこの作戦をやるのか、最終ゴールはこれだということだけを指令して、その後、上官は詳細について口を出さない。いわゆる委任・実行、「任せて任さず」です。独断の許容という言い方もできるでしょう。目の前で起きることに対して瞬間的に反応できない限り新たな戦いには勝てない、という考え方のリーダーシップです。

PDCAでは重視された大量の情報も、ただ垂れ流すのではなく、判断・行動に直結する情報のみを分析して軍に提供するCritical Intelligence(クリティカルインテリジェンス)を重視します。日本では「情報」と一括りにされていますが、米国の軍事ではインフォーメーションとインテリジェンスが明確に区別されています。機動戦に必要不可欠な情報は、無論インテリジェンスのほう。しかも決定的で、ごく少量の情報(インテリジェンス)です。(図3参照)

図3:機動戦を支える3つの要素

機動戦を支える3つの要素、「OODA」「Mission Command」「Critical Intelligence」が、先ほど述べた新・3つの過剰、日本企業が抱える「計画」「管理」「情報」の過剰に紐付きます。つまり、素早く動く個人をつくり、管理ではなく動かすリーダーシップ、そして動ける情報だけを提供する。米国の軍事に学び、この3点へ発想の転換を図ることが、閉塞感が蔓延してしまった日本ビジネスの突破口になり得ると私は考えています。

イメージPDCAとOODAの違いは、最初がP(Plan)か、O(Observe)か、ということです。分かりやすい例で説明しましょう。まず、ある男性がいて、彼には意中の女性がいてどうしても彼女と付き合いたくて、レストランへ連れて行くというシチュエーションを想像してみてください。そんな勝負がかった場面で、男性は店を調べて予約しますよね?プランを作ります。何時に待ち合わせをして、このピザがおいしいお店に連れて行くって計画を立ててしまう。これがPDCAです。そうではなくて、まずは彼女をよく見ろというのがOODAです。一応予約はするけれど、会ったときに、『きょう昼に何食べた?』と聞いてみて、『イタリアン』っていう返事なら、その段階でピザは危ないじゃないですか。そこで、『もう寒くなったけど、風邪とかひいてない?』って聞いて、『そう言えば、少し風邪気味…』なんて彼女が言ったら、あったかい鍋に変更する。まず相手を観察することから始めるのがOODAで、観察なしで自分の計画を推し進めて、彼女を昼夜連続ピザという目に陥れてしまうのがPDCAということです。

今回、私がこの講演でいちばん強調したかったのは、予算ありきの体質や過剰な計画・管理が、本来その会社が持っているであろう勢いを失わせていないかということです。数字管理偏重が目先の利益重視につながって、コスト削減が始まり、元気がなくなってしまう、会計士の経験からそのような会社は嫌と言うほど見てきました。だから、自己判断で社員が動くOODAで勢いを取り戻せないかと考えています。

ただし、すぐに全てOODAに転換するというのもどこかに無理が生じるでしょう。メーカーのようにルーティンで事業を行っている場合には、PDCAがとても有効なことも事実です。情報サービス産業やメーカーであっても新規事業を始めるときなど、先行きが読めないのであれば、新たなOODA、Mission Command、Critical Intelligenceという考え方をPDCAと組み合わせて活用してみるのも1つの方法です。
先の見えない時代、21世紀型のOODA経営の取組みを図った企業から明るい兆しが見えてくると、私は確信しています。

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