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第12回 失敗しない中国進出、そのために知っておくべき情報とは?

ものづくり最新動向

マケナ雅美 氏

2016年12月02日更新

イメージ 海外進出の候補地として、一度は「中国」を考慮する企業は多いのではないでしょうか。近年は若干の減速が見られるものの、経済成長や低価な生産コスト、ものづくりへの素早い対応・適応など、中国市場にはさまざまな魅力があります。しかし、中国への進出を果たしたものの、撤退を余儀なくされる企業の数が増えているのも現状です。そこで今回は、なぜ中国市場での成功は難しいのかを、中国市場の現状と照らし合わせ考えてみましょう。

中国進出した企業が直面する問題

中国進出に失敗した企業の業種や規模はさまざま。「中小企業だから無理だった」「この分野は中国市場には受け入れられない」などの明確な線引きはないようです。ただ、進出に失敗した企業が直面した問題には、以下のようなパターンが見られます。

  • 人件費や税金を含む運営コストの高騰:進出した当初に比べて人件費や運営コストが高騰したため、利益を出せなくなった
  • 円安:円の価値が下がってしまい、当初の予算では業務に要する費用を賄えなくなった
  • 環境規制:進出したエリアの環境規制が変わり、同条件で業務が行えなくなった
  • 人事スキル不足:現地採用スタッフの統括がうまくいかない、質の高い人材を確保できない
  • 企業文化の違い:自社の求めるものが中国の企業文化には受け入れられない

海外進出するとなると、文化の違いや為替の変動は避けて通れません。それらにどのように対応していくか、企業としてどのような形で支援を行っていくかが、進出の成功に関わってくるようです。

中国経済が与えるマイナスの影響

2016年2月に東京商工リサーチが発表したデータによると、チャイナリスク(中国で外国企業が事業を行う、または中国人を雇い入れる際に発生するリスク)が原因で倒産した日系企業数は増加の傾向にあります。同発表によると2016年2月に「チャイナリスク」が原因で倒産した日系企業は10社。その原因はやはり人件費や為替の変動に対応しきれなかったことです。

このため、YuMiには「ボディーを軽量化する」「作業中の社員がうっかり機械に挟まれてしまうピンチポイントをなくす」「ヒトとぶつかったらすぐに動作を停止させる」など、ロボットと共に生産にあたる社員の安全を守るための工夫が見られます。言葉でコミュニケーションが取れないヒトとロボットの間にある「安全性」の問題をクリアする努力がされているというわけです。

人件費の高騰や為替の急激な変動になっている要因の1つには、これまで急激な成長を続けてきた中国経済の低迷があります。中国では2020年に向けて国民の所得を2010年比で倍増させるという政策を打ち出しており、これが、市場は低迷しているにも関わらず、人件費の高騰が続いているという現状を招いています。中国に進出している企業もこれから進出を考えている企業も、リスクを最小限に抑えるには、中国経済の現状をしっかりと把握し、今後の動向にも敏感になる必要があるということです。

企業として取るべき対策とは

上記の内容を考慮したうえで、中国に進出しようとする企業が持つべき心構え・対策とは一体どのようなものでしょうか。

まず考えられるのは「人材」の確保です。文化の違いから起こる問題を回避するには、中国の市場で通用するグローバル人材を確保する必要があります。中国の文化を熟知しているのはもちろん、文化の違いによるトラブルに柔軟に対応していけるスキルを持ち、日本と中国の架け橋になれる人材は、中国進出の成功に欠かせないキーパーソンとなります。

また、規制の変更や人材・運営コストの急騰に慌てないために、現地の情報を定期的に収集していく必要があります。進出前の事前調査はもちろんですが、進出後も常に最新の情報をチェックし、変更や変化にどのように対応すべきかをしっかりと想定するようにしましょう。相談できるコンサルタントを探しておくのも有効です。

入念な準備で新市場への進出を成功に導こう

新市場への進出は、企業にとって大きな可能性を秘めていると同時に、成功を収めることができるか否かが企業の将来を左右するため、非常に大きな投資ともいえるでしょう。この投資を無駄にせず利益につなげていくには、リスクを下げるためのステップを慎重に踏んでいく必要があります。入念な情報収集や下準備を行い、進出成功に向けて着実に前進していきましょう。

<参考リンク>
    ・  中国進出、企業の成功と失敗の分かれ道とは|成功のための中国ビジネスチャンネルOpen a new window 
    ・  日本企業は中国で情報収集力があまりにも弱すぎる|毎日新聞Open a new window 
    ・  日本企業が中国から続々撤退し始めた! チャイナリスクに嫌気か パナソニック、サントリー、カルビー…|産経ニュースOpen a new window 

著者プロフィール

マケナ雅美

マケナ雅美 氏

Texas A&M University、経済学部卒。福岡出身、現テキサス在住。大卒後、化粧品や医薬品の臨床試験を行う米国の会社のアジア部門にて、翻訳・通訳業務、日本やヨーロッパの顧客へのマーケティング業務を主に新しい分野で働く楽しみを覚える。経済のみでなく、テクノロジー、スポーツ、料理、アンティークなど幅広い興味を持つ。

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