月刊ニューメディア 2019年12月号掲載記事
映像活用におけるハブ的役割を担う
富士通エフ・アイ・ピー
メディアリュック
富士通エフ・アイ・ピー株式会社が提案する映像特化型のSaaSサービス「FUJITSU メディアソリューション メディアクラウド® メディアリュック(以下 メディアリュック)」。映像コンテンツをセキュアに共有・管理し、シンプルな使いやすさを実現。映像素材が爆発的に増大する中で、それらを有効に活用するためのハブ的な役割を果たす仕組みとして注目を集めている。
(聞き手:吉井 勇・本誌編集部、構成:高瀬徹朗・ITジャーナリスト)
使いやすさを徹底した「共有」性能
「メディアリュック」は、一般的なクラウド型サービスの中でも特に「共有」と「活用」にポイントを絞ったサービスだ。
ウェブブラウザ上での低解像度プレビューからデータ受け渡しまでが可能で、編集系を含む各種アプリケーションとの連携も可能。映像を資産として管理しつつ、共有のメリットを最大限に引き出している。
ファイルサイズの大きな映像コンテンツでは、コスト面も含めて「プレビューの共有」は大きな課題のひとつ。「メディアリュック」は定額制のため転送量課金はなく、また各種コーデックを積んでいるため、プロ用カメラで撮影したものからスマホ撮影、4K/8Kのように元が大型のファイルでも再生可能だ。
プレビューやデータ受け渡しには、ブラウザベースの専用ポータルサイトを用意。IDに応じたアクセス権限によって「できること」に違いはあるが、権限を持つユーザであれば本編のダウンロードまでをここで行うこともできる。
メディアに最適な高セキュリティ
メディア向けを冠するサービスである以上、セキュリティ対策は万全だ。
前述したユーザごとのアクセス権限管理はもちろん、その認証も二段階方式(ワンタイムパスワード)。SSL-VPN通信の採用やデータのウイルススキャンなど、安全対策を網羅した形で提供する。
セキュリティ面をさらに高めているのが、マルチテナント型の管理構造。上位カテゴリの管理者は、配下にサブカテゴリと管理者を作って部分的に管理を移譲することが可能で、確実にアクセス権限を範囲で閉じることができる。
なお、現状は三段階(親・子・孫カテゴリ)を想定しているが、ユーザ側のニーズに応じて階層を増やすことも可能だ。
映像活用を促進する機能性
ためた映像を「活用」するための機能も充実している。
映像がシーンチェンジするごとに自動でサムネイルを作成し、後で検索が可能。また、各シーンに文字情報のメタデータを打ち込んでおけば、より細かな検索もできる。
必要な場面のみをフレーム単位で切り取るシーン抽出も可能。もちろん、静止画をフレームで切り取ることも可能で、利用シーンに応じた映像の利活用環境を提供している。
「目指すところは、入り口と出口をつなぐハブ的な役割。企画・送出・編集など、すべてと連携するハブとして活用していただき、映像をビジネスに還元するお手伝いをできれば」(富士通エフ・アイ・ピー サービスビジネス推進部シニアマネージャー・徳納尚成氏)。
映像をためて、持ち運んで、どこでも取り出せる。文字通り「リュック」として、メディア系を軸にしつつ、映像活用の進む公共・エンタープライズ分野まで幅広く提案していく考えだ。
- 注1「メディアクラウド」は富士通株式会社の登録商標です。
- 注28Kは検証中です。
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