富士通エフ・アイ・ピー株式会社
木造建築構造計算システム「STRDESIGN」の
新バージョンを販売開始
~入出力機能や計算機能を強化し、円滑な木造建築の構造計算を支援~
富士通エフ・アイ・ピー株式会社(注1)(以下 富士通エフ・アイ・ピー)は、木構造専用の構造計算システム「FUJITSU 建設業ソリューション STRDESIGN(ストラデザイン)Version18(以下 STRDESIGN Version18)」を2020年1月30日(木曜日)から販売開始します。
「STRDESIGN Version18」は、3次元可視化ツールの標準搭載や入力画面を最大4画面で表示できる機能など、入出力機能を強化しました。また、告示改正(注2)に対応し積雪後の降雨を考慮した割増係数の自動算定を可能にするとともに、お客様のニーズに対応する各種計算機能も強化しました。
これらの機能強化により、木造建築物における複雑な構造計算をより円滑に行うことが可能となります。
「STRDESIGN」は建築基準法および同施行令や、国土交通省告示などに準拠した木造建築構造計算システムです。1階~3階建て木造軸組工法住宅の許容応力度計算が可能で、長期優良住宅制度などの申請に標準で対応しています。2015年に販売を開始した「STRDESIGN Version16」の大型対応版では、トラス構造(注3)に対応し、大空間の構造設計も可能になりました。「STRDESIGN」シリーズは1999年に販売を開始して以来、累積販売数は約3,200本(2020年1月現在)にのぼります。
新バージョンとなる「STRDESIGN Version18」では、入出力機能と計算機能を強化しています。入出力機能の強化では、構造計算結果を3次元で表示する「3次元可視化ツール」を、従来のオプション販売から標準装備に変更しました。これに合わせ、従来は3次元表示を行うために全ての部材を入力することが必要でしたが、「STRDESIGN Version18」では、部材の入力途中でも3次元表示が可能となりました。さらに、図面の入力画面を最大4画面で表示することが可能となり、平面、立面の各方向(東西南北)などを同時に表示できます。
また、計算機能の強化では、屋根の入力状況により積雪後の降雨を考慮した割増係数を自動算定することが可能となりました。これは、2015年に大雪後の降雨により屋根が崩落する被害が発生したことを受け、国土交通省が行った告示改正に対応するものです。その他、お客様からのご要望を基に、ペントハウス(注4)専用の入力機能やめり込み防止プレート(注5)の選択を支援する機能も追加しています。
当社は、今後もお客様のニーズにお応えするとともに、法改正などにも対応し、建築設計分野における構造計算の業務を支援します。
画面イメージ
主な特長
- 構造計算データを立体的に把握するための入出力機能を強化
・3次元可視化ツールの標準装備
・入力画面の最大4分割表示(平面、立面の各方向(東西南北)などを同時に表示可能) - 告示改正「積雪後に雨が降ることを考慮した積雪荷重の強化」に対応
告示改正により積雪後の降雨を考慮した割増係数を乗じるよう定められた一定の建築物に対して、構造計算時に屋根の入力状況により、割増係数を自動で算定して考慮できる機能を強化。 - 昨今の建築設計のトレンドに対応した計算機能を強化
・ペントハウス専用の入力機能を追加(床面積・荷重の自動認識、柱引抜力の考慮)
・面荷重、分布荷重、集中荷重の積載荷重対応(梁柱基礎用と地震力用で設定、処理を考慮)
・めり込み防止プレートの選択を支援する機能を追加
・柱の小径・有効細長比の非住宅対応(建築基準法施行令43条第1号)
販売価格、および販売開始時期
製品名 | 販売価格(税別) | 販売開始時期 |
---|---|---|
「STRDESIGN Version18」通常版
(延べ床面積500㎡まで) | 400,000円
(1年間サポート料込) | 2020年1月30日 |
「STRDESIGN Version18」大型対応版
(延べ床面積2,000㎡まで) | 600,000円
(1年間サポート料込) |
※キャンペーン期間中(2020年1月20日~3月19日)は 上記価格から10%OFFの特別価格で購入できます。
なお、2020年1月20日から販売開始までの購入申込については、先行予約受付の扱いとなります。
商標について
記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
注釈
- 注1
- 注2告示改正:
「保有水平耐力計算及び許容応力度等計算の方法を定める件(平成19年国土交通省告示第594号)」を改正。この改正で、一定の建築物において構造計算で用いる積雪荷重に積雪後の降雨を考慮した割増係数を乗じることになった。 - 注3トラス構造:
トラスは三角形を基本単位としてその集合体で構成する骨組み構造。三角形がつり合うことで構造部にかかる力に耐えるようになっており、外圧に対する抵抗力が高く、軽量でありながら形が崩れにくいという特性を持つ。屋根をトラス構造にすることで、木造でも柱のない大きな空間の設計が可能となる。 - 注4ペントハウス:
塔屋 (とうや) 、屋上階のこと。建築法規上は、建築物の屋上設けられた小さな床面積をもつ建築部分。床面積が建築面積の1/8を超えると1つの階として計算される。 - 注5めり込み防止プレート:
大きな荷重がかかる柱が梁などの横架材にめり込むのを軽減するためのプレート。
本件に関するお客さまのお問い合わせ先
富士通エフ・アイ・ピー株式会社 エンタープライズサービス推進部
TEL:03-6722-0243 E-mail:fip-info@cs.jp.fujitsu.com
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