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Japan

【体験記】あの記憶を忘れないために 大船渡(第17回)

今回のロボット教室は、2012年12月の陸前高田市以来の沿岸部での開催でした。あの東日本大震災から2年4ケ月。時節がら平地一面に雑草が生い茂り、コンクリートの土台を覆い隠しているため、ともするとここが被災地だということをつい忘れてしまいそうになりますが、時折見かける店舗や建物がすべてプレハブ建築なため、この広大な土地全体が津波に流されてしまったという事実に気づき、改めて津波の驚異がよみがえってきました。

第17回目となる家族ロボット教室は、2013年7月14日 日曜日に大船渡市の「カメリアホール」をお借りして開催しました。いままで沿岸部での開催は毎回参加者が少なく心配していたのですが、午前16組、午後10組、計26組のご家族に参加頂けました。開催側のスタッフは、当社から8名、そしていつものように岩手県庁、岩手県立大学、一関高専の皆さんも応援にきていただいて総勢14名体制で実施しました。

今回からマイナーチェンジした「いわて2号」が新登場。変更点は、タッチセンサーを機能しやすいようにした点と全体的に少し頑丈にした点です。正面から見たロボットの顔が変わりました。というかロボットらしくなりました。また合わせて走行用のコースも新しいものを用意しました。教室の全体時間は以前と同じ3時間なので、新しい課題を盛り込むことに少し不安がありましたが、進捗状況をみて臨機応変に対応する準備もしっかりしてあったので、大きなトラブルもなくこなすことができました。カリキュラムのステップアップ、まずは合格点でしょう。

前日のロボット教室準備の際に『大船渡津波伝承館』に立ち寄りました。伝承館の館長は「かもめの玉子」で有名な"さいとう製菓"の斎藤社長です。館長自ら語り部(かたりべ)として、容赦なく街を破壊し尽くしてしまった震災当日の映像の解説、行方不明の親族を避難所や遺体安置所を捜し回ったお話など、震災の際の様子を語られています。「とにかく逃げる!」判っている筈なのに繰り返し出してしまう多数の犠牲者。東日本大震災の津波で犠牲になられた方の多くが、逃げなかったり、自宅に戻ったりした方でした。もっと早く避難をしていれば・・・。斎藤館長は、津波の恐ろしさを語り継ぐことの難しさを痛感したからこそ、館長を買って出られたのだと思います。東日本大震災でさえ、月日が経ち、遠く離れた地で暮らしていると、私たちの記憶から薄れていってしまいます。日本の広範囲な地域で大地震発生が予測されており、私たち自身の自然災害への備えのためにも被災地のこと、あの津波の記憶を忘れないようにしたいと思います。

今回の参加者の中に住所が仮説住宅の方が2組いました。教室会場は子どもたちの元気な声と笑顔にあふれていました。井上ひさし作詩のあの歌が耳元に聞こえてきました。 苦しいこともあるだろさ 悲しいこともあるだろさ だけど僕らはくじけない 泣くのはいやだ笑っちゃおう 進めー ひょっこりひょうたん島・・・
笑顔に出会えてホッとすると共に、笑顔の強さを感じた大船渡教室でした。

今後の予定

  • 2013年8月31日 土曜日:盛岡
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