GTM-MML4VXJ
Skip to main content

富士通マーケティング

English

Japan

  1. ホーム >
  2. 導入事例 >
  3. 大阪府立大学 様

自己分析(アセスメント)型「eポートフォリオ」システム構築事例

学生による学修自己評価を主体とした、学生、教員双方の「気づき」を促進

大阪府立大学校舎外観

公立大学法人 大阪府立大学 様


大阪府立大学様(以下、同学)は、1883年に設置された獣医学講習所を淵源とする大学で、2005年には旧・大阪府立大学、大阪女子大学、大阪府立看護大学の3大学が統合し、新大学「大阪府立大学」として新たにスタートしました。日本のみならず、世界の研究型大学の変革の起点となり、地域に信頼される知の拠点となるべく「高度研究型大学 ~ 世界に翔く地域の信頼拠点 ~ 」を基本理念としています。また2012年4月より、従来の7学部28学科を4学域13学類に再編し、学際的に広い知識・能力を身に付けるよう教育の質向上にも力を入れています。

同学は、2011年に学内検討委員会において策定した「ICTを活用した教育・学習支援アクションプラン」のなかで、「“個々のシステムの導入”から“教育・学習支援のトータルサービスの活用”へ」を目標に掲げ、学生による学びの自己評価を中心とした「eポートフォリオ」システム(以下、eポートフォリオ)を開発、2012年の学域制への移行にあわせて導入しました。
今回はその導入に深くかかわられた高等教育推進機構 教授 星野聡孝氏、現代システム科学域 知識情報システム学類 教授 宮本貴朗氏、総務部総合企画課情報システム室 室長 谷忠明氏にお話をお聞きしました。

[2014年5月19日 掲載]


↓ 導入の背景 | 導入の経緯 | 導入システム | 導入の効果 | 将来の展望 | お客様情報

導入の背景

学生・教員双方にとって役に立つ仕組みを検討

星野氏
大阪府立大学
高等教育推進機構
教授
博士(理学)
星野 聡孝
(ほしの あきたか)
 氏

同学では、以前から大学教育の質的な向上を目指したFD(Faculty Development)活動を行っていました。その活動の一環として学生に「授業アンケート」に回答してもらい、教育改善・改革につなげる努力がなされました。しかしながら、負担の割には学生にとってのメリットは少なく、年々回答率が低下している状況でした。「Webによる任意のアンケートでは、マンネリ化も含め回を重ねるごとにどうしても回答率が低下していくという問題は避けられません。そこで、我々教員にとっても教育の改善につながり、学生にとっても自分自身の学修の振り返りにつながるような仕組みを考えていこうということになりました」と星野氏は語ります。

導入の経緯

授業支援システムとの整合性の取れた開発が決め手

同学は、2009年ごろ検討を開始、2010年に学術情報センター関係の職員や先生を中心として、「大学全体としてICTを教育の中でどう活用していくか」についての、アクションプランを策定し進めることを決めました。プランをまとめるのに約1年を要し、翌2011年から具体的なシステム開発をスタート。その中の柱としてeポートフォリオがありました。

2011年7月、アクションプランに基づきeポートフォリオの入札が行われ、9月には富士通マーケティングに決定。そこから半年間の開発試行を終え、学域制が始まった2012年4月に第一次システムをリリース。その後3か月の二次開発を経て現在に至っています。
星野氏は、決め手について次のように語ります。「決定の要因は単純に入札の金額だけではなく、こちらが思っていることをどれだけ正確に具現化してくれるか、会社の持っているスキルも含め総合的に判断しました」。

宮本氏
大阪府立大学
現代システム科学域
知識情報システム学類
教授
博士(工学)
宮本 貴朗
(みやもと たかお)
 氏

eポートフォリオと連携する学内システムと、整合性が取れた開発運用が出来るということが大きな条件でした。富士通マーケティングはその部分の連携提案の評価が高かったですね」と、宮本氏は当時を振り返ります。

eポートフォリオ構築時、同学では学内議論が活発に行われました。学生が入力した授業に対する感想や自分自身の振り返り、成績、これらのものから統計資料を作り、さらにそれを誰がどう使うのかという利用シーンを真剣に検討しました。
タイトな開発期間の中、基本的にはモックアップを同学が作成し、そこに富士通マーケティングが、使いやすさ、機能といった付加価値を加え、システムとしての整合性を整えていく作業が行われました。

谷氏
大阪府立大学
総務部総合企画課
情報システム室
室長(課長補佐)
谷 忠明 氏

システム稼働後に、谷氏は「eポ―トフォリオそのものは、大きなトラブルもなく導入できたと思います。評価していることは、どこのベンダーでも起こりえる設定ミスなどがあった場合のリカバリー対応が営業、SE含め非常によかったことです。いいところにお願いできたと思っています」と語ります。

導入システム

データの蓄積・可視化と分析から気づきへ

同学のeポートフォリオは、学生の学修自己評価データや成績情報などの蓄積・可視化と分析を通して、学生と教員双方の気づきを促すとともに、学期ごとの目標設定と振り返りのプロセスを合わせることで、自己改善のためのPDCAサイクルを自然に回せるようになっています。また、このシステムにより、大学4年間(ないし6年間)の学修プロセス全体が把握可能となり、全学、学域、学類および課程の組織的教育改善を促進します。

大阪府立大学様eポートフォリオシステム
大阪府立大学様「eポートフォリオ」システム

大阪府立大学様システム全体図
「eポートフォリオ」システム概要図

導入の効果

学生の学修自己評価と教員の授業改善に役立つ仕組みへ

同学では、eポートフォリオ導入により蓄積されたデータを、時系列でみることができるようになりました。「従来は、単位を修得すると、その結果が毎年追記されていき、後で振り返るといつ修得したのか分からなくなっていました。それが現在稼働から2年たち、学期ごと4つのフェーズで、成績の移り変わりが分かります。これまで見えなかったところが、如実に見えるようになりました」と宮本氏は語ります。

このeポートフォリオによって、学生の成績情報は履修クラスごとに集計されます。その集計結果が、履修生に公開され、自分が全体のどの位置にいるか分かるようになりました。また、授業担当教員ごとに年度に分けて蓄積されるため、授業分析機能により可視化して、それを授業改善に役立てることができます。成績情報と自己評価の相関関係や経年変化、他学生との比較、授業改善提案なども可能になりました。

将来の展望

ICTと人間の融合をめざして

谷氏はシステムの今後のあり方について、次のように語ります。「特にeポートフォリオのように、色々変わっていくシステムは、ユーザーのインターフェース、学生の持つデバイスも変わっていきますから、それに柔軟に対応し、より良いものにしていきたいですね」。

また星野氏は、「ICTを使っていくことは、もちろん非常に有効です。ただ、例えばMOOC(ムーク)(注1)は、何万人にも授業を配信できますが、それだけでは単なる技術。履修者が学修を続けていくためには、やはりそこにコミュニケーションが絶対不可欠です。システムというハードとそれを使う人間がうまく融合していくような、そういった提案をどんどんして欲しいですね」と語ります。

最後に、宮本氏が述べます。「eポートフォリオだけでは教育そのものに対する改善にはなっていません。教育そのものの質を上げるために、ICTをどう使っていくかがこれからの課題だと思います」。
ICTとそれを使う側の人間との融合。富士通マーケティングには、そのためにICTをどう使いこなしたらよいかといった提案など、大きな期待がかけられています。


(注1)MOOC(ムーク):Massive Open Online Courses の略。大学講義を無料でネット配信するサービス。

お客様情報

お客様名 公立大学法人 大阪府立大学新規ウィンドウが開きます  大阪府立大学様ロゴ
所在地 〒599-8531 大阪府堺市中区学園町1番1号
理事長・学長 奥野 武俊(おくの たけとし)
設置 1949年 浪速大学として設置(1955年に大阪府立大学と改称、2005年に旧・大阪府立大学、大阪女子大学、大阪府立看護大学が統合され現大学に)
学域、学類

4学域13学類
・現代システム科学域(知識情報システム学類、環境システム学類、マネジメント学類)
・工学域(電気電子系学類、物質化学系学類、機械系学類)
・生命環境科学域(獣医学類、応用生命科学類、緑地環境科学類、自然科学類)
・地域保健学域(看護学類、総合リハビリテーション学類、教育福祉学類)

学生数(含む大学院) 8,051名(2013年5月1日現在)
教職員数(含む大学院) 868名(2013年5月1日現在)

(注)記載されているお役職等の情報につきましては、2014年5月現在のものです。
(注)記載されている製品名は各社の商標または登録商標です。

担当営業の声

清水 株式会社富士通マーケティング
関西営業本部
公共・金融統括営業部
文教営業部

清水 康貴(しみず やすたか)

大阪府立大学様の新たな取り組みに関われましたことを、大変光栄に思います。導入当時、先生方や職員の皆様が、学内の説明会や調整などで大変ご苦労されていた際も、弊社に対しいろいろご配慮ご協力をいただいたことを深く感謝しております。今後も大阪府立大学様のICT環境の発展に貢献できるよう、プロジェクトメンバー一丸で努力していきたいと思います。

担当SEの声

奥出 株式会社富士通マーケティング
システム本部
公共ソリューション統括部
自治体・文教第二ソリューション部

奥出 健太郎

今回の「eポートフォリオ」システムに関して、星野先生の中で明確なイメージがありました。我々はそれをシステムに落とし込んでいきましたが、その思いを実現させることとシステムとして整合性を保つこと、そこがポイントの一つだったと思います。短時間で一から作り、しかもシステムとして品質を保つことが大変でした。この開発を通じて、自分自身も成長させていただきました。SEとして、お客様に成長させていただけたと思います。

担当SEの声

加藤 株式会社富士通マーケティング
システム本部
公共ソリューション統括部
自治体・文教第二ソリューション部

加藤 博喜

今回のプロジェクトは、お客様と一つのチームになってやれたという実感があります。星野先生含め事務職員の方と開発メンバーと、お互い良い人間関係がきちんと構築できたことが大きかったと思います。一つのチームとして、システムを作り上げたという実感がありました。

お問い合わせ

Webでのお問い合わせ

入力フォーム

当社はセキュリティ保護の観点からSSL技術を使用しております。

お電話でのお問い合わせ

0120-835-554 お客様総合センター

受付時間 9時から17時30分まで
(土日、祝日及び当社指定の休業日を除く)
[注] お問い合わせ内容の正確な把握、およびお客様サービス向上のため、お客様との会話を記録・録音させて頂く場合がありますので、予めご了承ください。