2015年06月30日更新

Microsoft Officeで仕事力アップ【Excelで仕事力アップ】 入力規則やシート保護の設定。他の人が使いやすい業務フォーマットを作成!

WordやExcelを使って、社内の申請書などの業務フォーマットを作成することはありませんか?
フォーマットは、効率良く入力できたり、入力ミスを防げたりするよう工夫すると使いやすいです。
今回はExcelを使って、業務フォーマットを作るときに便利な機能をご紹介します。

入力データをリストから選択

例題の注文書フォーマットで、商品型番を入力するときにリストから選択できるようにしましょう。
あらかじめ空いているセル範囲に、リストに表示したい内容を入力しておきます。

Excelの使用方法1

注文書フォーマットの商品型番を入力するセルを選択し、《データ》タブ→《データツール》の《データの入力規則》ボタンをクリックします。

Excelの使用方法2

《データの入力規則》ダイアログボックスが表示されます。
《設定》タブ→《入力値の種類》の下向き三角のボタンをクリックし、《リスト》をクリックします。
《ドロップダウンリストから選択する》をオンにして、《元の値》ボックスをクリックし、商品型番が入力されている範囲を選択して《OK》ボタンをクリックします。

Excelの使用方法3

これで入力規則が設定されました。
商品型番を入力するセルをクリックすると、右側に下向き三角のボタンが表示されます。
下向き三角のボタンをクリックすると、リストが表示され、商品型番を選択して入力できるようになりました。

Excelの使用方法4

直接セルにデータ入力をしようとすると、次のようなエラーメッセージが表示されます。
これで誤った型番の入力を防げます。

Excelの使用方法5

コメントの挿入

業務フォーマットに、入力上の補足事項や注意事項をコメントとして挿入することができます。
コメントを追加するセルをクリックし、《校閲》タブ→《コメント》グループの《コメントの挿入》ボタンをクリックします。

Excelの使用方法6

コメントを入力するふきだしが表示されます。
1行目にはユーザー名が表示されていますので2行目からコメントを入力します。

Excelの使用方法7

コメント以外の場所をクリックすると、入力が確定し、セルの右上に三角のコメントマークが表示されます。

Excelの使用方法8

セルをポイントするとコメントが表示されます。
入力時にコメントが表示されるので、他の人が使いやすくなります。

Excelの使用方法9

シートの保護

業務フォーマットを使っているときに、入力する場所を間違えて項目名などを消してしまったり、書き換えてしまったりしたことはないでしょうか?
シートを保護する機能を使って、必要な部分だけ編集するように設定できます。
注文書の中で、入力する必要があるセルは編集可能にし、項目名や支払総額など入力する必要がないセルは編集不可にしましょう。

部分的に編集可能なシートにするには、まず入力する必要があるセルのロックを解除し、次にシート保護を設定します。
入力する必要があるセルをすべて範囲選択します。
複数の範囲を選択するには、1つ目の範囲を選択したあとに、2つ目以降の範囲はCtrlキーを押しながらドラッグして選択します。
《ホーム》タブ→《セル》グループの《書式》をクリックします。
《セルのロック》の左側の鍵のマークに緑色の枠が付いています。こちらがロックされている状態です。
《セルのロック》をクリックします。
選択したセルのロックが解除されます。

Excelの使用方法10

《ホーム》タブ→《セル》グループの《書式》をクリックし、《シートの保護》をクリックします。

Excelの使用方法11

《シートの保護》ダイアログボックスが表示されます。
《シートとロックされたセルの内容を保護する》をオンにし、《OK》ボタンをクリックします。
シートが保護されます。
ロックを解除していないセルに任意のデータを入力すると、メッセージが表示されます。

Excelの使用方法12

ロックを解除していないセルに任意のデータを入力すると、メッセージが表示されます。

Excelの使用方法13

このように業務フォーマットを作成するときには、Excelの機能を使うと、より使いやすいフォーマットにすることができます。ぜひ試してみてください。

全88ページ、47の小技でスキルアップ!
冊子「実務に役立つMicrosoft Officeで仕事力アップ」

著者プロフィール

富士通エフ・オー・エム株式会社 ソリューション最適化事業本部 ソリューション開発部

瀬戸 里織(せとさおり) 氏

1994年から約20年間において、多くの企業・自治体様向けにExcel、WordなどのOffice系や、業務システムの研修を実施。
基本操作から、業務に即活用できる実績的な操作方法まで広い範囲で、研修カリキュラムを企画。また、その経験を活かし、多くの研修講師を養成した経験あり。
本コラムでは、長年の研修経験やお客様よりいただいたご質問などを基に内容を構成してご紹介しています。

瀬戸 里織 氏

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