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費用が少なく効果的で社会にも役立つソーシャルマーケティング

沢葦夫 氏

2017年11月13日更新

イメージ 「ソーシャルマーケティング」を、FacebookなどSNSに広告を発信するソーシャル"メディア"マーケティングと勘違いされている方も多いかもしれません。ソーシャルマーケティングとは「社会の求めに応じたサービスや製品を提供すること」です。多くの製品やサービスにはもともと公共性があると思われるかもしれませんが、さらに社会や消費者の利益を優先した活動を意味します。それが消費者からの支持を得られるというマーケティング活動の一環にもなるのです。その具体例を見てみましょう。

ソーシャルマーケティングが注目される背景

ソーシャルマーケティングとは、社会が潜在的に求めている生活環境の改善や諸問題の解決などのニーズに対し、それに応えた製品やサービスの提供などにより共感を得ようとするマーケティングです。言葉で表すと難しそうですが、企業活動ではそれほど珍しくありません。ポイントは消費者の「共感を得る」ことにあります。例えば、コーヒーの味も値段も同じカフェが2店舗並んでいて、片方の店だけに「料金の5%をユニセフに寄付」とあったらどちらを選ぶかと考えると分かりやすいのではないでしょうか。

ソーシャルメディアマーケティングのテーマや事例

ソーシャルマーケティングで活動したり主張したりするテーマは、「地域の美化運動」から「環境保護」や「緑化運動」、世界の貧困層への救済、風土病撲滅などの「国際貢献・人道支援」までさまざまです。「女性を応援」「ペットにやさしい」などもテーマになるでしょう。食品メーカーが「食育」の情報を提供するのもソーシャルマーケティングに該当します。そして、地震や台風による災害への直接的な物資支援、ボランティアとしての参加、募金活動なども広い意味でのソーシャルマーケティングととらえることもできます。

ソーシャルマーケティングとCSRの違い

ただし、忘れてはならないのが、どの企業や団体もマーケティング(販売やプロモーション)が優先されてはならないということでしょう。その意味では「CSR(Corporate Social Responsibility:企業の社会的責任)」でいう「従業員の人権保護、地域社会や地球環境に配慮した活動、ステークホルダー(株主や購入・利用者)への責任ある企業活動」とも類似しています。

ただCSRは義務であり、企業が全社で継続的に取り組まなければならないものです。その点、ソーシャルマーケティングは食品メーカーの食育や災害復旧の支援活動などにあるように、テーマの設定や活動期間などに自由度があるところが異なります。

ソーシャルマーケティングによる効果

CSRは本来、企業規模や業種にかかわりなくどの企業も責任として果たすことが求められるものです。日本では2000年ごろから注目が高まり、企業広報の一環でCSR活動が公表されるようになりました。その多くは持続的な社会貢献活動やCO2排出量削減など目的に合わせた体制を築けるだけの資力のある中堅以上の企業が中心です。

しかしソーシャルマーケティングは、先のカフェの例のとおり個人商店でも実施できるものです。これまでCSR対応などの余裕がなかった企業ほど、社会的な貢献を果たすチャンスでもあります。

けっしてマーケティング活動が主体であってはならないのですが、社会貢献の一方で、ソーシャルマーケティングには次のような実利があります。

差別化手段

商品の多くはコモディティ化し、低価格化やアフターサービスの充実などで差別化するようになりました。同じような商品や提供企業の中で、ソーシャルマーケティングを活用して「消費者・利用者の共感を得る」ことは大きな差別化ポイントになるわけです。

社内の士気向上、人材獲得

だれでも「人の役に立ちたい」と無意識に願っているといわれます。生活のための仕事が社会貢献にもなれば、賃金とは別の働き甲斐になるかもしれません。製品やサービスの開発や販売への積極的な参加も期待できるでしょう。多くの企業が社訓に「社会への貢献」をうたっています。社員の雇用もそのひとつですが、もう一歩「目に見える貢献」があることで社内外への訴求性が高まるのではないでしょうか。

社会的な連鎖への期待

「環境保護」「地球にやさしい」というメッセージが企業から発信されるようになり、消費者も環境問題を考える機会が増えました。ソーシャルマーケティングが社会への周知・啓蒙(けいもう)活動になることが期待できるわけです。ひとつの会社がソーシャルマーケティングで一歩リードすることで他社が追随すれば、活動の輪が広がります。結果として、私たちの生活が豊かになるかもしれません。

ソーシャルマーケティングは、社会貢献と企業のイメージや好感度の向上を果たせる活動です。さっそく自社に合ったテーマについて考え、ソーシャルマーケティング企業を実践してみてはいかがでしょうか。

著者プロフィール

沢 葦夫 氏

沢 葦夫 氏

ICTアナリストの経験を活かし国内外のマーケットや技術動向について寄稿多数。近年は消費財や消費者向けサービスにも研究テーマを拡大、社会を対象とした記事執筆まで手掛けています。業界の経営企画部門や経営者向けの産業分析レポートのほか、アンケートの集計分析が得意分野です。

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