2022年1月14日更新

キャッシュレスの今を知る 第01回 なぜ、いまキャッシュレス?

富士通Japan株式会社

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この10年で、日本のキャッシュレス決済比率は二倍以上の拡大を見せている。特にこの数年はQRコード決済の台頭により、さらに身近でお得な支払い手段として私たちの生活に欠かせないものとなりつつあります。
初回となる本コラムでは、キャッシュレス決済をテーマに"数字で見るキャッシュレスの現状"と"なぜいま必要なのか?"についてお伝えしていきます。

キャッシュレス決済の現状

下記グラフにある通り、日本国内の消費支出に占めるキャッシュレス決済の比率は毎年着実に拡大しています。

キャッシュレス支払額と民間最終消費支出に占める比率
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(出典)「キャッシュレス・ロードマップ2021」 2021年3⽉31⽇
⼀般社団法⼈キャッシュレス推進協議会

経産省によると、その2020年の最新数値は29.7%に上りました。
2019年にはキャッシュレス消費者還元事業で、2020年にはマイナポイント還元など、拡大の背景には政府の取り組みが大きく影響しています。
また、新型コロナウィルス感染拡大による未曽有の事態もキャッシュレス決済を加速させる大きな要因となり、新たな生活様式が提示されている今、接触せずに支払ができるキャッシュレス決済もその一環として生活に浸透してきました。

この数年の支払い手段の変化に対して、高齢者層の利用率が気になるところですが、年代別にキャッシュレス決済の利用状況をみると、「60~79才」のキャッシュレス利用率(クレジットカード・デビットカード、電子マネー、コード決済、その他)は、回数シェアで57.6%、金額シェアでは68.3%です。他世代との利用率の差はわずか3%未満で大きな差はなく、高齢者層の半数以上が現金以外の決済手段を利用している結果となりました。
しかし、コード決済に関しては、他世代と比べ高齢者層の利用率が低く留まっている様子が伺えます。

最もキャッシュレス利用率の低い若年層「15~29才」においては、キャッシュレス決済⼿段を利⽤したくても利⽤できない(口座開設やクレジットカード利用が難しい等)ケースもあるようです。

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(出典)「キャッシュレス・ロードマップ2021」 2021年3⽉31⽇
⼀般社団法⼈キャッシュレス推進協議会

なぜ、いまキャッシュレスなのか?

国策としてキャッシュレス化を国が推進しているのはご存じの通りですが、ここでは当社がお客様から伺ったキャッシュレス化に関わるさまざまなニーズについてお伝えいたします。

  1. 事業者側のニーズ
    1. 集客・囲い込みのツールとしての期待
      テレビCMでご覧になったことがあるかもしれませんが、キャッシュレス決済ができないこと=販売機会の喪失となるケースも現実に出てきています。「〇〇Payが使えるから購入」ということもあるようです。また、各決済会社が実施するキャンペーンも販売促進に寄与しているようです。
    2. デジタルマーケティングツールとしての期待
      昨今、顧客属性データと購買データの紐づけを行い、単なる物売りではなく、顧客体験をより良くしようという取り組みが注目されています。キャッシュレスの仕組みを導入することで、顧客像や購買傾向をデータ化し、顧客行動を可視化できるのではないかという期待が増しています。
      一方で、顧客データを自由に活用できない事例も散見され、キャッシュレスを導入する際のポイントとして「データ活用の自由度」という観点が重要になります。
    3. 現金管理コストの削減
      現金決済を減らすことで、釣銭の準備やレジ締め時の違算チェックの負担を軽減したいというニーズがあります。
  2. 消費者側のニーズ
    1. 現金の受け渡しを回避したい
      コロナ過により、キャッシュレスニーズが高まっているとの報道を目にした方もいらっしゃるかもしれません。これは主に衛生面からのニーズですが、高齢化社会において、現金をレジで渡すこと自体をストレスと感じている消費者も一定数いるようです。
    2. キャッシュレスでお得に買い物をしたい
      キャッシュレス決済の多くは、決済する事でインセンティブ(おまけ)を受け取ることができます。お得感のある買い物ができるキャッシュレスへのニーズは、利用者数を見ると年々高まっているように思えます。

キャッシュレスが進展する際の問題点

  1. 手数料負担の増大
    日本のキャッシュレス全体の支払額に占める割合は、約90%がクレジットカード決済によるものです。その後に交通系等の電子マネーやコード決済が続きます。これらは、各決済サービスの加盟店となることで利用できるわけですが、キャッシュレスが進展すると「手数料負担の増大」が問題となってきます。
  2. 自由なデータ活用ができない
    一般に”加盟店としてキャッシュレスを導入”している場合、その顧客情報を自由に活用することはできません。事業者側の期待として、データ活用があるので、これでは目的が達成できません。

「ValueFrontキャッシュレスソリューション」なら解決できます

キャッシュレス化が進展する際のそれらさまざまな問題点を解決するのが富士通の「ValueFrontキャッシュレスソリューション」です。集客や顧客の囲い込みを促進し、手数料負担を抑制し、自由なデータ活用を可能とすることで、事業者様のキャッシュレス化におけるさまざまなニーズに応え、事業の成功を強力に支えます。
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著者プロフィール

富士通Japan株式会社
e-ビジネスサービス統括部 サービスビジネス推進部

阿部 美寿々

学生時代にチアダンス世界大会で優勝。入社後は、富士通アメリカンフットボール部FRONTIERSの連覇をチアリーダーとして支える。
今はスポーツ界からの一線を退き、キャッシュレスサービスを通じて企業の応援を中心に活動。
皆様のビジネスの成功を応援しています。

阿部

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