2021年9月21日
介護経営実地指導シリーズ 第04回 実地指導で絶対必要な記録帳票類と、その視点力を鍛える
株式会社ヘルプズ・アンド・カンパニー 兼 ISO9001審査員 西村 栄一 氏
実地指導で重要な書類
実地指導の際に見られる書類について改めて精査しておきましょう。
介護サービス計画書
最重要な書類は『介護サービス計画書』。これは、どの書類を差し置いても一番重要な書類です。これがないままサービスを行い、そのまま国保へ請求することはできません。『計画書がない=不正』とまでは書いてありませんが、介護保険規則では次のように定めています。
居宅サービス等については、介護サービス計画の作成を依頼した旨をあらかじめ市町村に届け出た場合又は自ら介護サービス計画を作成し、市町村に届けた場合に限って現物給付となる。これらの手続をしない場合は、市町村からの償還払いになる(中略)
法律の解釈は本当に難しいですね。つまり『計画書がないままサービス提供した場合は、国保に請求せず、まずはサービス費用の10割を利用者に先に払ってもらい、計画書ができてからお金を支払います』ということです。
サービスを開始したら、そのサービスを行なっている時点で計画書があることと、利用者に説明し同意をもらっていることが前提なので、必ず作ってください。
ここから先の内容については資料をダウンロードしていただき、お読みください。
- 続きの解説の項目 -
- 介護職員の記録
- アセスメントシート
- 実地指導官の視点
- 実地指導側の重要な3つのポイント
- 過剰サービス
- 悪化防止対策
- 独占禁止
- 最後に
介護経営実地指導シリーズ
第04回 実地指導で絶対必要な記録帳票類と、その視点力を鍛える
著者プロフィール
株式会社ヘルプズ・アンド・カンパニー
代表取締役
西村 栄一(にしむら・えいいち) 氏
実地指導監査対応コンサルティング創設。2016年IRCA認定ISO9001審査員合格。現在、災害や福祉に強いまちづくり研究のため、大阪市立大学院都市経営研究科所属。これまでの事業方針は介護サービス利用者、家族の居心地の良さを追求し、職員の現場改善を熟考し、介護を聖域とは呼ばせない「誰もが自由に行き来できる環境」を作るために、これまで300以上の事業所のお手伝いをしてきました。法令遵守は最低限のマナー、の理念のもと、実地指導・監査対策を通じ、事業の「守り」を強化、安全で確実な「攻めの経営」体制の支援をいたします。
経歴
1966年 熊本生れ 県立済々黌高等学校 早稲田大学卒
1991年 人材派遣株式会社パソナ入社
1994年 有償ボランティア講師として、アラスカ大学で1年半、オクラホマ大学で2年
1998年 米国ディズニーワールドウェディング指定衣裳室(WATABE)店長着任
2004年 株式会社コムスン入社。現場問題解決、面談やクレーム処理、債権回収、行政対応と後任育成に取り組む。環状関西副支社長昇進
2010年より現職
執筆・講演
- 混合介護導入・運営実践事例集(書籍共同執筆)
- 週刊ニューヨーク生活「日本の介護事情」(コラム隔週連載)
- 日本通所ケア研究会参考セミナー
コンサルティング
- スターパートナーズ パートナーコンサルタント 法令遵守コンサルタント
- 脳活バランサー CogEvo アドバイザー
資格 その他
- 介護事業経営研究会(C-MAS)認定スペシャリスト
- 社団法人きらめき認知症トレーナー協会4sr.
- 一般社団法人関西デイサービス協会 幹事
西村 栄一 氏コラム一覧
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