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第01回 製造現場における現場システムの現状と問題点

現場を知ることから始まる現場改革

株式会社富士通アドバンストエンジニアリング
板垣 俊紀 氏

2016年09月14日更新

これまで17年間、製造業の様々なお客様に対して多くの現場システムを提案、構築してきました。その経験から、本コラムでは事例を踏まえた現場改革へ向けた現場システムの構築のポイントをご紹介させていただきます。

なんの為の現場システム?

多くの製造業では、経営資源を効率よく管理し、利益を生み出すための仕組みとして、ERPパッケージなどの情報システムが導入されたり、現場の作業効率化・生産性向上などを目的に設備・ロボットなどの生産設備が導入されています。
それに対して現場システムは何を目的に構築されているのでしょうか。
私たちSEがお客様からよく求められるテーマには、大きく「在庫削減」、「生産性向上」、「稼働率向上」、「品質改善」などの現場改善を目的とする物と、現場の「進捗把握」、「作業工数把握」、「トレーサビリティ管理」など管理効率化・高精度化による品質改善などを目的とする物があります。

現場システムの実態は?問題点は?

それでは実際の現場システムの実態はどうなっているのか?
多くの製造業では、作業指示・実績管理の方法として日報などの紙主体の管理が依然中心となっており、事後の作業としてシステムへ実績情報などを登録する形が多く見られます。
また、紙管理している情報を人手によりシステム入力しているケースでは、現場作業者の見せたい情報になってしまっているなど、情報そのものの精度が低下している場合があります。
この様に情報精度低下などから、本来の目的を果たす事が出来なくなっている状況が見受けられます。
これまで私が経験した実際の事例をいくつかご紹介します。

ケース1:作業日報などで作業工数を管理している
現場作業者は100%働いてるように見せたいため1日の作業時間(工数)が勤務時間と一致するような加工をしており、正しい作業工数がわからないという問題があります。
これらの情報を活用して生産性などを評価すると、作業者の空き時間をその日の作業に配分するため、同じ製品を生産しても日々の生産性が大きく異なるという結果が生まれます。

ケース1

ケース2:日に1度作業実績をバッチ入力している
生産実績を日に1度退勤時に入力しているなどの運用が原因となり、実物の移動タイミングと情報システム上の移動タイミングにずれが発生、データを見ても状況がわからないという問題があります。作業実績を何のために収集しているかにもよりますが、進捗管理、納期管理などへ活用しようと思った場合、実際に現場へ聞きにいかないと今モノが流れている工程がわからない。といった現場システムから状況把握が困難な場合があります。

ケース2

ケース3:実績管理項目が多く入力出来ない。
実績管理項目を検討する際に、管理者視点のほしい情報を入力する仕組みとしたため、実績入力項目・方法が複雑化、入力の手間が増大し正しい入力が行われず、情報精度が低下、登録している情報を分析する意味がなくなっている場合があります。

ケース3

ケース4:実績は集めているが使えない。
作業実績として様々な情報を管理しているが、工場毎や工程毎に収集しているデータが異なり、同じ軸での評価ができない。結果として、収集のみで終わり改善活動に活用できる形になっていない場合があります。

ケース4

この様に現場システムには様々な問題を抱えているケースがあります。
その中で効果を生む現場システムとは何なのか?その始まりとして現場の実態を知ることが重要になってきます。

効果を生む現場システムを目指して

現場システムを導入すれば現場が改善するわけではありません。システムは改善するための一つの手段であり、道具です。それをどう活用していくかが非常に重要です。
活用していくためには、まず製造現場の本当の姿を把握することが重要となります。
把握することが課題認識につながり、それらの情報を現場改善へ生かすことが可能となります。
効果を生むための現場システムを目指して、多くの製造現場で新たな現場システムへの取り組みが行われています。
次回は事例を踏まえ、IoTなどを活用した現場システムへの取り組みを紹介します。

著者プロフィール

板垣俊紀氏

株式会社富士通アドバンストエンジニアリング

板垣 俊紀 氏

株式会社富士通アドバンストエンジニアリング
産業ビジネス本部 パッケージビジネス推進室 マネージャー

得意分野「貴社プロジェクトへ提供できる強み」

・システム導入経験 ・・・ 数多くの生産計画、工程管理システムの構築経験があり、豊富な業務ノウハウに基づいた課題解決に向けた提案が可能
・サポート業務 ・・・ 業種を問わず需給計画、生産計画業務、工程管理、在庫管理業務をサポート

主な業務履歴(プロジェクト)

【1999年04月】 株式会社富士通アドバンストエンジニアリング入社
【1999年07月~2001年02月】 半導体メーカー生産管理システム構築 (開発担当)
【2000年03月~2001年03月】 飲料メーカー品質管理システム構築 (サブリーダ)
【2001年04月~2008年12月】 GLOVIA/SCPパッケージ開発 (開発リーダ)
【2004年01月~現在】
   GLOVIA/SCP、GLOVIA/MESを適用した生産計画・工程管理システムの構築(20社以上)
   主な業種:半導体、プリント基板、セラミック加工、光学機器、自動車部品、機械、電機、
          化学、医薬、金属加工、建材(コンサル、プロジェクトマネージャー)

その他の活動

【2006年4月~現在】高度ポリテクセンター「生産管理と現場改善」教育講座 講師

資格

【2004年10月】富士通FCPコンサル認定(SCM分野)取得

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