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第03回 IT活用の成否は「SIerへの事前相談をするか?」で決まってきます

調査データから学ぶ:一歩先行くIT活用の勘所

株式会社ノークリサーチ
シニアアナリスト 岩上 由高氏

2016年03月01日更新

業務システム導入の成功/失敗を意識する姿勢が求められてくる

設備投資は企業がビジネスを発展/維持させる上で不可欠な取り組みです。製造業であれば工作機械の刷新/更新、小売業やサービス業の場合には店舗の拡大/改修などが該当します。生産管理システムや販売管理システムといった業務システムも企業にとっては重要な設備投資の一環といえます。ですが、「工作機械は詳しいが、生産管理システムを動かすサーバのことは良く分からない」「店舗運営のノウハウは誰にも負けないが、パソコンは苦手」というケースも少なくありません。そのため、業務システムを導入しても、それが売上改善や経費削減に貢献したのかどうか?が曖昧になってしまいがちです。一方、工作機械を導入した後には「どれくらい生産効率が上がったか?」を評価するはずです。新たに開店した店舗にも「出店後1カ月の目標売上」が課されるでしょう。他の設備投資と同じように、業務システムにおいても「導入は成功だったのか?それとも失敗というべきなのか?」を意識することが非常に大切です。

事前相談の有無が業務システム導入の成否を大きく左右する

では、業務システム導入の成功/失敗を左右する要因とは何でしょうか?「ウチの社員がITを良く分かっておらず、使いこなせていないのでは?」といった声も多いのですが、もし仮にそうであったとしても、社員のITスキルにあった業務システムを選べば良いだけです。つまり、利用する企業側のITスキルが問題なのではなく、自社に適さない業務システムを導入してしまうことが業務システム導入の成功率を下げる大きな要因の一つといえます。

以下のグラフは年商50~500億円の企業においてIT関連の導入/選定を担う社員を対象に、導入した業務システムを成功と捉えているかどうか?を尋ねた結果です。ここでの「成功」とは「売上改善や経費削減の効果を得られたか?」を指します。言い換えれば、「導入効果」がどれだけあったか?を示す結果といえます。ただし、単に導入効果を尋ねるだけでなく、業務システムの委託先/購入先であるSIerをどう評価しているか?も同時に尋ね、その結果に応じて4つのグループに分類しています。つまり、「SIerの評価別に見た業務システムの導入効果」を示した結果ということになります。

「SIerに関する評価」と「業務システムの導入効果」の関連(年商50~500億円)

拡大イメージ

「IT活用が経営にどのようにプラスになるのかを具体的に説明してくれる」または「自社の業種や規模を個別に考慮した上で経営に役立つ助言をしてくれる」といった評価を得たSIerを委託先/購入先とする企業の場合(グラフの青帯)、導入した業務システムで売上改善や経費削減を実現できたという割合は4割を超えていることがわかります。一方、「IT関連の専門用語を用いることが多く、説明を受けても内容が良く理解できない」または「経営に関する助言が抽象的・形式的であり、自社の業態や規模を考慮していない」という評価のSIerを委託先/購入先とする企業(グラフの赤帯)では売上改善や経費削減を実現できた割合は3割に留まっています。つまり、経営視点で説明や助言をしてくれるSIerを委託先/購入先とした企業の方がそうでないSIerを選んだ企業よりも高い「導入効果」を得られており、「業務システム導入の成功率」も高くなっているわけです。

日頃からSIerと気軽にコミュニケーションできる場を持つことが重要

前述の調査結果は業務システム(=IT活用)のことを考える前段階として、経営視点の事前相談を行うことが重要であることを示しています。「経営視点」というと、高額なコンサルティングサービスを思い浮かべてしまいますが、そんなに大げさなものではありません。グラフ中の「IT活用が経営にどのようにプラスになるのかを具体的に説明してくれる」や「自社の業種や規模を個別に考慮した上で経営に役立つ助言をしてくれる」という選択肢が示すように、SIerの力を借りながら少しビジネス寄りの視点で業務システム導入の計画立案を見つめるということなのです。また、今後は「少子高齢化による労働力人口の減少」「老朽化したインフラの刷新や東京オリンピックなどに起因する社会環境整備」「新興国の動向や自由貿易協定が国内外のビジネスに与える影響」など様々な変化が予想されます。こうした変化を乗り切るためにはITの専門的な事柄に踏み込む前に、まずは少し先の未来を見据えた大きな視点で構想を思い浮かべてみるという取り組みも大切です。その構想を実際の業務システム導入に結び付けるためにも、「SIerと気軽にコミュニケーションできる機会」を日頃から持っておくことが重要といえるでしょう。

著者プロフィール

岩上 由高(いわかみ ゆたか) 氏

岩上 由高(いわかみ ゆたか) 氏

早稲田大学大学院理工学研究科数理科学専攻卒業後、ジャストシステム、ソニーグローバルソリューションズ、ベンチャー企業数社にてIT製品およびビジネスの企画 / 開発 / マネジメントに携わる。ノークリサーチではシステム構築/運用やIT活用提案の経験を活かしたリサーチ/コンサル/講演/執筆活動などに従事。

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