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Japan

今、改めて知っておきたい、AR、VR、SRの違い

丸の内とら 氏

2016年11月01日更新

イメージ パソコンやスマホの普及によって、「仮想(バーチャル)」の世界は私たちにとって非常に身近なものとなりました。ゲームやSNSなどを通じて、現実(リアル)とは異なる「もう1つの世界」にアクセスすることは、今やごく当たり前のことになりつつあります。
そんな中、VR(バーチャルリアリティ)、AR(拡張現実)、SR(代替現実)といった技術は日々目覚ましく進化し、現実世界と仮想世界との境界がますます曖昧なものとなりつつあります。

VR、AR、SRはそれぞれ異なる技術ですが、いずれもバーチャルとリアルを結びつける技術であるという点において共通しています。この記事では、昨今話題の3つの「R」について改めて考えてみましょう。

VR-バーチャルな現実をつくり出す

VRとはVirtual Reality(仮想現実)の頭文字を取ったもので、文字通りバーチャルな「現実」をつくり出すための技術です。ヘッドマウントディスプレイ(HMD)を装着、コンピュータ・グラフィックでつくられた仮想世界や音を視聴させることで、完全に仮想世界のなかに入り込んだかのような感覚を与えます。

VRはゲームや映画などのエンターテイメントの世界を中心に発展してきましたが、昨今は医療や職業訓練、社会問題の解決といった方面への応用も進んでいます。
例えば、米国のラッシュ大学医療センターでは、それまで動物を使っていた手術の練習にVRの技術を取り入れました。また、社会不安障害や対人恐怖症などに悩む患者の認知行動療法にVRを利用する事例も出てきています。

AR-「現実」のなかにバーチャルを出現させる

これに対してARはAugmented Realityを略したもので、日本語には「拡張現実」と訳されています。VRが「バーチャルな世界に入り込む」技術だとすると、ARは「現実のなかにバーチャルな要素を出現させる」ことによって現実を拡張する技術です。

スマホをはじめとするデバイスを利用して現実世界の空間に仮想のオブジェクトを重ねあわせて表示します。ARはマーケティングシーンとの相性がよく、イベントや展示会会場でのプロモーションで活用されています。

SR-現実をバーチャルで置き換える

三つめのSRは、Substitutional Reality(代替現実)。これは、言葉から想像できるように現実世界を仮想世界で「置き換える」技術で、2012年に理化学研究所が開発しました。

SRでは、ユーザが見ている現実世界の一部だけ仮想世界と置き換えることで、過去のできごとや架空のできごとを「今、まさに現実に起きている」と感じさせます。
HMDをつけたユーザのモニタで「目の前の現実世界」を見せておき、途中で巧妙にあらかじめ撮影しておいた過去の画像に切り替えます。

切り替えが自然に行われれば、ユーザはHMD越しに見ているのが「目の前の現実」なのか「過去に起きたことの記録」なのか判別できなくなります。興味深いことに、あらかじめ「途中から過去の映像に変わる」と分かっていても、被験者はだまされてしまうことが多いのだそうです。

このように「現実」を容易に置き換えられるSR技術は、今後、人間の認知システムを解明していくための有用なツールとなる可能性を秘めています。

身近になってゆく3つの「R」

以上、現実世界と仮想世界の垣根を下げる3つの「R」の技術を紹介しました。現時点ではいずれもまだ広く一般に活用されているとはいえませんが、今後、装置やシステムの普及に伴って、我々にとってより身近なものとなっていくことでしょう。
その日に備えて、自社のビジネスにそれぞれの技術をどのように活用できるか、アイデアを練っておくのも面白いかもしれませんね。

著者プロフィール

丸の内とら氏

丸の内とら 氏

フリーライター歴20年。IT関連を中心に執筆活動を展開し、20冊を超える著書を出版。
ソフトウェアハウス、独立系SIerを経て、現在はIT系サービス企業の経営戦略部に所属。
マーケティング、プロダクトマネジメント、開発などに幅広く関与しています。
システム開発は上流から下流までほぼ一通り経験しましたが、もっとも得意とするのは品質検証。
「三度の飯よりテストが好き!」で、独学でJSTQBを取得した変わりものでもあります。

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