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第04回 ヒューマンエラー対策に関わる人が知っておくべき3つのこと

ものづくり最新動向

丸の内とら 氏

2016年03月11日更新

イメージ製造業をはじめ、さまざまな業界においてヒューマンエラーによる深刻な事故やトラブルが後を絶ちません。ヒューマンエラーによる事故には、それによって引き起こされる損害額を見積もりにくいという特徴があります。一見、些細と思われる失敗が多大な損失を招く恐れがあり、そうしたリスクを回避するため、多くの企業がヒューマンエラー対策に力を入れています。

この記事では、ヒューマンエラー対策に関わる方にぜひ知っておいていただききたい、基本的な事柄を説明します。

そもそも、ヒューマンエラーとは何か

ヒューマンエラーとは、文字通り人間(ヒューマン)が原因で起こるエラーを指す言葉で、「人的ミス」、「ポカミス」などとも呼ばれます。機械の故障や偶発的な事故などが理由ではなく、あくまでも「人間」に責任があって生じることが特徴で、多くの場合、行うべき作業を適切に行わないことが発生原因となります。

行動特性から見たヒューマンエラーの3分類

ヒューマンエラーは、その大半が「うっかりミス」であり、意図せず起こしてしまったエラーが時として重大な事故や不具合に発展するという特徴があります。ヒューマンエラーが起こる原因にはさまざまなものがありますが、それによって取るべき対策が異なります。ヒューマンエラーが発生した際は、それがどのような原因で起きたのかを正しく把握し、適切な対策を講じていかなくてはなりません。

ヒューマンエラーが起こる原因は、人間が行動を起こす際の「認知」「判断」「行動」の3段階に沿って以下のように分類されています。

1.認知段階のエラー

1つ目は「認知」段階に起こるエラーで、知識や経験、理解などが不足していること原因として発生するものです。
対象作業についての知識不足や経験不足により認識を誤る、そもそも知らないため認知できない、作業マニュアルが複雑すぎて正しく理解・把握できていない、部品の違いが小さすぎて識別時に見落とすなどのエラーがあげられます。

認知段階のエラーの回避には、教育の徹底、マニュアルなどの整備といった対策が有効です。

2.判断段階のエラー

2つ目は「判断」段階に発生するエラーです。作業者の思い込みや先入観、知識不足などにより正しい判断を下すことができない場合や、判断に至るプロセスが複雑すぎる場合などが原因としてあげられます。

判断段階のエラーを回避するためには、認知ミス同様に作業員の教育を徹底するとともに、エラーが入り込みにくいよう作業手順を簡略化するといった対策が有効です。

3.行動段階のエラー

3つ目は「行動」段階のミスです。作業が難しすぎる、あるいは複雑すぎるために正しく実行できないケースや、作業員の能力不足・疲労や年齢による能力低下等により実行不能となるケース、および作業員が意図的に手抜きをしたり(近道・省略行動)、手順通りに実施しなかったりすることによってエラーが発生します。

行動段階のエラーを回避するためには、作業手順の見直しや複雑な作業を手助けするツールの導入などの対策が有効です。また、悪意による意図的な手抜きなどに対しては、社内規則の整備、場合によっては罰則を設けるなどの対策を検討する必要もあるでしょう。

ヒューマンエラーを減らすために心がけること

以上、ヒューマンエラーの起こる原因と有効な対策を「認知」、「判断」、「行動」の3つの段階に分けて説明してきましたが、実際はいつもこのように綺麗に分類できるわけではありません。認知段階と判断段階にまたがってエラーが発生することもあり、その都度、状況にあった対策を講じていかなくてはなりません。

人間は失敗する生き物であり、ヒューマンエラーをゼロにするのは不可能に近いでしょう。しかし、日々の地道な取り組みにより、少しずつ状況を改善していくことが重要だといえます。

著者プロフィール

丸の内とら氏

丸の内とら 氏

フリーライター歴20年。IT関連を中心に執筆活動を展開し、20冊を超える著書を出版。
ソフトウェアハウス、独立系SIerを経て、現在はIT系サービス企業の経営戦略部に所属。
マーケティング、プロダクトマネジメント、開発などに幅広く関与しています。
システム開発は上流から下流までほぼ一通り経験しましたが、もっとも得意とするのは品質検証。
「三度の飯よりテストが好き!」で、独学でJSTQBを取得した変わりものでもあります。

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