2015年09月15日更新
Microsoft Officeで仕事力アップ【Excelで仕事力アップ】 グラフの目盛りの設定や複合グラフの作成。グラフの見せ方を工夫!
企画書や報告書などにグラフを入れようと思ったとき、データの単位が違ったり、データの量が多かったり、グラフの作成に困ったことはありませんか?
2つのグラフを組み合わせたり、見づらい目盛りを見やすく設定したりすると、簡単にデータを比較できるグラフが作成できます。
今回はExcelを使って、売上報告書を作成するときに便利な機能をご紹介します。
複合グラフの作成
主軸と第2軸の2軸にすることで、内容の異なる2つのグラフをひとつにまとめることができます。このグラフを複合グラフといいます。
オンラインショッピングで売れた衣料品の売上金額と、ショッピングサイトのアクセス数をひとつにまとめた複合グラフを作成し、内容を比較してみましょう。
まずは、基本グラフを作成します。
衣料品の売上金額が入力された、セル範囲【A4:D12】を選択します。続けてCtrlキーを押しながら、アクセス数が入力された、セル範囲【F4:F12】を選択します。
《挿入》タブ→《グラフ》グループ→《縦棒グラフの挿入》ボタンをクリックし、グラフの種類を表示します。《2-D縦棒》の《積み上げ縦棒》をクリックします。
縦棒グラフが作成されます。
しかし、グラフのもとになる数値に開きがあるので、このままでは「紳士用衣料」や「婦人用衣料」、「子供用衣料」のデータ系列が(棒)がほとんど見えません。
数値が大きい「アクセス数」のデータ系列を折れ線グラフに変更して、右側に表示される値軸「第2軸」を使用するようにしましょう。
「アクセス数」のデータ系列をクリックし、《デザイン》タブ→《種類》グループの《グラフの種類の変更》ボタンをクリックします。
《グラフの種類の変更》ダイアログボックスが表示されます。
《すべてのグラフ》タブ→左側の一覧から《組み合わせ》をクリックします。
右側の《アクセス数》の下向き三角のボタンをクリックし、一覧から《マーカー付き折れ線》を選択します。
プレビューの「アクセス数」のデータ系列が折れ線グラフになります。
《アクセス数》の《第2軸》のチェックボックスにチェックを付け、《OK》をクリックします。
「アクセス数」のデータ系列が、第2軸を使用したマーカー付き折れ線グラフになり、積み上げ縦棒グラフとの複合グラフができました。
線とマーカーの設定
折れ線グラフが細すぎて見づらいときは、《データ系列の書式設定》から線の太さやマーカーの形を変更しましょう。
「アクセス数」のデータ系列を右クリックし、《データ系列の書式設定》をクリックします。
《データ系列の書式設定》作業ウィンドウから《塗りつぶしと線》をクリックし、《線》→《幅》を変更します。
続けて《マーカー》をクリックし、《マーカーのオプション》→《組み込み》をオンにします。
《種類》の下向き三角のボタンをクリックし、マーカーの種類を選択します。あわせて、《サイズ》も変更します。
作業ウィンドウを閉じます。
折れ線グラフに線とマーカーが設定されます。
値軸の書式設定
目盛り軸の最大値と最小値の設定や、目盛りの間隔の設定により、数値を読み取りやすいグラフに調整できます。
今回は、第2軸の最大値を「250000」に変更しましょう。
第2軸を右クリックし、《軸の書式設定》をクリックします。
《軸の書式設定》作業ウィンドウから《軸のオプション》をクリックし、《軸のオプション》ボタンをクリックします。
《軸のオプション》が展開されていることを確認し、《最大値》に「250000」と入力します。
作業ウィンドウを閉じます。
第2軸の最大値が「250,000」になり、グラフエリアいっぱいに拡大され、見やすくなりました。
このようにグラフを作成するときには、複合グラフを活用すると、より多くのデータを比較できるようになります。また、データ系列の書式設定を変更することで、データを見やすくし、正確に読みとることができます。ぜひ試してみてください。
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著者プロフィール
富士通エフ・オー・エム株式会社 ソリューション最適化事業本部 ソリューション開発部
瀬戸 里織(せとさおり) 氏
1994年から約20年間において、多くの企業・自治体様向けにExcel、WordなどのOffice系や、業務システムの研修を実施。
基本操作から、業務に即活用できる実績的な操作方法まで広い範囲で、研修カリキュラムを企画。また、その経験を活かし、多くの研修講師を養成した経験あり。
本コラムでは、長年の研修経験やお客様よりいただいたご質問などを基に内容を構成してご紹介しています。
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