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第01回 ワイン造りにもイノベーション!エリクソンのIoT最先端技術紹介

ものづくり最新動向

マケナ雅美 氏

2015年12月10日更新

イメージIoTテクノロジーでさまざまな「モノ」がインターネットを通じてコネクトされるようになり、そのメリットは製造分野や生産分野でも発揮されるようになってきました。今回はエリクソン社がドイツのワイン製造業界とともに開発を進めている、IoTシステムについて紹介してみましょう。

IoTシステムの仕組みは?

ワイン造りには、ぶどうの栽培・収穫をはじめ、収穫したぶどうをワインにし、それをさらに成熟させるまで、多くの工程があります。ワイン造りに使われるぶどうは、一般的に広大な農園で育てられています。広大な区域で、天候を確認しながら苗の手入れを行い、ワイン造りにベストなタイミングでのぶどうの収穫を行うのは、とても手間暇かかる作業です。

2015年にエリクソンが開発を発表したIoTシステムでは、こういった手間暇を最小限に抑えられるようなイノベーションが導入されています。システムの基盤となるのは20個のソーラーパワーセンサーで、これらを5つのIoTゲートウェイとコネクトしました。それにより、気温や湿度、土壌環境や日照状況の追跡がグッと簡単になりました。

また、IoTシステムから回収した情報をもとに、ブドウの収穫に最も適した時期を見極めることもできるようになります。これにより水や肥料が必要な場所やタイミングを正確に把握し、不必要な肥料や水を減らすことで、生産側のコストカットを実現。また、収穫時期が明確になることで、「タイミングを逃してしまったのでワイン造りに適さない……」として廃棄されてきたぶどうの量も減らせるのです。

いつでもどこでも管理できるというメリット

野菜や果物を育てる農家にとって、大変なのは「作物の管理を365日、24時間体制で行わなければならない」ということ。広いぶどう農園では、水や土壌環境、日照状況は決して一定ではありません。こういった情報を、毎日正確に確認するという作業はそれだけでも多大な労力を要します。

しかし、こういった作業も、IoTテクノロジーを導入することで改善できるのです。コネクトされたソーラーパネルを農園のそれぞれの主要位置に拡散して設置すれば、家の居間からでもスマートフォンやタブレットを通して、自分の農園全体の正確な状況が把握できます。システムとコネクトされたアプリを通じて、農家の人々は作物の状況をリアルタイムで、いつでもどこからでも確認できるようになるのです。

正確な状況が一度に把握できるようになれば、その日の作業分担も効率的に行えます。今までは全エリアを回って、状況を確認してから肥料や水やりなどの手入れを考える必要がありました。しかしこれからは、朝、全エリアの状況をアプリで確認し、「今日はエリアBとエリアEに水をやり、肥料はエリアAに追加」などと、予め予定を組んでから作業に取り掛かることができるわけです。これで、今まで丸一日かかっていた作業時間を短縮し、ほかの作業に費やすことが可能になります。

生産業の未来に希望を

農業というと、「儲からない」「きつい」というイメージが高く、経営難や後継者の問題がつきまとっています。しかしIoTテクノロジーを導入することで、より効率よく賢い生産ができるようになれば、こういったイメージの払拭につながり、産業の未来に希望を抱かせるきっかけとなるのではないでしょうか。若い世代に興味を持ってもらうという意味でも、テクノロジーの導入は魅力的なことですよね。

また、農業に限らずさまざまな生産業の分野で、IoTはこれからも大きな革命を起こし、「効率化」や「コストパフォーマンスの向上」といったメリットを生み出すと考えられています。今回紹介した、最先端技術を取り入れたイノベーションが成功例となれば、今後の生産業の未来に、希望を与えるきっかけになるのではないでしょうか。企業は自社分野にどんなIoTテクノロジーがあるのか、どういったメリットがあるのかを学び、導入のタイミングをしっかり計っていくべきでしょう。

テクノロジーのメリットを生かして企業を成長させよう

テクノロジーの進化とともに、時代は移り変わっています。昔ながらのシステムやメリットを大切にすると同時に、こういった新しいテクノロジーのメリットに目を向けることは、今後企業がどのように成長していくかに大きく関わってきます。今回紹介した事例は、テクノロジーを活かして企業を成長させていくために重要なものではないでしょうか。

著者プロフィール

マケナ雅美

マケナ雅美 氏

Texas A&M University、経済学部卒。福岡出身、現テキサス在住。大卒後、化粧品や医薬品の臨床試験を行う米国の会社のアジア部門にて、翻訳・通訳業務、日本やヨーロッパの顧客へのマーケティング業務を主に新しい分野で働く楽しみを覚える。経済のみでなく、テクノロジー、スポーツ、料理、アンティークなど幅広い興味を持つ。

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