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いま一度、財務会計・管理会計について整理しましょう

酒井 麻里子 氏

2016年08月01日更新

イメージ 企業会計は、財務会計と管理会計の2つに分けられます。この2つは、それぞれ目的や報告するべき対象がまったく異なります。社外の利害関係者に向けて情報提供を行う財務会計と、社内の経営判断に使用する管理会計。似ているようで違う2つの会計について、今一度、それぞれの違いを整理してみましょう。

財務会計とは

財務会計とは、外部の利害関係者に対する報告のための会計のこと。主に、投資家や株主企業のために行う会計です。投資家が企業に投資をする場合、その企業の財務状況は重要な判断材料となります。そこで必要となるのが財務会計なのです。また、株主にとっては、配当がきちんとなされているかを知るために重要になります。

つまり、これらの人たちが、その企業の経営がきちんとなされているかどうかを判断するための情報として提供するのが、財務会計です。

財務会計に必要なもの

財務会計は、その企業の財務諸表をもとに行われます。財務諸表とはいわゆる決算書のことで、貸借対照表や損益計算書、株主資本等変動計算書、キャッシュフロー計算書などで構成されます。
これらのうち、貸借対照表は、会計期間末時点での財政状況を把握するためのものとなります。その会計期間末時点で保有している資産、負債、純資産について報告を行います。
また、損益計算書は、営業活動の結果を示すものです。その企業の1年間の利益と損失を、「売上高」「売上総利益」「営業利益」「経常利益」「当期純利益」などのカテゴリーで表します。

管理会計とは

一方の管理会計は、企業内部の経営者、管理者が現状把握や経営判断を行うための会計です。具体的には、事業計画書や中期経営計画、取締役会の資料などの作成に利用されるものとなります。管理会計の作成方法に明確なルールはありませんが、その企業で経営者が必要とする情報の提供が欠かせません。

財務会計がこれまでの状況を示すのに対して、管理会計は各業務プロセスのデータから、さまざまな指標を出し、この先の経営に生かすものとなります。

管理会計に必要なもの

管理会計には、以下のような指標が必要となります。

 自費資本比率、固定比率、固定長期適合比率といった、経営の長期的な安全性に関する指標および、流動比率、当座比率などの短期的な安全性に関する指標。

 売上に占める純利益や営業利益、経常利益などの割合を示す指標。

 付加価値に占める人件費の割合や、従業員1人あたりの付加価値に関する指標、投下資本に対する成果の比率といった、生産性を分析した指標。

 売上高の伸びや、売上高増加率、経常利益の伸びや経常利益増加率など、成長性分析に関する指標。

両者の数字をきちんと合わせることが大切

財務会計と管理会計はそれぞれ目的が異なるものの、同じ企業の会計である以上は最終的な数字はきちんと合っていなくてはなりません。また、企業の規模が小さい場合には、財務会計と管理会計を合わせて作成する方法もあります。財務会計を管理会計に近づけて一本化することで、数字が合わないということも起こりにくくなくなり、作成時間も短縮できます。

違いを理解してスムーズな情報開示を

過去の状況について、社外の利害関係者に報告する財務会計と、これからの経営について判断するための管理会計。それぞれ目的や対象とする人が異なるため、その違いをしっかりと理解しておくことが大切です。その上で、必要な情報をきちんと管理することで、必要な時に必要な情報をすばやく開示できるようになるでしょう。

著者プロフィール

酒井麻里子 氏

酒井 麻里子 氏

IT系コンテンツを多数手がけるライター。著書に『これからはじめるスマホユーザーのためのLINE Facebook&Twitter安心・かんたんスタートブック』(秀和システム)など。
初心者ユーザーに向けたスマホやPCソフトの使い方から業界最新ニュース、Webマーケティングまで、ITに関することを幅広く扱っています。

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