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第06回 ニーズの予測提案 ~個々人にあったパーソナルなAIとは~

AI活用の「いろは」

株式会社チェンジ 執行役員
株式会社ボイスタート 取締役
高橋 範光 氏

2019年02月18日更新

前回から、AIがもたらす「補助」「提案」としての役割をご紹介しています。今回は、「補助」「提案」の中でもっとも支援的な役割とも言える「ニーズの予測提案」について紹介していきます。

あなたにもっともあったものを紹介してくれる「パーソナルAI」

無料動画共有サイトYouTube。世界中のさまざまな動画をパソコンやモバイル、テレビなどで見ることができるサービスです。このYouTubeには、ログイン機能が存在します。ログインのための会員登録はGoogleの各種サービスのログインと同様で、無料で行うことができます。

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では、ログインするとどのような便利機能があるのでしょうか。それは、「あなたへのおすすめ」という動画一覧が表示されるという点です。この「おすすめ」機能に、AIが利用されています。

過去に閲覧した動画をもとに、同じ投稿者の最新動画や人気動画を表示するだけであればAIというほどでもない簡単な機能ですが、同じコンテンツを閲覧している人が見ているさまざまなコンテンツや、タイトルなどから類推したいわゆる「類似動画」が表示されることで、まさに個人にとって「おすすめ」のさまざまなコンテンツが表示されるようになっています。

他にどのような事例があるでしょうか。たとえば、ECサイトのAmazonには、「過去にチェックした商品の関連商品」や「おすすめ商品」が表示されます。この機能によって、ユーザーは「新たな」欲しい商品を知ることができ、販売促進に繋がっています。

これらの、実は日頃から我々が接している「あなたにもっともあったものを紹介してくれるAI」こそが、「ニーズの予測提案」です。

前回の第5回で紹介した「最適行動の提案」と似ているようにも感じますが、最適行動は人の嗜好に左右されないベテラン視点での「よりよい行動」の提案であるのに対して、今回の「ニーズの予測提案」は、個人の嗜好にあったものを提案してくれる「パーソナルAI」としての機能といえるでしょう。

大量の選択肢がある領域で利用価値あり

「ニーズの予測提案」機能は、先ほど動画の選択や商品の選択の事例をご紹介したように、大量の選択肢がある場合に選択肢を個々人にあわせて絞り込むというところで利用価値があります。

そもそも、人間は多くの選択肢から比較して選ぶということをあまり得意にはしていないと言われています。そこで、選びやすいようにおすすめする機能が有効となるわけです。

他にこの「ニーズの予測提案」機能を利用している分野でいうと、最近では金融商品のポートフォリオを個人の嗜好にあわせて提案してくれる「ロボアドバイザー」が有名です。実際に、たくさんの金融商品から投資商品を選ぶというのが難しい方を中心に、自らの資産運用のために、ロボアドバイザーを利用する方が増えてきているといわれています。

また、大量に選択肢のある領域ということでいえば、他にも、個人のニーズにあったお酒(ワインや日本酒など)のリコメンドなどでも利用可能でしょう。将来的にはオンラインでの、旅行プランのリコメンドのような機能も出てくるかもしれません。

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「意思決定支援」機能としては、よい意味での「割り切り」が重要

たとえば、ワインのリコメンドAIを考えた場合、1点気になるのが、本当にその人にあったワインをおすすめできているかどうかという点です。しかし、それを証明するためには、実際に買ってみて、飲んでみない限り証明できません。そこで、できる限り選択肢の可能性を増やし、さまざまな選択肢を残してしまうと、結果として選択肢をしぼることによる「意思決定支援」機能が低下してしまいます。

すなわち、「ニーズの予測提案」において重要なのは、選択肢を一気に絞り込むこと、いわば、よい意味での「割り切り」だといえます。金融商品のポートフォリオを提案してくれるロボアドバイザーは、さまざまな金融商品のなかから自分にあった“唯一の組合せ”を提案してくれることで、購入につながっているのです。

裏返すと、ニーズの予測の精度が高いことよりも、いかに意思決定につなげるかが重要であり、価値を生み出すことであるということを理解して導入する必要があります。皆さんの日頃の意思決定で、「おすすめ」してほしい領域はありませんか?そのような領域に今後、さまざまなパーソナルAIが登場してくるかもしれません。

第6回では、6つの役割の5つ目「ニーズの予測提案」を紹介しました。

次回は、6つの役割の最後、6つ目「将来予測」について紹介していきます。AIに未来が見えるのか、将来予測の価値はどこにあるのかについて考えていきます。

著者プロフィール

高橋氏

株式会社チェンジ 執行役員
株式会社ボイスタート 取締役
高橋 範光 氏

株式会社チェンジ執行役員として、ビッグデータやAI(人工知能)に従事

  • 株式会社ボイスタート取締役
  • ビッグデータマガジン編集長
  • 総務省統計局データサイエンス・オンライン講座「社会人のためのデータサイエンス演習」講師
  • 独立行政法人情報処理推進機構 第4次産業革命に対応したスキル標準検討WG委員
  • (一社)オープンガバメント・コンソーシアム 高度IT人材育成分科会理事
  • (一社)データサイエンティスト協会 スキル委員
  • 大阪府立大学 非常勤講師
  • 著書:道具としてのビッグデータ(日本実業出版)

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