2015年09月15日更新

Microsoft Officeで仕事力アップ【Wordで仕事力アップ】 ふりがなや均等割り付け、タブの設定など。もっと読みやすい文章にする技!

Wordで文書を作成するときに、難しい漢字にルビ(ふりがな)を付けたり、文字の配置を工夫したりすることで、より読みやすく、見栄えのする文書を作成できます。
今回は案内状の作成を例に、文字の書式設定に関する便利な機能をご紹介します。

ルビ(ふりがな)

「ルビ」を使うと、難しい読みの名前や地名などにふりがなを付けられます。
例題の「御前 映奈」に「みさき えな」とルビをふりましょう。また、ルビは姓と名のそれぞれの文字の中央に配置されるように設定しましょう。

ルビを付ける文字を選択します。
《ホーム》タブ→《フォント》グループの《ルビ》ボタンをクリックします。

ルビ(ふりがな)の使い方1

《ルビ》ダイアログボックスが表示されます。
「御前」の《ルビ》を「みさき」に修正します。
「映奈」の《ルビ》を「えな」に修正します。
《配置》の下向き三角のボタンをクリックし、一覧から《中央揃え》を選択します。
設定した内容を《プレビュー》で確認し、《OK》ボタンをクリックします。

ルビ(ふりがな)の使い方2

ルビが付けられます。

ルビ(ふりがな)の使い方3

均等割り付け

文章中の文字に対して「均等割り付け」を使うと、指定した文字数の幅に合わせて文字が均等に配置されます。
文字数は、入力した文字数よりも狭い幅に設定することもできます。
箇条書きの項目名を4文字分の幅に均等に割り付けましょう。

均等に割り付ける文字を選択します。
例題のように、複数箇所に対して均等割り付けを行う場合は、1つ目の「日時」を選択後、Ctrlキーを押しながら2つ目以降の「集合」、「行き先」、「定員」、「参加費」を選択します。
《ホーム》タブ→《段落》グループの《均等割り付け》ボタンをクリックします。

均等割り付け1

《文字の均等割り付け》ダイアログボックスが表示されます。
《新しい文字列の幅》を「4字」に設定し、《OK》ボタンをクリックします。

均等割り付け2

文字が4文字分の幅に均等に割り付けられます。

均等割り付け3

タブとリーダー

「タブ」を使うと、行内の特定の位置で文字をそろえることができます。
文字をそろえるための基準となる位置を「タブ位置」といいます。
タブ位置には「既定のタブ位置」と「任意のタブ位置」があります。それぞれ設定してみましょう。

タブを設定する場合、あらかじめ水平ルーラーを表示しておくと、設定や結果の確認に便利です。
《表示》タブ→《表示》グループの《ルーラー》にチェックを付けます。
ルーラーが表示されます。
※お使いの環境によって、ルーラーの目盛間隔は異なります。

タブとリーダー1

それでは、箇条書きの項目名の後ろにタブを挿入し、既定のタブ位置にそろえましょう。
既定のタブ位置は、初期の設定では左インデントから4字間隔に設定されています。
タブでそろえる文字の前にカーソルを移動し、Tabキーを押すごとに、4字間隔で文字をそろえることができます。
「日時」の後ろにカーソルを移動します。

タブとリーダー2

Tabキーを押します。タブが挿入され、既定のタブ位置(今回の場合は8字の位置)に文字がそろえられます。
同様に、その他の項目名の後ろにもタブを挿入すると、内容の書き出し位置がそろい、見やすくなります。

タブとリーダー3

次に、「担当:御前 映奈」、「TEL:03-5236-XXXX」、「Mail:misaki@XX.XX」を、任意のタブ位置(約22字の位置)にそろえましょう。
タブ位置を設定する段落を選択し、水平ルーラーの約22字の位置をクリックします。

タブとリーダー4

水平ルーラーのクリックした位置にタブマーカーが表示されます。
「担当:御前 映奈」を設定したタブ位置にそろえます。
「すこやかライフ温泉クラブ」の後ろにカーソルを移動します。

タブとリーダー5

Tabキーを押します。タブが挿入され、左インデントから約22字の位置に文字がそろえられます。

タブとリーダー6

同様に、「TEL:03-5236-XXXX」、「Mail:misaki@XX.XX」の前にもタブを挿入すると、書き出し位置がそろい、見やすくなります。

タブとリーダー7

さらに、任意のタブ位置にそろえた文字の左側に「リーダー」という線を表示できます。
「担当:御前 映奈」の左側に、リーダーを表示しましょう。
リーダーを表示する段落にカーソルを移動します。
《ホーム》タブ→《段落》グループの《段落》ボタンをクリックします。

タブとリーダー8

《段落》ダイアログボックスが表示されます。
《タブ設定》をクリックします。

タブとリーダー9

《タブとリーダー》ダイアログボックスが表示されます。
《リーダー》の《・・・・・・(5)》をオンにし、《OK》ボタンをクリックします。

タブとリーダー10

リーダーが表示されます。

タブとリーダー11

このようにふりがなをふることで難しい漢字や略語などがあっても読めるようにしたり、配置を工夫して見やすい文書にしたりすることができます。
ぜひ試してみてください。

全88ページ、47の小技でスキルアップ!
冊子「実務に役立つMicrosoft Officeで仕事力アップ」

著者プロフィール

富士通エフ・オー・エム株式会社 ソリューション最適化事業本部 ソリューション開発部

瀬戸 里織(せとさおり) 氏

1994年から約20年間において、多くの企業・自治体様向けにExcel、WordなどのOffice系や、業務システムの研修を実施。
基本操作から、業務に即活用できる実績的な操作方法まで広い範囲で、研修カリキュラムを企画。また、その経験を活かし、多くの研修講師を養成した経験あり。
本コラムでは、長年の研修経験やお客様よりいただいたご質問などを基に内容を構成してご紹介しています。

瀬戸 里織 氏

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