2016年02月05日更新
企業力アップのためのお役立ち 第03回 社内表彰制度で社員を盛り上げて、企業の雰囲気アップ!
マケナ雅美 氏
子供のころは試験の点数や通信簿で、自分の努力を「評価」してもらえましたが、社会人になると「頑張るのは当たり前」といったスタンスで、頑張りを認めてもらう機会はなかなかないものですよね。でもやはり、人というのは褒められたり評価してもらえたりすると幸せな気分になるもの。社内表彰制度をうまく生かすことで社員を笑顔にし、企業の雰囲気をアップしてみませんか?
社内表彰制度はなぜ必要?
「仕事は頑張るのが当たり前」というのは、もちろん正しいコンセプトです。しかし「努力する」「ベストを尽くす」ことが当たり前という姿勢を企業が押し付けてしまえば、どうしてもやる気は低下するし、企業内の活気も薄れてしまうのではないでしょうか。
そこで活躍するのが、社員のためにさまざまなゴールを設定することで達成感を与え、努力することに意義を見出させることができる社内表彰制度です。頑張れば認めてもらえるという明確なシステムを作ることで、「やる気が出る」「社員が自らのゴールを決めて動きやすくなる」「愛社心が生まれる」など、多くのメリットが生まれます。
表彰制度を成功させるコツは?
表彰システムで企業の雰囲気をアップさせるためには、いくつかのポイントがあります。
- 表彰のゴールを無謀すぎるものにしない
- どうやったら表彰してもらえるのかのガイドラインを、全社員がしっかり把握できるようにする
- 「表彰=努力を認めてもらえた証」という公式をしっかり設立させる
- 表彰制度には全社員を含める
- 表彰の内容や商品はこまめにアップグレードしたり変更したりする(マンネリ化させない)
といった点に注意していきましょう。次の項目で社内表彰制度を成功に導くための企画の立て方を紹介していきます。
社内表彰制度の企画の立てかた
せっかく表彰制度を設けるのならば、プラスの結果につなげていきたいもの。ここではどのようにして社員が喜び企業を盛り上げていける制度を作ることができるか、ステップごとに見ていきましょう。
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達成したいゴールを定める:まず、今制度を活用することで企業として達成したいゴールは何かをクリアにしましょう。「セールス数を伸ばしたい」「社員が長く務めてくれる企業になりたい」「業界での評判を上げて求人に困らないようにしたい」こういった最終目的を定めることで、その後のステップを決めやすくなります。
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予算設定:どんなに優れた企画でも、予算と見合わなければマイナスになってしまうもの。これは仕事と同じですよね。経理担当者と予算について話しあったうえで、どのような賞品を用意するかや、どのくらいの頻度で表彰を行うかを設定しましょう。表彰制度を長く続けていくためにも、無理のない予算設定が重要です。
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表彰制度の担当者を決める:表彰制度を定着させ、継続させていくには、担当者や数人で形成された担当チームを任命するのがオススメです。こういった担当に向いているのは、クリエイティブで社内全体を平等な目線で見つめられる人がよいでしょう。
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ガイドライン設定:毎回一定の基準で表彰を行えるように、ガイドラインの設定をしましょう。どういった期間で(毎月、半年に1回、1年に1回など)、どういった内容の(今月顧客からの評判が一番良かった、今年1年最も契約数が多かった、半年間皆勤賞など)表彰が行われるかを決めていきます。ポイントは、企業内のポジションや階級に関係なく表彰のチャンスをもらえること。「上司ばかりオイシイ思いをしている」「自分たちには関係ない」こういった思いを社員に持たせないようにしましょう。
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賞品の決定:しっかりとした制度を設定したら、あとは賞品の決定です。ギフトカード、電化製品、現金、レストランのクーポン券、海外旅行……自社の社員が最も喜びそうなものは何か、しっかり考えましょう。賞品に魅力がなければ、社員のモチベーションを上げるのは難しいですよね。社内アンケートで、どんな賞品がよいか聞いてみるのも良いアイデアです。
以上5つのステップを終えたら、いよいよ社員への表彰制度の発表です。メールや朝の朝礼など、社員全員に告知できる方法で発表しましょう。細かい部分まで説明し、疑問点や改善案にもしっかり耳を傾けていきましょうね。
「頑張れば認めてもらえる」のプラス思考を!
努力を認めてもらえるのは、社員にとって価値のあることです。「頑張っているのに、誰にも気がついてもらえない……」といった不満をなくすためにも、社内表彰制度を上手に活用して「頑張れば認めてもらえる」というプラス思考を与えて、企業の雰囲気をアップしていきましょう。
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企業力アップのためのお役立ち 【連載記事】
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- 第09回 改めて見直したい、「管理職研修」の重要性
- 第10回 健康な従業員が会社を育てる!?職場のメンタルヘルスについて
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- 第13回 キーポイントは環境づくり!メンタルヘルス問題への対策ポイント3 選
- 第14回 OJT成功の秘訣は、先輩社員の教育にあり!
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- 第16回 働き方改革で、企業はどのように変わるのか?
- 第17回 改正労働者派遣法施行!企業が抑えておくべきポイントとは
- 第18回 「企業は人なり」―企業の存続・成長を支える人財開発のポイント
- 第19回 柔軟な労働環境で仕事効率アップ!テレワークのすすめ
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- 第21回 今すぐ削減!効率の悪い長時間労働を断ち切る対策提案
- 第22回 新たな風で企業を成長させる!ダイバーシティ経営のススメ
- 第23回 労働生産性向上は「いかに働かないか」から考える、省力化こそが第一歩
- 第24回 健康状態アップで活気も向上!健康経営で企業を元気にしよう
著者プロフィール
マケナ雅美 氏
Texas A&M University、経済学部卒。福岡出身、現テキサス在住。大卒後、化粧品や医薬品の臨床試験を行う米国の会社のアジア部門にて、翻訳・通訳業務、日本やヨーロッパの顧客へのマーケティング業務を主に新しい分野で働く楽しみを覚える。経済のみでなく、テクノロジー、スポーツ、料理、アンティークなど幅広い興味を持つ。
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