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Japan

クラウド型ビジネスアプリケーションスイート「NetSuite」導入事例

案件情報の一元管理により、確度の高いプロモーショナルマーケティングを実現

CDGエントランス

株式会社CDG 様


今や販売促進にとって欠かせない存在となったプロモーショナルマーケティング。「営業支援型商社」を目指す株式会社CDG様(以下、同社)では、現実・現場・現物に基づいて顧客の営業上の課題を解決し、その中から新たなビジネスモデルの創出を目指しています。

さて同社では、老朽化した基幹システムのリプレースにあたり、富士通マーケティングの支援を受けて、クラウド型ビジネスアプリケーションスイート「NetSuite」を導入。案件管理から販売、受注、会計、分析まで、情報の一元化を実現しました。今回は、NetSuiteの導入に至った経緯とその効果について、常務取締役の小西 聡氏、情報システム課長の岸 竜二氏とマネージャーの坂川 知子氏、にお話を伺いました。

[2015年3月13日 掲載]


↓ 導入の背景 | 導入の経緯 | 導入の効果 | 将来の展望 | お客様情報

導入の背景

売上高350億円の実現を目指し、案件情報の蓄積と検索・分析を実現するシステムを検討

1974年の設立以来、40年以上にわたって約2,000社にマーケティングソリューションを提供してきた同社。 現在のビジネス領域は、顧客の商品やサービスの販売を促進するプロモーショナルマーケティングの企画立案、また課題に応じたシステム提案やアドテクノロジー提案にわたります。

岸 竜二 氏
株式会社CDG
業務本部 管理部
情報システム
課長
岸 竜二 氏

これまで同社では、2005年に導入したERPパッケージを用いて販売や購買、会計などの管理業務を行ってきましたが、導入から年月もたって老朽化が進み、更新は待ったなしの状態でした。また、案件や顧客の管理は別のCRMシステムで運用していたため、ERPシステムとCRMシステムとの間でデータが分断されていたという問題がありました。
「それぞれの形式が異なるため、連携は手作業で行わなければならず、データの活用はなかなか進みませんでした。」(岸氏)

一方、同社の経営層は、売上高350億円を目指す「350プロジェクト」の実現に向けて、システムの強化が急務と考えていました。 「提案書や見積書、受注情報、工程管理情報など全てのドキュメントを案件とひも付け、ナレッジを蓄積。受注/失注要因を詳細に分析できる仕組みがあれば、営業効率は格段に向上すると考えました。これが第一の目的です。」(小西氏)

2つめの目的は、仕入先と連携する受発注システムを別途構築し、基幹システムと連携すること。支払や請求書発行にまつわる作業負担を軽減させるのが狙いです。さらに3つめの目的として、部、課、プロジェクト、個人単位での利益率を可視化。月次の会計情報を詳細に把握することにありました。

同社は、これらの目的を達成するため、2012年6月からシステムリプレースの検討を開始しました。

導入の経緯

NetSuiteの豊富な実績と導入後のサポートまでカバーする支援体制を評価

同社は、運用負荷の軽減を目的に、当初からクラウド型ERPシステムに絞って検討を進め、最終的に「NetSuite」を採用しました。 「最初、ネットスイート社(日本法人)に製品の問い合わせを行い、導入の検討を進めておりました。ちょうど富士通マーケティングにもお話を聞く機会があり、打ち合わせの中で、豊富な導入事例をお持ちの富士通マーケティングでしたら、スムーズに導入をお願いできると感じました。」(坂川氏)

選定のポイントは、NetSuiteが先に述べた導入の目的を全て満たすことができる唯一の製品であったことと、導入を支援する富士通マーケティングのサポートが会社の成長に合わせ可能だと判断したことでした。 「当初はNetSuiteを自力で導入しようと考えましたが、メーカーのサポートだけでは不安がありました。そこで、NetSuiteの1次代理店であり、2009年から導入支援を手がけてきた富士通マーケティングに提案を依頼。豊富な実績と、導入時の支援やトレーニング、導入後のサポートまで万全な体制が組まれていることを評価し、採用を決めました。」(岸氏)

導入プロジェクトは2012年8月にスタート。要件定義、設定、ユーザートレーニングなどを経て、2013年5月にカットオーバー。お客様が自ら設定できるようSE教育を行い、難しいところだけ富士通マーケティングが設定しました。導入にあたって同社は、システム稼働後の保守面を考慮しながらも、容易に設定を変更できる利点を最大限に活用しました。 「富士通マーケティングはNetSuiteでカバーできること、できないことを明確に整理しながら我々をリードしてくれました。結果、一部を除き標準機能を使うことで、スムーズな導入が実現しました。稼働後のメンテナンスのために、必要なドキュメント類の整備をしていただいたのもありがたかったですね。」(岸氏)
会計については、監査法人による確認を経て、きちんとログが残りコンプライアンス的にも問題無いということで、無事稼働しました。

導入の効果

経理にまつわる業務負担を軽減、顧客や案件の情報が“見える化”、効果的な提案が可能に

同社はNetSuiteの導入により、財務、在庫、販売、注文、顧客、案件情報、リアルタイム分析(BI)などの基幹業務をカバーすることに成功。現在、全社員に相当する約200名がシステムを利用していますが、本稼働から約1年が経ったことで、徐々に効果が見えてきました。

まず経理面では、これまで経理部門で一括して経費伝票を入力していましたが、部門単位にしたことで業務の負担が軽減。経理担当が扱える情報も増え、営業状況が把握できるようになりました。

モバイル
モバイル端末で確認

また営業担当は、顧客や案件の進捗情報をシステムで常にチェックできるようになりました。iPhoneやiPadによるモバイル端末にも対応したことで、外出先からでも過去の見積や仕入などの情報などが参照でき、その場で効果的な提案が行えるようになっています。

経営面ですが、現在は新システムにナレッジを蓄積している段階のため、第1の目的として掲げたシームレスなデータ連係による案件情報の詳細分析と、第2の目的で掲げた受発注システムとの連携による負荷軽減は、今後に効果が現れてくるものと思われます。そして第3の目的である月次損益の可視化はすでに実現しており、その効果も上がっているようです。

小西 聡 氏
株式会社CDG
常務取締役
小西 聡 

「システムを使って、業態別の引き合い、内定、受注に関する進捗状況を、前年と比較しながら分析しています。毎日の営業の進捗状況だけでなく、部、課、プロジェクト別の生産性や、営業1人あたりの利益率まで深く見られるのがメリットです。しかも、POP、プロダクツ、ライセンスなど当社が16個に分けているサービス領域単位でも、引き合いベース、受注ベースで進捗状況が確認できます。経営層にとっては、リアルタイムに数字を見ながら異常値を発見したり、素早く意思決定を下したりと、一歩先の手を打つことが可能になりました。」(小西氏)

最後にシステム面では、クラウド環境に移行したことで運用負荷も減り、今後のシステム更新の際の負担も軽減されると期待しています。ユーザーサポートも現在は富士通マーケティングが窓口となって対応。トラブル時のエスカレーションは、システムをよく知る富士通マーケティングが日本語で対応するため、担当者の安心感につながっているといいます。

ステム概略図
システム概略図

将来の展望

全ての業務をNetSuiteで完結できるよう、より情報を集約

同社では、今後もシステムにナレッジを蓄積することで、より効果的な営業が実現することを期待しています。
「経験の浅い営業でも、過去の成功事例を参照しながら確度の高い商談を行うのが理想です。また、営業チーム単位で経費や営業利益の把握が可能になれば、将来の経営を担うチームリーダーの育成にも活用できます。『全ての業務をNet Suiteで完結』との構想を掲げて導入しましたが、現在はまだ5割の段階です。もっともっと、社内の様々な情報を集約して連動を図り、全ての業務を一元化して完結できるように、今後も取り組んで参ります。」(小西氏)

お客様情報

お客様名    CDG様ロゴ    株式会社CDG新規ウィンドウが開きます        宝塚ビル
所在地 大阪本社  大阪府大阪市北区梅田2-2-22 ハービスENT18F
東京本社  東京都千代田区有楽町1-1-3 東京宝塚ビル18F
代表取締役 代表取締役会長 藤井 勝典 氏
代表取締役社長 大平 孝 氏
設立 1974年4月10日
資本金 4億5,000万円
売上高 101億5,700万円(2013年3月期)
従業員数 連結:208名
事業内容 プロモーショナルマーケティングの企画立案・実施、および顧客の営業活動全般におけるソリューションの立案・実施など幅広いビジネスを展開している。

(注)記載されているお役職等の情報につきましては、2015年3月現在のものです。
(注)記載されている製品名は各社の商標または登録商標です。

担当営業の声

三浦 雅大 株式会社富士通マーケティング 流通・サービス営業本部 情報・サービス統括営業部 サービス営業部 三浦 雅大(ミウラ マサヒロ)

今回のプロジェクトでは、お客様・SEを含めた商談全体のコーディネートに邁進しました。データ登録時や稼動間近の運用テストで連日深夜まで怒涛の作業を遂行する等、プロジェクトの成功要因は、情報システム課を中心としたお客様のパワーだと感じました。今後とも様々な形で一緒にお仕事をさせていただければと存じます。

担当SEの声

山口 仁 コンテンツ・プランナー株式会社[注]
テクニカルセンター
山口 仁(ヤマグチ ヒトシ)

当時はまだ数少ない、クラウドERPによる基幹システムの刷新プロジェクトでしたが、情報システム課様のご尽力により無事稼働させることができました。
弊社側で心掛けた点として、クラウドサービスの導入を成功させるために、「従来的なオンプレミスの考え方」にとらわれずに、「クラウドサービスを利用する時代に合った考え方」について、関係者で共通のイメージを持てるようにする事に注力しました。 具体的には、「クラウドサービスならではの」導入の進め方、留意事項、利用時イメージなどについて、弊社ノウハウや事例をベースに都度ご案内させていただきました。
結果として、情報システム課様のご協力のもと、深いレベルのイメージ共有ができ、成功に繋ったと感じています。 今後も、サポートデスクを始め、弊社側メンバーが一丸となってご支援させていただきます。

[注] 株式会社富士通マーケティングのグループ会社

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