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第17回 工場に求められるリスクマネジメントとは?

ものづくり最新動向

酒井麻里子 氏

2017年05月08日更新

イメージ 事故や災害、機械のトラブルは、一度発生すると自社や顧客、関連企業など広い範囲に大きな影響をおよぼします。リスクの発生を減らし、いざというときにも適切な対応ができるようにするには、日ごろからリスクに備えてきちんと準備をしておくことが欠かせません。今回は、工場におけるリスクマネジメントにおいて知っておきたい知識と、今取り組める対策をご紹介します。

そもそも、リスクとはなにを意味するのか?

まずは、工場での業務においての「リスク」とは何を意味するのかを考えてみましょう。リスクマネジメントに関する原則や指針の提供を目的とした規格であるJISQ31000では、リスクを「目的に対する不確かさの影響(期待されていることから、好ましい方向/又は好ましくない方向に乖離すること)」と定義しています。

つまり、マイナスの影響をおよぼすものだけではなく、プラスの影響もコントロールすることがリスクマネジメントにおいては必要であるとされているのです。ここでは、これらのうち、マイナスの影響を与えるリスクを中心に考えてみたいと思います。

どのようにリスクマネジメントを進めればよいか

工場の業務にマイナスの影響をおよぼすリスクには、火災や爆発などの事故や自然災害、機械の故障やトラブルによって製品の供給が止まることなどが考えられるでしょう。先述のJISQ31000規格では、リスクマネジメントを「リスクの特定」「リスク分析」「リスク評価」などのプロセスに分けています。

まず、自社にとってどのようなことがリスクと言えるのかを社内の各部門へのヒアリングやアンケートの実施などによって洗い出します。そして、それを整理して優先順位を決めたら、それぞれのリスクについて取るべき戦略を検討します。この戦略には、リスクの発生確率を下げる「リスク低減」、リスクを伴う業務を中止する「リスク回避」、保険などによってリスクによって起こる損失を他者と分担する「リスク移転」などの方法があります。また、リスクによる影響が小さい場合には、あえて対策を講じず、リスクによる負担を享受する「リスク保有」を選択することもできます。

どのようなリスク対策を実施するか決定したら、具体的な活動計画となるリスクマネジメントプログラムを策定し、それを経営計画に反映させます。それと同時に、日常の業務の中でどのようにリスク対策を実施するかを明確にして、それを職務規定に記載するなどして周知させることも大切です。

また、リスクマネジメントを実施したら、計画通りに実施されているかどうかの評価を行い、必要に応じて是正や改善を実施します。

重大なリスクが発生したときの対策も考える

通常業務の中で発生する可能性があるリスクへの対策に加えて重要となるのが、重大なリスクへの対策です。どんなに対策を講じていても、大規模な災害や事故、情報漏えいなどが発生してしまう可能性はあります。

このような広い範囲に多大な影響をおよぼすリスクが発生した場合は、通常のプロセスと異なる対応が必要になることがあります。だれがどのような対応をするのかを明確にして、危機管理マニュアルとしてまとめておくことが大切です。

現場に定着させることが大切

リスクマネジメントでは、策定した対策がきちんと継続して実施されることが大切です。いくら仕組み作りをしても、それが定着せず、形骸化してしまっては意味がありません。確実に対策を実施できるように現場に働きかけ、実施状況の評価を行うことが必要になります。

日ごろからリスクマネジメントをきちんと実施することで、リスクの発生を減らし、また、もしリスクが発生した場合にも影響を最小限にとどめる対応ができるようになるのです。

著者プロフィール

酒井 麻里子 氏

酒井 麻里子 氏

IT系コンテンツを多数手がけるライター。著書に『これからはじめるスマホユーザーのためのLINE Facebook&Twitter安心・かんたんスタートブック』(秀和システム)など。
初心者ユーザーに向けたスマホやPCソフトの使い方から業界最新ニュース、Webマーケティングまで、ITに関することを幅広く扱っています。

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