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事業継続対策導入事例

東日本大震災時の対応で実証された基幹システムのホスティングと安否確認システムの有効性

荒川化学工業株式会社様

荒川化学工業株式会社 様


オンリーワン製品の製造を手がけるメーカーにとって、万一の被災時でも、いかに製品供給を継続するかは大きな課題です。荒川化学工業株式会社様(以下、同社)は阪神淡路大震災をきっかけに、データセンターのホスティングによる基幹システムの安全性を確保。さらに安否確認システム導入、社外から社内システムにモバイル接続できるユニバーサルコネクト利用と、一歩一歩着実に最小投資で最大効果のBCP(事業継続計画)、リスク対策を策定してきました。海外拠点の展開にともなうリスクを災害リスク対策でカバーし合うなど、より包括的なBCP、リスク対策にも取り組み始めています。

[2014年1月31日 掲載]


↓ 導入の経緯 | 導入の効果 | 東日本大震災後の対策と今後の展開 | お客様情報 

導入の経緯

阪神淡路大震災を機に事業継続の重要性を強く認識

ロジン(松ヤニ) ロジン(松ヤニ)

天然樹脂であるロジン(松ヤニ)を原料に、製紙用薬品をはじめ、印刷用インキ樹脂や塗料用樹脂、接着剤用樹脂の化成品、電子部品用機能材料など、広範な産業領域に欠かせない原材料製造を手がけ、ビジョン「つなぐを化学する SPECIALITY CHEMICAL PARTNER」を掲げる同社。インキを紙に密着させ、つやを出す印刷インキ用樹脂では国内シェアトップ、ハップ剤などに使用される超淡色ロジンでは世界唯一のメーカーです。

延廣 氏
荒川化学工業(株)
取締役 業務統轄部長 兼 業務統轄部 情報システム部長
延廣 徹 氏

1876(明治9)年の創業以来、お客様からの高度な要求に応え続けてきた同社は、技術開発型企業としての性格を強め、今日では製紙、印刷インキ、電子機器などのトップメーカーにとってきわめて重要な原料調達先になっています。同社 業務統轄部長 兼 業務統轄部 情報システム部長で取締役の延廣徹(のぶひろ とおる)氏は、こう語ります。「お客様のご要望に、技術でお応えするのが当社の使命。その基盤となる製品の安定供給の重要さを痛感したのが阪神淡路大震災でした」。1995年の同震災時、工場等の製造設備の被災は免れたものの、PCが転倒、落下するトラブルが発生。たとえ生産拠点が被災しなくとも、本社の基幹システムを利用したメインフレーム、サーバ類が被害を受ければ、ネットワークでつながる各工場がストップする事態を当時の情報システム責任者は直感し、延廣氏は「情報システムの事業継続対策」という大きな任務を引き継ぎ実現に至っています。

ホストコンピュータの入れ替えを機にホスティングを利用

同社が、基幹系システムのホストコンピュータと大部分のサーバ管理を富士通のデータセンターに移設するホスティングの利用に踏み切ったのは2006年4月。ふたたび阪神淡路大震災クラスに見舞われても本社機能を維持し、全国の工場、営業所が通常通り業務を継続させるためでした。延廣氏は導入に至る経緯をこのように語ります。「いつ起こるかわからない災害時の対策に、どれだけのコストをかけるかは難しい判断でした。しかし社内のシステム化が進みサーバ類が増えるにつれ、コンピュータルームのスペース確保、空調の強化など新たな問題も顕著になり、それらの問題と災害対策の両面を解決するため、ホストコンピュータの入れ替えを機にホスティングを利用する決断をしました」。

万一の被災時、全社員の安否を迅速・確実に確かめたい

小川 氏
荒川化学工業(株) 業務統轄部 総務部 マネージャー
小川 高遠 氏

全社のシステム災害対策をホスティングで担保した同社は、2008年、災害発生時の安否確認システムの整備を始めました。阪神淡路大震災後、同社は固定電話を利用する連絡網を構築。さらに、一部の工場では携帯電話への自動音声による伝言システムを利用していました。しかし固定電話連絡網方式では、グループ会社増などで社員数が1千を超え、カバーしきれないという課題がありました。また自動音声による伝言送信では安否が確認できないという課題もありました。 同社 業務統轄部 総務部マネージャーの小川高遠氏は、複数ベンダーの提案から富士通の「緊急連絡/安否確認サービス」を採用した理由をこう語ります。「緊急連絡が気象庁情報と連動して自動発信される。また社員からの返信は、たとえば『あ』1文字を押せば定型の状況返信メールを送信でき輻輳の影響を受けにくいなどから、最も確実で信頼できると判断しました」。

導入の効果

東日本大震災直後の早期操業再開で安否確認システムとホスティングの効果を実証

2011年3月、東日本大震災の影響により同社の福島県小名浜工場は操業を停止。茨城県の筑波研究所も被災しました。とりわけ小名浜工場は、印刷インキ用樹脂、製紙用薬品の国内・アジアにおける最大級の生産拠点となります。国内の新聞・雑誌、各種紙用品の安定生産を左右するため、一刻も早い操業再開が求められました。

全社員の安否は、「緊急連絡/安否確認サービス」と直接の電話連絡とで2時間以内に確認できました。小川氏は当時をこう振り返ります。「震災当日の安否確認では、見やすい管理画面が威力を発揮。各事業所の部署をクリックすると、その配下の社員が表示され安否の返信があったか確認できるので状況を一覧して把握できました。全員の安否を確認できた後も『何日の何時にガソリンが到着する』などの情報を送信したり、強い余震が発生すると『明日は自宅待機』といった情報をグループ単位で発信し、非常に役立ちました」。

荒川化学工業株式会社キャラクター「マツタロウ」
荒川化学工業株式会社
キャラクター 「マツタロウ」

震災直後の初動対応が一段落すると、操業再開に向けた動きが本格化。全生産拠点の基幹システムやサーバ類をデータセンターにホスティングしていたので、すぐさま小名浜工場や筑波研究所のデータオペレーションを他の事業所に代替させ、会計や支払業務も継続。つまり各システムがデータセンターで稼動していれば、お客様への迷惑を最低限に抑えつつ事業継続が可能ということが実証されました。

荒川化学工業様 利用サービスイメージ
荒川化学工業様 利用サービスイメージ

東日本大震災後の対策と今後の展開

被災時の通信手段冗長化対策としてユニバーサルコネクトを採用

中谷 氏
荒川化学工業(株) 業務統轄部 情報システム部 マネージャー
中谷 博 氏

2012年12月、同社は社外から社内ネットワークにモバイル接続できる「FENICSⅡユニバーサルコネクト」を導入。同社 業務統轄部 情報システム部マネージャーの中谷博氏はこう述べます。「導入には2つの理由がありました。1つは社外から社内メールを操作したいとの要望が強かった事。もう1つは、災害に備えて複数の通信手段の保持が必要との理由。これは富士通総研のアドバイスでした。富士通のソリューションではゲートウェイサーバがセキュアな網内にあり、高いセキュリティ性が実現できるという点を評価し導入しました」。同社は、まず管理職レベルの利用でのスモールスタートを行い、効率的な運用を検討しています。海外出張時の空き時間にもセキュアな環境でメール確認ができるなど、通常業務時の使い勝手の良さが高く評価されているといいます。

グローバル展開時のシステム運用コストをホスティングで吸収

波頭 氏
荒川化学工業(株) 業務統轄部 総務部長
波頭 雅人 氏

今後の課題として挙げられるのは、被災時の対応マニュアル整備、そしてコストの低減です。全社レベルの事業継続対策整備に取り組む、同社 業務統轄部 総務部長の波頭雅人(はとう まさと)氏はこう語ります。「次の災害時にも東日本大震災時と同様の初動対応が、たぶんできると思うけれど、より確実に再現するために、今、事業所ごとの対応を分析し、体系づけ、マニュアル化しています。富士通総研の『被災時、マニュアルをめくっている余裕はないので、用紙1枚以内で』のアドバイスにそって整備しているのです」。

齋藤 氏
荒川化学工業(株) 経営企画室 マネージャー
齋藤 博 氏

そして同社 経営企画室マネージャーの齋藤博氏は、今後の事業継続対策とリスク管理の展開について、こう語ります。「お客様に迷惑がかからないよう、製品の供給を止めないために代替設備を建設するとなると償却負担が厳しいなど、万一のリスク対策へのコスト捻出は大変です。その状況下でさらなるグローバル展開を行うために採用したのが中国3拠点の基幹システムを、現在国内で利用中のデータセンターのホスティングで運用するというものです。グローバル展開においては、新規拠点に通常以上の管理費がかかるので、システムの保守・運用やリスク対策をカバーできるホスティングは最適の対策です。富士通グループには、事業継続、リスク管理、グローバル展開を包含する提案を期待しています」。

今回採用したサービス

  • 事業継続(BC)ソリューション
  • データセンターホスティングサービス
  • 緊急連絡/安否確認サービス
  • FENICSⅡユニバーサルコネクト

お客様情報

お客様名 荒川化学工業株式会社新規ウィンドウが開きます  荒川化学工業様ロゴ
代表者 取締役社長  谷奥 勝三
所在地 〒541-0046 大阪市中央区平野町1丁目3番7号
創業 1876年
設立 1931年
資本金 31億2,830万円
社員数 (連結)1,334名(個別)717名  (2013年3月末現在)
事業内容 製紙用薬品、印刷インキ用樹脂、粘着・接着剤用樹脂、電子材料の中間素材などの製造・販売

(注)記載されているお役職等の情報につきましては、2014年1月現在のものです。
(注)記載されている製品名は各社の商標または登録商標です。

担当営業の声

日下部 株式会社富士通マーケティング
関西営業本部 公共・金融統括営業部
ネットワーク営業部
日下部 健二

素材と素材を「つなぐ」ロジンでは国内シェアトップの荒川化学工業様。その荒川化学工業様に万一の災害時に、人と人を「つなぐ」安否確認サービスや情報を「つなぐ」ユニバーサルコネクトをご採用頂いております。ホスティングも含め、事業を明日に確実に「つなぐ」お手伝いを富士通グループでお手伝いさせて頂ける事に、誇りと、責任を感じています。

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