2017年3月15日更新
Microsoft Officeで仕事力アップ【Excelで仕事力アップ】ボタンひとつで表が完成!書式、フィルター、集計までできちゃう魔法の表。
使用ソフト:Excel2016
Excelの集計やフィルターの機能は便利だけれど、表の罫線を引いたり項目名に色をつけたりして見やすくしたり、更にフィルターモードの設定や計算式の入力など、一通りの設定をするのに時間がかかる・・・と感じたことはありませんか。Excelの「テーブル」機能を使用すると、これらの設定を個々に設定することなく、一括で簡単に作成できます。
表をテーブルに変換することで、次の機能が使用できます。
- フィルターモードになる・・・フィルターモードになり、先頭行に下向き三角のボタンが表示されます。
- 列番号が列見出しに置き換わる・・・シートをスクロールすると、列番号が列見出しに置き換わります。
- 簡単にサイズが変更できる・・・テーブル右下の+(サイズ変更ハンドル)をドラッグして、テーブル範囲を簡単に変更できます。
- 集計行を表示できる・・・集計行を表示して、合計や平均などの集計ができます
表をテーブルに変換する
テーブルに変換すると、自動的に「テーブルスタイル」が適用されます。テーブルスタイルは罫線や塗りつぶしの色などの書式を組み合わせたもので、表全体の見ばえを整えます。
表をテーブルに変換しましょう。
セル【B4】をクリックします。
-
(注)表内のセルであれば、どこでもかまいません。
《挿入》タブ→《テーブル》グループの《テーブル》ボタンをクリックします。
《テーブルの作成》ダイアログボックスが表示されます。
《テーブルに変換するデータ範囲を指定してください》が「=$B$4:$G$58」になっていることを確認します。
《先頭行をテーブルの見出しとして使用する》にチェックを付け、《OK》ボタンをクリックします。
セル範囲がテーブルに変換され、テーブルスタイルが適用されます。
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(注)リボンに《デザイン》タブが追加され、自動的に切り替わります。
シートを下方向にスクロールし、列番号が列見出しに置き換わって、下向き三角のボタンが表示されていることを確認します。
テーブルスタイルの設定
テーブルに適用されているテーブルスタイルを変更しましょう。
セル【B4】をクリックします。
-
(注)テーブル内のセルであれば、どこでもかまいません。
《デザイン》タブ→《テーブルスタイル》グループの《テーブルクイックスタイル》ボタンをクリックします。
《中間》の《テーブルスタイル(中間)14》をクリックします。
テーブルスタイルが変更されます。
集計行の表示と計算式の入力
テーブルの最終行に集計行を表示して、合計や平均などの集計ができます。
セル【B4】をクリックします。[注] テーブル内であれば、どこでもかまいません。
《デザイン》タブ→《テーブルスタイルのオプション》グループの《集計行》にチェックを付けます。
シートが自動的にスクロールされ、テーブルの最終行に集計行が表示されます。
「売上目標」と「売上実績」の合計を表示し、「達成率」の集計を非表示にしましょう。
集計行の「売上目標」のセル(セル【E59】)をクリックします。
下向き三角のボタンをクリックし、一覧から《合計》を選択します。
集計行の「売上実績」のセル(セル【F59】)をクリックします。
下向き三角のボタンをクリックし、一覧から《合計》を選択します。
集計行の「達成率」のセル(セル【G59】)をクリックします。
下向き三角のボタンをクリックし、一覧から《なし》を選択します。
列の追加と計算式の入力
セル【H4】に「来年度目標」と入力します。
自動的にテーブル範囲が拡大され、テーブルスタイルが適用されます。
-
(注)列幅を広げて、入力した内容が全て見えるように調整しましょう。
セル【H5】に「=F5*1.05」と入力します。
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(注)セル【F5】をクリックしてセル位置を入力することもできます。この場合、セル【F5】は「@売上実績」と表示されます。
テーブル用の数式になり、フィールド全体に数式が入力されます。
テーブル機能を使用すると、作成の手間が軽減できるだけでなく、列の追加やデータの追加をした場合自動的に範囲が拡張されるなど、その後のメンテナンスも簡単に行うことができるようになります。
表を作成する機会に、ぜひ試してみてください。
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冊子「実務に役立つMicrosoft Officeで仕事力アップ」
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著者プロフィール
富士通エフ・オー・エム株式会社 ソリューション最適化事業本部 ソリューション開発部
瀬戸 里織(せとさおり) 氏
1994年から約20年間において、多くの企業・自治体様向けにExcel、WordなどのOffice系や、業務システムの研修を実施。
基本操作から、業務に即活用できる実績的な操作方法まで広い範囲で、研修カリキュラムを企画。また、その経験を活かし、多くの研修講師を養成した経験あり。
本コラムでは、長年の研修経験やお客様よりいただいたご質問などを基に内容を構成してご紹介しています。
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