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Japan

「GLOVIA smart 人事給与」導入事例

ホームセンターなど94店舗、従業員約1,500名の
人材登用・配置データを効率活用する環境を実現

ダイユーエイト 福島黒岩店 ダイユーエイト 福島黒岩店

株式会社ダイユーエイト 様


福島県を拠点に東北・北関東エリアにホームセンター事業を中核とする94店舗を展開、現在約1,500名の従業員を擁する株式会社ダイユーエイト様は、新規店、新業態店の積極的な出店に乗り出しています。同社は将来の事業拡大を見据え、2007年に「人材育成」強化を目的とする人事制度改革とともに、その実施に向けたICTインフラ整備の一環として、高機能で信頼性の高い人事給与システム「FUJITSU Enterprise Application GLOVIA smart人事給与」(以下、「GLOVIA smart 人事給与」)を導入。その後、業容の拡大に伴い随時システムをバージョンアップし、社員のキャリアアップ、モチベーションアップを全社規模で支える人事情報の管理環境整備・強化に成功しています。その背景やシステム導入効果について、人事部長 石上文夫氏、人事部長代理兼人事課長 馬場智和氏に伺いました。

[2015年1月26日 掲載]


↓ 導入の背景 | 導入の経緯 | 導入効果 | 今後の展開 | お客様情報 

導入の背景

新規出店と新事業店展開で持続的成長路線を進む

同社は近年、ホームセンター事業における日曜大工、園芸部門を強化しています。その背景には競合するホームセンターのみならず、スーパーマーケットやドラッグストアといった新たな競争相手の出現で、ビジネス環境がより厳しさを増している状況があるといいます。人事部長の石上文夫氏は、「これら競争相手では取り扱いが難しい園芸関連商材や専門店の展開に力を入れ、売上増を図っています。また、各店舗においてそのための最適な人員を配置するとともに、店頭に立つ社員の教育・研修にも力を入れています」と述べています。

社員500名を超えても1人1人の人事情報を正確に把握したい

馬場 智和 氏
(株)ダイユーエイト
人事部長代理 兼
人事課長
馬場 智和 氏

人事部長代理兼人事課長の馬場智和氏はこのように語っています。「当社の正社員は現在約470名ですが、経営層と人事管理担当である私たちが社員1人1人の情報、つまり仕事の実績、在籍年数、滞留年数、さらには取得資格などをより正確に把握する必要性が高まっていました。言い換えると、社員数が100名、200名であった時代と違い、社員の顔と名前、仕事ぶりなどがすぐさま結びつかない状況になっていたということです」。

このような事業拡大に伴う人事施策強化を進めるうちに、同社人事部では解決するべき課題が明確になっていました。ひとつは給与計算業務の効率化です。全94店、正社員とパート社員の他にアルバイト社員を合わせて約2,200名分の給与計算業務において、月次の最新勤怠管理データを給与計算システムへ入力する作業の迅速化が求められていたのです。またもうひとつの課題は、人事管理業務の充実と精度の向上でした。

導入の経緯

紙の書類や人事担当者個人の「経験知」を共有データ化したい

同社は、2007年に社員情報の一元管理を目的として、「GLOVIA smart 人事給与」を導入しました。これは、それ以前のシステムでは難しかった「人事データの一括登録」や「検索結果のEXCELでのアウトプット」が可能となることが評価されたものです。さらに、「勤怠管理システム」との連携により、入力作業と、そのチェック作業の効率化も実現しました。しかし同社の場合、将来の業容の拡大を見越し、人事情報のより高度な管理・分析が可能なシステムを求めていたことも、「GLOVIA smart 人事給与」を選んだ大きな理由です。

石上 文夫 氏
(株)ダイユーエイト
人事部長
石上 文夫 氏

例えば、同社では新入社員はまず全員が店舗に配置され、仕事の基本や店舗作業、商品知識を習得します。その後、約2年ごとに店内での担当部門の変更、あるいは地域特性の異なる店への配置転換が行われます。
「今後、さらなる新規店、新業態店を出店していくことを考えると、書類や個人の頭の中にある人事情報から最適な人材を選び出して配置することは難しくなってきます」(石上氏)。「各店を4人の教育課担当者が手分けをして回り、社員1人1人に必要な教育を行っています。また2年から3年に1度は、人事担当者が一人ひとりと面談し、様々な情報、要望などをヒアリングしています。これらに際し、必要な事前情報を確認し、収集した情報を素早く確実に更新して管理、共有、さらには分析できるシステムが求められていました」(馬場氏)。このほかにも、本社人事部において、毎年、手作業で行われていた採用人事、入社後に発生したデータの更新作業を効率化するためにも新たな人事給与システム導入の必要があったのです。

導入効果

Excelデータを一括入力できる機能で業務が大幅に効率化

2014年7月には、将来の事業拡大に伴うさらなるデータ量の増大を見越したシステムの機能向上を目指し、「GLOVIA smart 人事給与」のバージョンアップと、災害などを想定した「事業継続」への対応として、富士通グループの提供する堅牢なデータセンターへのサーバ移管を実施。全店舗の正社員、パート社員などの給与計算では、「GLOVIA smart 人事給与」と勤怠管理システムのデータ連携による月次データの取り込み自動化や、帳票処理のシステム化により、すべての給与計算業務を社員1名に集約できました。
人事管理業務においても、各種事務処理作業がシステムによって自動化され、業務効率が向上しました。なかでも大きく省力化が進んだ業務は、新規あるいは更新人事データの入力です。「入力する変動データが数十件あるいは数百件でもExcelで一括入力できる「GLOVIA smart 人事給与」の機能により、多くの業務が効率化されています」(馬場氏)。

具体的には、各店舗から送られるパート・アルバイト社員の新規採用、退社のデータを一括してマスターに書き込むことが可能になりました。また、採用試験の段階で、Excelのデータから基本的な人事データの必要な項目を選択し、マスターに一括入力できるので、新規採用者の登録作業も大幅に軽減されました。社内で頻繁に行われている各種資格取得試験の結果、教育・研修プログラム、商品知識に関するセミナーの受講状況などの個別データも一括入力が可能となり、システム上に常に最新状況が反映されます。そのため、教育担当者が巡回して行う教育・研修、また社員面談においても、対象者の最新履歴情報が簡単に閲覧、把握可能です。

新規店、新業態店出店を支えるデータに裏付けられた人材登用

さらに同社では、システムに取り込んだ勤怠データや人事管理データを、新規出店における人材登用における判断の精度向上に役立てています。「従来、新規店の店長候補の選出では、人事担当者個人の経験的な情報をもとに判断することもありましたが、新たに管理職・店長育成プログラムを立ち上げ人材を育成し、これらの結果や資格取得データを検索、判断する体制が整いました」(石上氏)。また馬場氏は、昇給のための評価業務が格段に効率化し、精度が向上した点を大きな導入効果として挙げています。「同業務には、毎年1か月を費やしています。昇給評価の妥当性は社員のモチベーションに大きく関わるので、各人の正確なデータを細大漏らさず引き出し、検討を重ねて判断したいのです。その点、『GLOVIA smart 人事給与』はデータの検索・抽出が容易で、しかも誰が見ても分かりやすい形で結果を出力してくれるので、一人ひとりの昇給評価の精度も高まったと思います」(同氏)。

今後の展開

社員モチベーションアップのためのさらなる活用

店内

同社は今、「GLOVIA smart 人事給与」のより発展的な活用法を考えています。社員のキャリアアップを支援する活用方法として、職位に応じて取得を推奨する資格や自己啓発講座の情報を通知。また経営層の判断を支援する活用方法として、定期昇給などによる人件費の変動をシミュレーションするといったことなどです。馬場氏は、さらに高度な活用について次のように述べています。「新人、若年層、中堅社員などの階層、そして年齢における年収の分布などの基礎データを作成し、これをもとに、不公平感をもたらす部分がないかをチェックし、基準から何パーセント外れているかを把握する仕組みを作りました。その仕組みをベースに、どのような人材が活躍しているかを分析したデータをもとに、モチベーションアップにつながる最適な人材の登用、配置を見つけ出す仕組みを作りたいですね。『GLOVIA smart 人事給与』であれば、容易にできると思います」。
馬場氏は、そのような新たな仕組みづくりへの期待に加え、「今後予想される法改正や、当社の成長に合わせた人材育成ツールとしてのシステム活用の情報提供を富士通マーケティングに期待しています」。同社の成長戦略を力強く進める人材の育成と活用に、これからも「GLOVIA smart 人事給与」と富士通マーケティングは期待されています。

お客様情報

お客様名

株式会社ダイユーエイト  株式会社ダイユーエイト新規ウィンドウが開きます

所在地 福島県福島市太平寺字堰ノ上58番地
代表者 代表取締役社長 浅倉 俊一
設立 1976年4月27日
資本金 1,303百万円(2014年8月20日現在)
従業員 正社員469名 パート社員1,074名(2014年12月20日現在)
事業内容 流通小売業(ホームセンター、ペット専門店、文具・事務用品専門店、自転車専門店、複合商業施設、ホームファッション専門店の経営)

(注)記載されているお役職等の情報につきましては、2014年12月現在のものです。
(注)記載されている製品名は各社の商標または登録商標です。

担当営業の声

垣本 雅通 株式会社富士通マーケティング
東日本営業本部 東北支社 郡山支店
垣本 雅通
 

今回のご提案のポイントは3つありました。一つ目はシステムの老朽化及びWindows XP対策と法令改正への対応、二つ目は東日本大震災をご経験されたお客様へのBCP対策としてのデータセンターの利活用、そして三つ目は、将来的な事業規模拡大、人員増に対応するシステム構築です。今回のプロジェクトでは、お客様のご協力のもと、SE、データセンターと力を合わせ、全てのご提案内容を実現することができ、お客様から高いご評価を頂戴しました。
今後もデータセンターを軸に、お客様の継続的なご発展を、富士通グループの総力でご支援させていただきます。

担当SEの声

木村 達也 株式会社富士通システムズ・イースト
ソリューション開発本部 スマートソリューション事業部
第三スマートソリューション部
木村 達也

短期導入プロジェクトでしたが、お客様のご協力のもと、予定どおり本稼働を迎えることが出来ました。それは、お客様と富士通が一体となったプロジェクト推進ができたからこそだと実感しております。今後はより一層の手厚いサポートをさせていただくと同時に、次のステップへ向けて、より良いソリューションを提案していけるようご支援させていただきます。今後とも、よろしくお願いいたします。

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