2016年05月18日更新

Microsoft Officeで仕事力アップ【Windows10新機能】Windows10をはじめよう!

今回のコラムでは、Windows10を始めるための基本操作について、ご紹介します。

前回のコラムでWindows10の画面の見方を確認しましたが、実際に操作してみると今まで当たり前に行っていた操作がわからない、ということがあると思います。
今回は、当たり前だけどちょっと人には聞きにくいな、という基本操作と、これからWindows10にアップグレードしようと検討中の方のために、「無料」アップグレードの流れをご紹介します。

Windows10を起動するには

Windows10では、電源を入れて起動するとロック画面が表示され、ロック解除後にサインインを行うという流れになります。
「サインイン」とは、本人確認のためにパスワードによる認証を行う事です。反対に、Windowsでの作業を終了しサインインしていない状態を「サインアウト」といいます。

Windows10を起動してから終了するまでの流れを確認しましょう。

Windows10の起動

電源ボタンを押して電源を入れます。電源ボタンの位置は、パソコンによって異なります。お使いのパソコンの電源ボタンを確認しておきましょう。

電源ボタン1

ロック画面が表示されます。
キーボードの適当なキーを押したり、マウスをクリックしたりして、ロックを解除します。タッチ対応のパソコンやタブレットなら、画面にタッチして解除します。

ロック画面2

Windowsにサインインする

ロックを解除すると、サインイン画面が表示されます。
パスワードまたはPINを入力し、Enterキーを押します。

サインイン画面3

パスワードまたはPINを入力し、Enterキーを押す4

サインイン時に入力方法を指定できます。サインイン画面で《サインインオプション》をクリックし、パスワードかPINかを選択しましょう。

サインインオプション5

デスクトップ画面が表示されます。

デスクトップ画面6

Windowsからサインアウトする

スタートボタンをクリックし、《アカウント名》をクリックします。

Windowsからサインアウト7

《サインアウト》をクリックします。

《サインアウト》をクリック8

サインアウトが完了し、サインイン画面が表示されます。

サインイン画面9

1つのパソコンを家族で共有して使っている場合は、パソコンにサインインできるユーザーの数だけアカウント名が表示されます。アカウント名をクリックすると、クリックしたアカウントユーザーのサインイン画面が表示されます。

パソコンにサインインできるユーザーの数だけアカウント名が表示される10

パソコンの電源を切る

スタートボタンをクリックし、《電源》→《シャットダウン》をクリックします。

スタートボタンをクリック11

《電源》→《シャットダウン》をクリック12

サインアウトされ、パソコンの電源が切れます。

サインアウトされ、パソコンの電源が切れる13

新Windowsの表示スタイルを使いこなすには

Windows10では、「デスクトップモード」と「タブレットモード」の2種類の表示スタイルがあります。タブレットはもちろん、タッチ対応パソコンであれば、タブレットモードを快適に使えます。用途に応じて表示モードを切り替えるのがポイントです。
デスクトップモードとタブレットモードの表示の変化や特徴について、ご紹介します。

デスクトップモードの特徴をおさえておきましょう。
デスクトップモードとは、パソコンでの利用に最適化された画面表示スタイルです。Windows8でなくなったスタートボタンが復活し、また新しいスタイルのスタートメニューとなっています。

デスクトップモード14

デスクトップモードでは、ウィンドウのサイズを画面の2分の1、または4分の1に自動調整できる「スナップ」機能が利用できます。

「スナップ」機能15

また、デスクトップ画面を複数増やせる「仮想デスクトップ」機能で用途ごとにデスクトップを使い分けできます。

仮想デスクトップ16

次に、タブレットモードの特徴をおさえておきましょう。
タブレットモードとは、タブレットでの利用に最適化された画面表示スタイルです。Windows8.1のモダンUIのようなスタイルで使えます。タッチ操作が可能なパソコンやタブレットなら「タブレットモード」を活用しましょう。

タブレットモード17

タブレットモードでは、アプリやフォルダーなど、ウィンドウの表示は基本的に最大化された状態で表示され、ウィンドウサイズの調整はできません。

基本は全画面表示18

ウィンドウサイズの調整はできませんが、画面の分割は2ウィンドウ分まで可能です。

2ウィンドウに分割19

Windows10にアップグレードするには

普段使っているWindowsパソコンのタスクバーに、アップグレード通知が表示されているのを目にしたことがありますか。Windows10は、リリース後1年間は「無料」でアップグレードできるOSです。アップグレードと聞くと、難しいイメージを持ってしまいがちですが、指示通りに操作していくだけなので、簡単です。
ここでは、アップグレードの流れを、ポイントをおさえてご紹介します。

Windows10に「無料」でアップグレードする

Windows7、Windows8.1を利用している場合、タスクバーに表示されるアップグレードの通知をクリックし、アップグレードを開始します。

Windows10に「無料」でアップグレード20

アップグレード手順の中で、「引き継ぐ項目」を選ぶことができます。これまで使用していたパソコンのデータからどんなデータを引き継ぐか、選択します。これまでのデータをそのまま使いたい場合は、必ず「個人用ファイル、アプリ、Windowsの設定を引き継ぐ」を選択しましょう。

「引き継ぐ項目」を選ぶことができる21

Windows のインストールが開始されます。インストール中は数回パソコンを再起動する必要があります。メッセージに従い、再起動を行います。

Windows のインストール22

Windows10をセットアップする

アップグレード完了後、Windows10をセットアップする手順が開始されます。地域、言語、タイムゾーンなどの設定を選択し、《次へ》をクリックします。

Windows10セットアップ23

《承諾する》をクリックします。

《承諾する》をクリック24

《簡単設定を使う》をクリックします。

《簡単設定を使う》をクリック25

アカウントを設定します。
《私が所有しています》をクリックし、《次へ》をクリックします。

《私が所有しています》をクリック26

「Microsoftアカウント」を入力し、《サインイン》をクリックします。

「Microsoftアカウント」を入力27

最初の「0」を抜いた「携帯電話番号」を入力し、《次へ》をクリックします。

「携帯電話番号」を入力28

PINコードの設定画面が表示されます。
設定する場合は、《PINの設定》をクリックします。設定しない場合は、《この手順をスキップする》をクリックします。

PINコードの設定画面29

OneDriveの設定画面が表示されたら、《次へ》をクリックします。
OneDriveはMicrosoftアカウントに紐付けされているため、アカウント作成時に手順をスキップして「ローカルアカウント」で設定した場合は、OneDriveにアクセスする際にサインイン作業が必要となります。

OneDriveの設定画面30

セットアップ完了です。
通信環境にもよりますが、Windows10のインストールにかかる作業時間は、おおよそ30分~1時間程度です。余裕をもって時間があるときにアップグレードを行いましょう。

セットアップ完了31

Windows10の操作性は、基本的にWindows7やWindows8/8.1と似ていますが、ちょっとした操作の違いに戸惑うことがあるかもしれません。基本操作をおさえて、積極的にWindows10を使ってみましょう。

全88ページ、47の小技でスキルアップ!
冊子「実務に役立つMicrosoft Officeで仕事力アップ」

著者プロフィール

富士通エフ・オー・エム株式会社 ソリューション最適化事業本部 ソリューション開発部

瀬戸 里織(せとさおり) 氏

1994年から約20年間において、多くの企業・自治体様向けにExcel、WordなどのOffice系や、業務システムの研修を実施。
基本操作から、業務に即活用できる実績的な操作方法まで広い範囲で、研修カリキュラムを企画。また、その経験を活かし、多くの研修講師を養成した経験あり。
本コラムでは、長年の研修経験やお客様よりいただいたご質問などを基に内容を構成してご紹介しています。

瀬戸 里織 氏

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