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第09回 使いこなせていますか?生産管理システムを効果的に運用するためのポイント

ものづくり最新動向

酒井麻里子 氏

2016年09月02日更新

イメージ 生産管理システムは製造業において欠かせない存在ですが、「実は十分に使いこなせていない」「不満があるけれどそのまま使っている」というケースも多いのではないでしょうか? 効果的に運用するには、システムの特徴を理解して体制を整えることが欠かせません。生産管理システムを活用するために必要な知識をご紹介します。

生産管理システムの基本的なしくみ

日本の製造業で長い間利用されている生産管理システムは、MRP(Material Requirements Planning)という生産管理手法をもとにつくられたものです。これは1960年代に考案された手法で、「資材所要量計画」ともよばれます。

MRPでは、各種のデータをもとに発注が必要な資材の量と発注時期を割り出し、予想される需要を把握します。部品構成表(BOM)や現在の在庫データ、それぞれの部品を調達するまでに必要な期間、各工程の作業時間といったさまざまなデータを使い、部品の展開を計算することで、必要なときに必要な部品を供給できる「ジャスト・イン・タイム」を実現できるのです。

また、最近は、MRPに製造や物流の管理機能や経理機能を追加したERP(Enterprise Resource Planning)とよばれるシステムが利用されることも多くなっています。

生産管理システムの運用で起こりがちな問題

MRPを利用した生産管理システムを導入することによって、部品の調達に必要な時間を調整できるようになり、納期管理の精度が向上するというメリットがあります。しかし、MRPシステムは計画通りに運用されることを前提としているため、納期遅れをはじめとする計画の変更が生じると、管理が難しくなるという弱点もあるのです。

また、運用に使用するデータの精度が十分でないために、生産管理システムの運用がスムーズにいかない場合もあります。具体的には、部品表の精度が悪かったり、マスターデータの見直しが行われていなかったりオペレーターの入力ミスが残っていたりといったケースが挙げられます。このような状況に対しては、運用方法の見直しを行う前に、まずはデータの整理や修正が必要でしょう。

生産管理システムを効果的に運用するためにできること

それでは、生産管理システムを効果的に運用するには何が必要でしょうか? 先述のとおり、MRPシステムは納期遅れの管理を得意としません。そこで、これを補うためのしくみづくりが必要になります。例えば、納期遅れのような変更が発生したときに、遅れの程度や遅れた原因、遅れ発生後の作業完了予定といった情報を正確に把握できれば、遅れを出さないための改善もしやすくなります。

また、それぞれのプロセスに要する時間を短縮するのも効果的です。例えば、リードタイムを短くするには、正味作業時間の短縮や不良率を下げる工夫などが考えられます。ボトルネック(大きな負荷がかかる工程)を特定してその工程の前に検査作業を入れることで、不良率は大きく改善できるでしょう。

そのほかに、現場の状況に応じて人数を増やしたり、製造機械装置を高能力化したり、正味作業時間を短縮したりといった対策が有効な場合もあります。

システムの特性に合わせた改善を

生産管理システムを最大限有効に活用するには、自社で使用している生産管理システムの特徴を知り、得意とすることと不得意であることをきちんと把握する必要があります。そのうえで、システムをいかせるように環境を整備し運用方法を改善すれば、製造業における生産効率はさらに向上するはずです。

著者プロフィール

酒井 麻里子 氏

酒井 麻里子 氏

IT系コンテンツを多数手がけるライター。著書に『これからはじめるスマホユーザーのためのLINE Facebook&Twitter安心・かんたんスタートブック』(秀和システム)など。
初心者ユーザーに向けたスマホやPCソフトの使い方から業界最新ニュース、Webマーケティングまで、ITに関することを幅広く扱っています。

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