2023年03月23日 更新

TMS(輸配送管理システム)とは?
導入するメリットや注意点なども紹介!  

昨今の物流業界は、人手不足や働き手の高齢化などで労働力が不足しています。また、BtoCの小口配送や請負が増えたことから、業務量の増加や2024年に施行される予定の「働き方改革関連法」によって労働時間が制限されるなど、問題が山積しています。

そこでおすすめしたいのが、物流に関する業務を管理して効率化を図るTMS(輸配送管理システム)の導入です。この記事では、TMSの概要や詳細、TMSを導入するメリットや導入する際の注意点などを解説するため、物流業の担当者の方は参考にしてください。

TMSとは?

TMSとは「Transport Management System」の略称で、「輸配送管理システム」のことです。具体的には、配車の予定や配送ルートなどを自動で組み立てて効率化したり、進捗管理や請求書発行など物流に関連する業務の管理をしたりするためのツールやシステムを指します。

TMSを導入すれば物流関係の業務の効率化や生産性の上昇、コストカットや商品の品質維持などが望めるため、人手不足の解消や物流の需要増加などに対応できる手段として注目されています。

TMSの主要機能

以下では、TMSの主要機能と詳細を解説するため、TMSについて知りたい方は参考にしてください。

配車管理

納品先や納品時間、荷物の量などのデータから、配送に最低限必要な車両や、最短で配送できるルートの構築などを行えます。使用する車両の数が適切になれば、ドライバーや燃料などの諸経費を抑えられる他、積載率も高くなり効率化が可能です。

また、配送する際も都度適切なルートを構築してくれるため、労働時間の短縮や輸送コストの減少などの効率化を図れます。

輸配送管理

TMSの主要な機能として輸配送の管理が挙げられます。

GPSによって、リアルタイムで車両の位置や道路状況の把握ができるため、納品先への到着予定時刻が管理しやすくなります。他にも、渋滞が発生している場合にドライバーへ的確な指示を与えられる、トラブルが発生しても状況把握がしやすいため迅速に対処できるなど、対応できる幅が広いのも特徴です。

運賃計算

配送にかかる運賃は、運送距離や運送時間などの基本的な要素の他、休日割増や冬季割増、地域や時期など状況に応じてさまざまな要素が加算されます。複雑な計算をしなければいけないケースも少なくない運賃計算も、TMSを用いれば必要な情報を入力するだけで簡単に計算が可能なため、手間を大きく省けます。

運転日報自動生成

TMSには、ドライバーが帰庫後に作成する「運転日報」の自動作成機能がある点もポイントです。運転日報は、本来はドライバーの手で乗務記録を記す必要がありますが、TMSなら車両の走行データを元に正確な記録を自動で書いてくれます。手動で運転日報を作成する必要がなくなるため、ドライバーの労働時間の短縮や負担の軽減が可能です。

貨物追跡システム

TMSの機能として、送り状番号を入力することで荷物の動向を追跡して照会できるのが挙げられます。荷物の状況の把握と管理ができるため、荷主からの問い合わせにもスムーズに対応可能な他、ドライバーの状況も把握できるため的確な指示を出しやすいのが利点です。そのため、配送遅延の低減や顧客の満足度向上に繋がります。

車両コスト管理

TMSは、車両管理に関わる業務のサポートも可能です。車両のリース契約に関する費用や、トラックの走行距離から燃料費を計算するなどの他、コストから生産性を数値化して、作業効率を均一に近づけるための計算を行うなどの機能があります。

コストカットができれば利益率の上昇が見込めたり、作業効率の均一化で1つの業務に余剰な労力や時間を割かずに済んだり、生産性が向上するなどの効果も期待できるでしょう。

バース予約機能

物流施設において、倉庫との間で荷物の積み下ろしをするためにトラックを接車するスペースをバースと呼び、荷受けするためにドライバーが待つことも多いです。バースが混雑していると待機時間が長くなり、ドライバーの長時間拘束や荷受け側の生産性低下などの問題が発生しますが、TMSのバース予約機能がそれらの問題を解消してくれます。

バースの状況を可視化することで、空いている時間から逆算して配送計画の作成が可能になるためです。

TMSを導入するメリット

以下では、TMSを導入するメリットやそれぞれの詳細を解説するため、TMSの導入を考えている方は参考にしてください。

積載率が向上する

TMSを導入すると得られるメリットとして、積載率の向上が挙げられます。なぜなら、納品先や納品時間、荷物の量などのデータから最適な車両の数を計算することで、精度の高い配車計画を立てられるようになるからです。

積載率が向上すれば使用する車両の数を少なくできるため、ドライバーの負担低下や燃料費の節約の他、CO2の排出量抑制による環境への配慮も行えます。

業務の標準化が狙える

業務の標準化が狙えるのも、TMSを導入するメリットの1つです。配車や配送ルートの計画など、経験豊富な人員に依存して属人的になっていた業務がシステムによって管理されるようになれば、誰でも行えるようになり精度や効率の向上にも繋がります。

人に依存していた業務がシステム化されれば、担当者がいなくなって支障をきたす事態も起きにくく、業務全体の安定感が上がる効果も期待できるでしょう。

配送状況が把握しやすくなる

システムによってドライバーや車両の位置の把握、荷物の追跡などができるため配送状況が分かりやすくなります。配送状況が把握しやすくなれば、渋滞やトラブルなどが発生した際に対処しやすくなり、顧客側も荷物がどのくらいで到着するか分かりやすくなるなど、会社と顧客のどちらにもメリットがあります。

他にも、配送状況のデータが蓄積すれば、遅延の発生頻度が高い顧客の把握や、渋滞が発生しやすいルートなどが分かり、出発時間を早めるなどの対処がしやすくなるでしょう。

TMSを導入する際の注意点

以下では、TMSを導入する際の注意点について解説するため、TMSの導入を考えている方は参考にしてください。

目的に合った物を選ぶ

TMSを導入する際は、自社の改善したい箇所や業務の状況に合わせてパッケージを選ぶのがおすすめです。「在庫の過不足が生じやすい」「配送に時間がかかっている」「人手不足で業務が回っていない」など、解決したい課題やニーズなどを明確にしたうえで導入を考えると、自社に適したTMSを見つけやすくなります。

さらに、TMSを導入すれば積載率の向上や業務の標準化、配送状況が分かりやすくなるなど、さまざまなメリットを得られるため、本来の解決したい課題や目的以外にも恩恵をもたらしてくれる可能性が高いです。

導入形態が合っているか確認する

導入形態が合っているかどうかも、TMSを選ぶ際に重要なポイントです。「クラウド型」「オンプレミス型」「パッケージ型」「カスタマイズ型」など、導入形態にはいくつか種類があるため、自社のシステムや業務形態と組み合わせやすいタイプ選びが大切です。

また、配車・配送計画の機能が充実している、車両管理や勤怠管理がしやすいなど、同じ導入形態でもそれぞれ強みや特徴が異なるため、機能面も判断要素として重視するとよいでしょう。

ノウハウやシステムが優良な物を選ぶ

TMSとしてのノウハウが蓄積されているか、システムが優良かどうかもTMSを導入する際の判断基準になります。トラックの空き状況の把握や、荷物の場所や届け先の情報の確認ができるか、それらの情報を絞り込んで見やすくできるかなど、業務を効率化するために必要な要素が入っているかを確認するのがおすすめです。

また、マウスやキーボードなどで簡単に使えるかどうか、UIが分かりやすく操作性が良いかなど、使いやすさにも着目するとより良いTMSを選べます。

まとめ

本記事では、TMSの概要や詳細、TMSを導入すると得られるメリットや導入する際の注意点などについて解説しました。TMSを活用すれば、配車計画や配送ルートなどの自動構築による業務の効率化や、属人的な業務の削減、システム化による安定感の向上など、物流に関する問題解決やパフォーマンス最適化などの効果が得られます。

しかし、既存のシステムからの切り替えや、アナログな手法を多用している現場にデジタルな手法を浸透させるなど、TMSを導入するにはハードルも多いです。

そこでおすすめなのが、TMSについてノウハウを持った企業へのコンサルティング依頼です。富士通Japanなら、多数の導入実績によって得たノウハウを生かして、TMS導入に関する課題を解決できます。TMSの導入を考えている場合は、富士通Japanへの依頼を検討してみてください。

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