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第08回 気になる遺伝子組換え食品の安全性は?2020年までに調査機関が急成長予定

ものづくり最新動向

マケナ雅美 氏

2016年08月05日更新

イメージ さまざまな遺伝子組換え食品が市場に出回るようになった昨今。国内で売られている食品でも、「遺伝子組換えではありません」という表示をよく見かけるようになりました。そんななか、「遺伝子組換え食品はなぜ問題になるの?」「遺伝子組換えでないという表示があった方が安全なの?」といった疑問を持つ消費者は少なくないのではないでしょうか。そこで今回は、遺伝子組換え食品の安全性について、世界の動向から考えてみましょう。

遺伝子組換え食品の安全性試験の目安とは

遺伝子組換え食品の安全性を問う声は、日本に限らず世界各国であがっています。MarketsandMarkets社が2016年4月に発表した「Genetically Modified Food Safety Testing Market by Trait, Technology, Crop & Processed Food Tested & by Region - Global Trend & Forecast to 2020」によると、遺伝子組換え食品の安全性を調査する機関へのニーズが高まっているそうです。

こういった調査を行う機関の市場価値は、2020年には19億ドルにまで成長するといわれています。CAGR(年平均成長率)は7.9%にものぼり、成長の背景には「栄養価の高い食品への需要の高まり」「消費者のGMO(遺伝子が組み換えられた作物)食品への関心の高まり」「新たな遺伝子組換え食品や農作物へのイノベーション」などの要素があるとされています。

遺伝子組換え食品の安全性を調査するにあたり、WHO(世界保健機関)は以下の6つのチェックポイントを提示しています。

  1. Direct Health Effect(健康への直接的な影響)
  2. Potential to provoke allergic reaction:allergenicity(アレルギー反応を引き起こす可能性)
  3. Specific components thought to have nutritional or toxic properties(栄養または毒性がある特定の成分の有無)
  4. The stability of the inserted gene(組換えられた遺伝子の安定性)
  5. Nutritional effects associated with genetic modification(遺伝子組換えによる栄養面への影響)
  6. Any unintended effects which could result from the gene insertion(遺伝子組換えによって起こりうる予期しない影響)

遺伝子組換えで注目度が高いのは「とうもろこし」と「大豆」

ちなみに、2014年度の時点でGMOの安全性調査機関で最も調査されたのは、とうもろこしと大豆だそうです。これらの作物が原料として使われることの多い、シリアルやスナック菓子などの食品に対する調査も、今後大きな成長を見せるのではないかと予測されています。

ベーカリー(パンや焼き菓子)分野でよく使われる小麦粉の安全性の調査や、パンやケーキ、マフィンなどの焼き菓子の多くも安全性調査の対象となっており、調査機関への需要が高まっているのも納得です。

世界各国の取り組み

遺伝子組換え食品の安全性に積極的な国はどこでしょうか? 2014年度に遺伝子組換え食品の安全性試験の需要が最も大きかった市場は、ヨーロッパ。これは、ドイツ、フランス、イタリア、スペイン、イギリスを含むEU 諸国が、大豆、とうもろこし、カノーラなどの農作物や食品の大量輸入を行っているからです。ヨーロッパ諸国の遺伝子組換え食品に対する規制は厳しく、それが安全性試験の実施につながっています。

大豆、トウモロコシ、カノーラの大手輸出元である北米では、輸出先の国の規制に沿った安全性試験を実施する必要があります。ブラジル、アルゼンチンといった国でも、安全性試験は積極的に実施されており、アジア太平洋諸国は現在成長段階にあると考えられています。

メリットとデメリットのバランスをとるために安全性試験は必要

遺伝子組換えを行った食品には「育てやすい」「栄養価が高い」などのメリットがあります。しかし、こういった食品が我々の健康や地球環境にどのようなデメリットを与えるのかについてはまだまだ研究段階であり、多くの人が注目しているところです。今後、世界各国でますます遺伝子組換えの行われた農作物や食品の安全性試験への需要は高まっていくでしょう。遺伝子組換え食品のメリットとデメリットのちょうどよいバランスを見つけ、世界の食生活の向上につなげていきたいものです。

著者プロフィール

マケナ雅美氏

マケナ雅美 氏

Texas A&M University、経済学部卒。福岡出身、現テキサス在住。大卒後、化粧品や医薬品の臨床試験を行う米国の会社のアジア部門にて、翻訳・通訳業務、日本やヨーロッパの顧客へのマーケティング業務を主に新しい分野で働く楽しみを覚える。経済のみでなく、テクノロジー、スポーツ、料理、アンティークなど幅広い興味を持つ。

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