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連結会計システム入門編:システム導入のメリットとは?

マケナ雅美 氏

2016年03月01日更新

イメージ 親会社・子会社など、企業グループ内の複数の会社すべてをまとめて会計を行うことを「連結会計」と呼びます。連結会計にはさまざまなメリットがありますが、さまざまな規則を守った上で、必要なステップを順番にこなしていかなければなりません。連結会計を効率良く行うためには、企業の経営スタイルに合わせたシステムの導入がキーとなります。システム導入を考えるにあたり、今回はまず入門編として、連結会計とはどういったものか、どうして取り入れるべきなのかを学びましょう。

連結会計の目的は?

連結会計では親会社・子会社といったグループ内の会社をすべてまとめて、1つの組織として決算を行います。一般的に「子会社」と考えられるのは、親会社がその会社の株を50%以上保有している場合です。

連結会計を行うにあたり、親会社はまず子会社から「連結財務諸表」を作成するために必要な情報を集めます。親会社の財務諸表とすべての子会社の情報を合わせた後、「親会社からの投資とそれに相当する子会社の資金」や「グループ内での取引」などを消去します。企業グループが連結会計を行うのは、企業グループ全体の経営成績や財政状態をデータ化して把握することで、より的確な財務諸表を作成するためです。次の章では、これによって得られるメリットを具体的に紹介します。

連結会計から得られるメリットは?

では、連結会計を行うことで、企業には実際にどのようなメリットがあるのか考えてみます。まずは、企業グループ全体の経営状態を把握することで、今後の経営計画が立てやすくなるということです。グループの全体像を見ることで、どの部分が投資を必要としているのかの判断もしやすくなります。
また、不正の防止といった意味でも、連結会計はメリットをもたらします。これはグループ内企業の残高確認や取引内容を明確にできるため、目的不明の金銭のやりとりが発生しにくくなるからです。

そのほかにも、連結会計を行うことで納税額を減らすことも可能です。これはグループ内の黒字と赤字を、損益通算して相殺することで発生するメリットです。また、親会社に繰越欠損金(赤字)がある場合、黒字の子会社と連結することでそれを相殺することができます。逆に、子会社の繰越欠損金を、黒字の親会社が相殺されることもできるので、グループ内に赤字の企業と黒字の企業が存在する場合、そのメリットを生かすことが可能です。

連結会計を行いその結果を公開することで、企業外部者にグループ全体をアピールできるというメリットもあります。単独の会社でなくグループとしてみてもらうことで、投資家にとってより魅力的な存在になるだけでなく、取引先や就職活動中の人材に対しても、イメージを向上させることができます。

連結会計システムの導入ポイント

連結会計を行うためには、親会社・子会社間でのデータのやりとりや、情報収集をスムーズに行う必要があります。効率化するためには、その企業グループ内の会社数や経営スタイルに合わせてカスタマイズした、連結会計システムがあると便利です。

システムに組み込むべきステップには、データ収集、連結決済の処理、管理用の資料作成といったものがあります。こういったステップを自社の経営スタイルに合わせてカスタマイズし、企業全体をまとめてカバーできるシステムを導入することは、無駄のない連結会計を実行するために効果的です。

海外に子会社を持つグループにとっても、こうしたシステムの導入は効果を発揮します。海外支社の支出を自動的に円換算してくれたり、データ入力をウェブ経由にしたりすることで、リアルタイムでの現状把握やデータ解析をより明確に簡単にすることができます。海外に子会社を持つ企業は、こういったオプションのあるシステムに注目してみると良いでしょう。

自社のスタイルに合わせた連結会計システムを!

連結会計を行うためには、さまざまなデータの収集や処理、分析などの多くのステップを踏む必要があります。効率良く正確に連結会計を行うためには、自社の経営スタイルに合わせたシステムの導入が欠かせません。連結会計のメリットを企業の今後の投資や経営の見直しに役立て、企業の成長につなげていきましょう。

著者プロフィール

マケナ雅美氏

マケナ雅美 氏

Texas A&M University、経済学部卒。福岡出身、現テキサス在住。大卒後、化粧品や医薬品の臨床試験を行う米国の会社のアジア部門にて、翻訳・通訳業務、日本やヨーロッパの顧客へのマーケティング業務を主に新しい分野で働く楽しみを覚える。経済のみでなく、テクノロジー、スポーツ、料理、アンティークなど幅広い興味を持つ。

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