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こうすれば数年先まで安心:Windows Server 2003サポート終了対策の極意

~業績の良い他社の秘密はここにあった~ 調査データから学ぶ:一歩先行くIT活用の勘所

株式会社ノークリサーチ
シニアアナリスト 岩上 由高 氏

2014年10月20日更新

サポート終了まで残り1年未満となったWindows Server 2003

去る2014年4月にはWindows XPがサポート完全終了を迎えました。PCの入れ替え作業に苦労した情報システム部門/担当の方も多かったのではないでしょうか?これでようやく一息つきたいところではありますが、早くも新たなサポート終了期限が近づいています。それは「Windows Server 2003」です。同OSは2003年5月にリリースされ、中堅・中小企業においても広く利用されてきました。ですが、来年2015年7月15日にサポート終了期限を迎えます。あと1年足らずで、先のWindows XPと同様にWindows Server 2003も安全に利用できなくなるわけです。

情報システム部門/担当の方としては2015年7月という期限を「あと1年あるから大丈夫」と捉えるべきか、それとも「あと1年の猶予しか残っていない」と捉えるべきか?が気になるところでしょう。そこでご覧いただきたいのが「グラフ1」です。これは2014年7月の時点で、年商5億円以上~500億円未満の中堅・中小企業に対してWindows Server 2003の残存状況を尋ねたものです。「既にWindows Server 2003からの移行を全て完了している」という回答が42.1%と最も多くなっています。つまり、中堅・中小企業におけるWindows Server 2003からの移行対策は以前のWindows XPよりも比較的スムースに進んでいる状況といえそうです。一方、「Windows Server 2003が残存しており、サポート終了期限に間に合わない」と回答する企業も7.9%と少数ながら存在しています。期限に間に合わない場合には「検討中の移行プランを見直す」などの善後策を練る必要が出てきます。

「移行プランを見直すと言っても、『新しいサーバハードウェア(注1)とOSを導入してシステムを入れ替える』という以外に対処方法はないじゃないか」とお考えの方も少なくないかと思います。ですが、「グラフ2」が示すようにWindows Server 2003からの移行プランにも幾つかの選択肢があります。このグラフは年商5億円以上~500億円未満の中堅・中小企業に対して実施済みまたは実施予定のWindows Server 2003からの移行プランを尋ねたものです。「新しいサーバハードウェアを社内に設置して移行する」「クラウドサービスへ移行する」「移行はせずに延命する(既存のWindows Server 2003環境にセキュリティ対策などを施す)」といった様々な方法があることがわかります。また、選択肢の中に「仮想化あり」や「仮想化なし」といった語句があります。これはサーバ仮想化の活用有無を示したものです。
「グラフ2」を見ると、「新しいWindowsサーバOSが稼動する社内設置サーバへ移行する(仮想化あり)」という回答が46.4%で最も多くなっています。つまり、中堅・中小企業がWindows Server 2003からの移行プランとして実践しようとしているのは、単に『新しいサーバハードウェアとOSを導入してシステムを入れ替える』というだけではなく、そこに「サーバ仮想化」という新しい要素が付け加わっているのです。

グラフ1:Windows Server 2003の残存状況(年商5~500億円、2014年7月現在)

グラフ2:Windows Server 2003 のサポート対策として実施済みまたは実施予定のもの(いくつでも)(年商5~500億円)

サーバ仮想化を用いると、次回のサポート終了対策での負担が軽くなる

「サーバ仮想化」というと「大企業がサーバハードウェア台数を削減するための手段」というイメージを持たれている方が多いかも知れません。ですが、サーバ仮想化の本質は「OSやアプリケーションを含むソフトウェア環境をサーバハードウェアから切り離す」ことにあります。あるサーバハードウェアから別のサーバハードウェアへとソフトウェア環境を移設する際、通常はOSやアプリケーションをインストールし直す必要があります。ですが、サーバ仮想化を用いれば、あたかもファイルをコピーするかのようにソフトウェア環境をサーバハードウェア間で移動させることができるのです。

これによってどのようなメリットが得られるのでしょうか?1つ目のメリットは「システムの寿命を延ばしやすくなる」という点です。Windows Server 2008 R2は2020年1月、Windows Server 2012 R2は2023年1月にサポート完全終了を迎えます。また数年後にも今回と同じ対応をしなければならないわけです。その際、「終了期限に間に合わないので、取り急ぎハードウェアだけでも最新にしておき、社内からのアクセスに限定して継続利用したい」というケースも出てくるかもしれません。サーバ仮想化環境であれば、こうした対応もスムースに行えます。2つ目のメリットは「システムのバックアップや事業継続対策が容易になる」という点です。サーバハードウェアから切り離されたソフトウェア環境はクラウド上に移動または複製することもできます。OSやアプリケーションを丸ごとバックアップする、丸ごとコピーして遠隔地のデータセンタに待機系システムとして保持するといったことが従来よりも手軽に実現できるわけです。

サーバ仮想化がもたらすメリット(その1)「システムの寿命を延ばしやすくする」

サポート終了対策をサーバ管理/運用を改善するチャンスと捉えよう

日頃から多忙を極める情報システム部門/担当の方々にとって、サポート終了対策は非常に重い負担であるといえます。私自身もシステム管理/運用に従事してきていますから、「同じシステムを使い続けたいだけなのに、何でこんなに手間と費用がかかるのか」と思うことも多々あります。ですが、「どうせ避けられない負担であれば、そこから最大限のメリットを得る」という考え方もあります。ここで述べたサーバ仮想化の活用はその1つです。他にもメリットはあります。例えば、新しいWindowsサーバOSには「PCのバックアップを取ることができる」「ファイルサーバのデータに社外からアクセスできる」「タブレットやスマートフォンを管理できる」などの新しい機能が備わっています。それらを有効活用すれば、今までは高価なツールが必要であったIT管理/運用の業務を最小限のコストで実現することもできるでしょう。これからWindows Server 2003の移行に取り組む方は勿論、既に移行を済ませている方も「サーバ仮想化や新しいWindowsサーバOSの機能をもっと活用するチャンス」として、今回のサポート終了対策を是非捉え直してみてください。

(注1)サーバハードウェア:IT機器としての「サーバ」を指したもの。「物理サーバ」と呼ばれることもある

著者プロフィール

岩上 由高(いわかみ ゆたか) 氏

岩上 由高(いわかみ ゆたか) 氏

早稲田大学大学院理工学研究科数理科学専攻卒業後、ジャストシステム、ソニーグローバルソリューションズ、ベンチャー企業数社にてIT製品およびビジネスの企画 / 開発 / マネジメントに携わる。ノークリサーチではシステム構築/運用やIT活用提案の経験を活かしたリサーチ/コンサル/講演/執筆活動などに従事。

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