プレスリリース
2003年7月8日
富士通エフ・アイ・ピー株式会社
アイデンティファイ・ソフトウェア社
(Identify Software, Ltd.)
富士通エフ・アイ・ピー株式会社(社長:大島博、本社:東京都江東区青海:レインボータウン)は、このたびアイデンティファイ・ソフトウェア社(社長:ヨッシ・スロニム、本社:イスラエル、以下Identify)と提携し、Webシステムなどオープンシステムのアプリケーション障害分析サービス「ActiveChase」の提供を開始いたします。本サービスは、アプリケーション障害をブラックボックス・ソフトウェア技術により監視・記録・分析し、原因を特定する日本初のサービスです。
今日、政府のe-Japan戦略による政府や自治体の電子化、また、産業界におけるEC、マーケットプレイスなどのオープンなネットワーク、さらに、企業内でのイントラネットなど社会の至るところにWeb技術が利用されてきております。
こうしたなか、安全性、信頼性に対する要求はきわめて高く、サービスの停止を引き起こさないこと、万が一の停止にも迅速な復旧をすることが重要な課題の一つとなっております。
しかしながら、オープンシステムは多くのベンダのハードウェアとソフトウェアから構成されており、システム構築から実際の運用に至る各々のプロセスで発生する問題は複雑化しております。このため、問題の解決には、きわめて多くの時間とコストがかかっており、なかでも問題の特定や原因の究明には約8割の時間を費やしているといわれております。
このたび、富士通エフ・アイ・ピーはIdentifyと提携し、お客様のシステム構築時の総合テスト、実環境で行うテストおよび実運用において発生する障害の分析サービスを提供いたします。
本サービスで使用するブラックボックス・ソフトウェアは、飛行機のフライトレコーダのようにアプリケーションの障害発生時にシステムの内部情報を記録するものです。また、この情報をもとに障害発生後、実際の操作と一連のシステム動作を同一画面上で再生し、追跡することで、ユーザの操作ミスがないかどうかを容易に確認できます。さらに、システム動作と関連したソース・コードの実行を同一画面上で同時に見ることで、問題の絞り込みが迅速化されます。こうしたことのため、アプリケーションのテストや実運用において、問題が発生した場合、その問題解決の時間を短縮することができ、アプリケーションの修正などのサポートコストを最大60%削減することが可能となります。
富士通エフ・アイ・ピーのWeb技術とIdentifyのアプリケーション障害分析技術との融合による高度な障害分析サービスにより、お客様のオープンシステムの迅速な問題解決をご支援いたします。
Identifyのスロニム社長は両社の提携に関して次のように述べています。「富士通エフ・アイ・ピーとの提携により、世界で最も優れたWebアプリケーション管理・保守サービスを日本市場に提供できることを嬉しく思います。当社のユニークなブラックボックス・ソフトウェア技術を富士通エフ・アイ・ピーの高スキルWebエキスパートによるサービスとの組み合わせによりお客様のWebアプリケーションを最適化することができます。」
富士通エフ・アイ・ピーは、Webサイト・マネージメント・サービスとして提供しているSafePort (注1) およびActiveTest/ActiveWatch (注2)に加えて本品質管理サービスを拡充することにより、サイト運用に対する総合的なコンサルティング・サービスを提供してまいります。富士通エフ・アイ・ピーは、お客様の最良のビジネスパートナーとして挑戦と新たな取組を続けてまいります。
(注1)
SafePort : Webサーバに関するセキュリティシステムの構築/運用を支援するサービス
(注2)
ActiveTest : お客様のWebサイトに実環境と同等の負荷をかけテストを行う、Webベースのテストサービス
ActiveWatch : 問題発生を事前に検出して特定することのできる24時間体制のパフォーマンス監視サービス
ご不明な点は、「当社へのお問い合わせ」よりお問い合わせください。
以上
プレスリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容などは発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。あらかじめご了承ください。