2021年7月13日

介護経営実地指導シリーズ 第02回 要事項説明書の重要性とそこから滲み出るサービスの質

株式会社ヘルプズ・アンド・カンパニー 兼 ISO9001審査員 西村 栄一 氏

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「実地指導の通知が来た!」これをうけて、まず現場に戻って確認することが「契約書は全部揃っていたかな」「ケアプランは全部揃っていたかな」といったことを考える人が多いのではないでしょうか。それはそれで正しいのです。
通知が来た段階で取り組むことではないかもしれませんが、多くの混同や無駄が発生することの多い『重要事項説明書』と『契約書』の違いについて、まずここで明らかにしておきましょう。

<重要事項説明書に書かれていること>

事業所の情報(方針や概要)、介護サービスに関すること、届出済みの運営規定に書かれていること、費用・料金、キャンセル料、苦情・事故窓口、個人情報利用同意にかかることなど直接介護サービスに関わることの全て。

<契約書に書かれていること>

契約の目的、契約期間、甲の契約解除権、乙の契約解除権、契約終了、合意管轄裁判所、協議事項など、介護サービス以外の双方の信頼関係の確立に関すること。

そうなんです。あらためて皆様の重要事項説明書と契約書を見てみてください。なぜか契約書の中に介護サービスに関することがたくさん書かれていませんか。それらの記載事項はほとんどが重複し重要事項説明書にもダブって書かれているはずです。ここでは『念のために』は割愛してください。そういう一つ一つが書類を増やしていくのですから。

ここから先の内容については資料をダウンロードしていただき、お読みください。

- 続きの解説の項目 -

  • BCP(事業継続計画)について
    (1)自然災害リスク
    (2)事故リスク
    (3)労働安全衛生リスク
    (4)人事・労務リスク
    (5)不正・内部統制リスク
    (6)オペレーションリスク
    (7)情報セキュリティリスク
    (8)法務リスク
    (9)政治・経済リスク
  • 高齢者虐待防止の推進について
    身体拘束が認められる条件
  • 利用者への説明・同意などについて

介護経営実地指導シリーズ
第02回 重要事項説明書の重要性とそこから滲み出るサービスの質

著者プロフィール

株式会社ヘルプズ・アンド・カンパニー
代表取締役

西村 栄一(にしむら・えいいち) 氏

実地指導監査対応コンサルティング創設。2016年IRCA認定ISO9001審査員合格。現在、災害や福祉に強いまちづくり研究のため、大阪市立大学院都市経営研究科所属。これまでの事業方針は介護サービス利用者、家族の居心地の良さを追求し、職員の現場改善を熟考し、介護を聖域とは呼ばせない「誰もが自由に行き来できる環境」を作るために、これまで300以上の事業所のお手伝いをしてきました。法令遵守は最低限のマナー、の理念のもと、実地指導・監査対策を通じ、事業の「守り」を強化、安全で確実な「攻めの経営」体制の支援をいたします。

経歴
1966年 熊本生れ 県立済々黌高等学校 早稲田大学卒
1991年 人材派遣株式会社パソナ入社
1994年 有償ボランティア講師として、アラスカ大学で1年半、オクラホマ大学で2年
1998年 米国ディズニーワールドウェディング指定衣裳室(WATABE)店長着任
2004年 株式会社コムスン入社。現場問題解決、面談やクレーム処理、債権回収、行政対応と後任育成に取り組む。環状関西副支社長昇進
2010年より現職

執筆・講演

  • 混合介護導入・運営実践事例集(書籍共同執筆)
  • 週刊ニューヨーク生活「日本の介護事情」(コラム隔週連載)
  • 日本通所ケア研究会参考セミナー

コンサルティング

  • スターパートナーズ パートナーコンサルタント 法令遵守コンサルタント
  • 脳活バランサー CogEvo アドバイザー

資格 その他

  • 介護事業経営研究会(C-MAS)認定スペシャリスト
  • 社団法人きらめき認知症トレーナー協会4sr.
  • 一般社団法人関西デイサービス協会 幹事

西村氏

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