2021年1月22日

効果的かつ効率的な病院IT化に向けて ~病院IT化の成功はシステム導入プロセスを理解し実行することがすべて~第03回 病院IT化 成功の鍵 ~プロセスⅢ:
「システム構築期」について~

株式会社Benett One 代表
米山 正行 氏

医療ITコンサルタント・コーディネーターの米山正行です。
シリーズ「病院IT化 成功の鍵」の第3回は「システム構築期」と題してキックオフからシステム稼働、さらにその後のプロセスまでを各フェーズに分け、筆者の考えやポイントなどを書かせていただきます。

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フェーズ1:キックオフ

システムベンダーが決定しますと、早速導入作業に入ります。
キックオフ時にはベンダー側の営業担当者や導入担当SEなどの紹介、今後の導入スケジュールなどの提示があります。いわゆる「顔合わせ」もしくは「決起集会」といった感じと思ってください。
キックオフが終わると、担当SEは常駐して導入作業に入りますので、導入作業スペース(部屋)の確保をしてください。

パッケージシステムでは通常導入作業の開始から稼働までの期間はおおよそ6ヶ月から8ヶ月です。
キックオフ以降は時間との勝負となります。システム構築期間中は、これまでの業務と違い、担当職員の負担が増えることにより、稼働までの期間は現場スタッフ1名ないし2名程度が欠員状態となることも考えられます。できるだけ短期間で稼働までの作業を終了させることが重要です。
また、スケジュール通りに構築作業が進まないこともあるため、稼働日を延長する場合は追加費用の発生なども考えられます。病院スタッフは一致団結して稼働に向けての作業を遂行していくことが重要です。

ここから先の内容については資料をダウンロードしていただき、お読みください。

- 続きの解説の項目 -

  • フェーズ2:ワーキンググループ
  • フェーズ3:マスタ作成
  • フェーズ4:文書整理
  • フェーズ5:操作研修について
  • フェーズ6:リハーサル
  • フェーズ7:稼動
  • フェーズ8:稼動後のプロジェクト
  • フェーズ9:稼働後検証
  • まとめ
  • 最後に

効果的かつ効率的な病院IT化に向けて
~病院IT化の成功はシステム導入プロセスを理解し、実行することがすべて~
第3回 病院IT化 成功の鍵 ~プロセスⅢ:「システム構築期」について~

著者プロフィール

株式会社 Benett One(ベネットワン)代表

米山 正行(よねやま・まさゆき) 氏

診療放射線技師として医療現場での20年にわたる勤務経験を生かし、現場により近い目線で医療ITコンサルタント・コーディネートをおこなうことを目的として2015年5月に株式会社 Benett Oneを設立。 現場主義をモットーに電子カルテ導入に関わる様々なコンサルティング・コーディネートを行っている。また、診療放射線技師での実務経験から放射線検査・機器に関する広い知識を有し、高額医療機器整備等のコンサルティングも実施。全国の公立病院・大学病院等、実績多数。

米山 正行 氏

<経歴>
1994年  中央医療技術専門学校卒業 診療放射線技師免許取得
1994~2007年  公・私大学病院(800床・376床)、民間医療法人(200床未満)、医師会センター等に勤務
2007~2015年  湘和会 湘南記念病院 放射線科 技師長就任
電子カルテ導入プロジェクト プロジェクトリーダー、鎌倉技師会理事 学術担当、鎌倉画像診断セミナー幹事
2015年  株式会社 Benett One 設立

<コンサルティング実績>
2015年~2016年  福岡県公立病院 高額医療機器整備に関するコンサルティンング業務
2017年~2020年  神奈川県歯科大学病院 電子カルテ導入コンサルティング、運用コーディネート事業
2018年  沖縄県公立病院 電子カルテ導入コンサルティング事業
2018年  神奈川県公立病院 電子カルテ導入コンサルティング事業
2019年~  福島県民間病院 電子カルテ導入コンサルティング事業、導入構築コーディネート事業

<講演・執筆実績>
2017年  医療羅針盤に記事掲載 「メリットが見える病院のICT化とは」
2018年  Dr.JOY株式会社 e-ラーニング講演 「病院ICT自由自在~押さえておきたい導入過程~」
2019年  医療セミナー講演 「入退院支援加算に着目した病院構造改革」

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