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知っていれば怖くない!?会計監査を受けるポイント

酒井麻里子 氏

2017年02月01日更新

イメージ 会計監査への対応は、経理担当者にとって緊張するもの。監査を受けるにあたり、監査役が何を調べているのか、監査のポイントはどこにあるのかを知ることはとても大切です。知識をもつことで、きちんと準備をして会計監査に臨めるようになります。

会計監査とは何か?

会計監査とは、財務諸表を利用する利害関係者のために、独立した立場にある第三者が自ら入手した証拠に基づいて検査や評価を行い、その結果を意見として表明する業務のことです。会計監査を行うことによって、財務諸表の信頼性を保証できます。

会計監査には、会社法検査と法定監査、任意監査の3種類があります。会社法監査は、会社法の規定に基づいて会計監査人によって実施されるもので、大会社で実施が義務づけられています。法定監査は法令の規定に基づいて実施される監査のことで、金融商品取引法の規定に基づく監査はこれにあたります。

また、任意監査は、株主や経営者の判断によって任意で行われる監査で、公認会計士をはじめとする専門家によって実施されます。こちらは、金融機関や取引先に対する信用力を高めることや、問題点を見つけて改善し、経営を効率化することなどを目的としています。

どのような点をチェックされるのか?

会計監査を実施時期で分類すると、事業年度中に実施される期中監査と期末前後から定時株主総会までの期間に実施される期末監査があります。期中監査の場合、下記のような事項が監査の対象となります。

重要な決裁書類などの閲覧

  • 社長決裁稟議書をはじめとする重要な決裁書類
  • 取締役会や株主総会、その他重要な会議の議案書や議事録
  • 中長期事業計画や年度事業計画、予算・決算、月次報告、内部監査報告書など
  • 重要な契約書や訴訟関係書類
  • 法令その他に基づく備置開示・提出書類など
  • 定款・取締役会規則や、その他の重要な規程など

本社・事業所などの実地調査

  • 法令の遵守状況(関係法令や社内規程の把握・遵守、法定書類の提出状況など)
  • 内部統制システムの整備状況(組織・制度の構築や運用、問題の発生・対応など)
  • 経営方針の浸透状況、計画(営業、操業、損益など)の進捗状況
  • 資産の管理状況(金銭や在庫、設備の取得・保有・管理・処分など)
  • 取引、業務の状況(特殊な取引や信用管理、決裁・報告事項)
  • 書類、情報の保存・管理状況(重要な書類や機密情報、個人情報など)

法令・定款違反の監視や検証

  • 企業風土や風通しはどうか、隠ぺい体質はないか
  • 取締役の善管注意義務・忠実義務違反はないか
  • 体制や組織はどうか、担当役員や組織・委員会などの体制は機能しているか
  • 関係法令等の把握や周知・徹底は的確か
  • 法令違反行為をはじめとする問題の発生状況、発生した問題への対応は適時・的確に行われているか
  • モニタリングの体制・仕組みはどうか、誰が責任者になっているか

このほかに、内部統制システムの監視や検証、四半期報告書の検討、中間配当の適正性の検討なども実施され、監査の結果は監査調書として記録されて監査役会で報告されます。

また、期末監査では期中監査の結果をふまえ、事業報告およびその附属明細書の監査や計算関係書類の監査を実施します。

会計監査の前に経理が準備すべきことは?

会計監査を受けるにあたり、経理担当者は決算書のような基本的な書類に記載されている内容を把握しておく必要があります。内容を理解し、質問されたときに答えられるようにしておけば、余裕をもって監査に臨めるのではないでしょうか。また、過去の資料の提出を求められる場合に備えて、書類を整理しておくことも大切です。

「監査役は何を見ているか」を理解しよう

監査役が何をチェックしているのか、どこに監査のポイントがあるのかを知っていれば、会計監査への対応はスムーズになるはずです。監査の内容について理解するとともに、日頃の業務でも数字の動きに注意を向け、自分なりの説明ができるように準備しておくことも大切でしょう。

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著者プロフィール

酒井 麻里子 氏

酒井 麻里子 氏

IT系コンテンツを多数手がけるライター。著書に『これからはじめるスマホユーザーのためのLINE Facebook&Twitter安心・かんたんスタートブック』(秀和システム)など。
初心者ユーザーに向けたスマホやPCソフトの使い方から業界最新ニュース、Webマーケティングまで、ITに関することを幅広く扱っています。

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