ソリューション

富士通コネクテッドテクノロジーズとNXP、Android Things™を活用したIoT製品開発の加速に向けて連携

2017年10月31日

富士通コネクテッドテクノロジーズ株式会社
NXP Semiconductors N.V.

富士通コネクテッドテクノロジーズ株式会社(本社:神奈川県川崎市、代表取締役社長:髙田克美、以下、富士通コネクテッドテクノロジーズ)とNXP Semiconductors N.V.(本社:オランダ、アイントホーヘン、社長兼CEO:Rick Clemmer、以下、NXP)は、NXPがGoogle™のAndroid Things™(※1)事前認証済みシステム・オン・モジュール(SoM)に対応するi.MXアプリケーション・プロセッサ・シリーズを提供し、富士通コネクテッドテクノロジーズが自社のもつAndroid™製品開発技術をベースに、お客様のIoT製品開発を包括的にサポートするソリューションとして日本国内に提供いたします。 通信インフラ、人工知能、ビックデータ分析、IoTセキュリティをはじめとした、IoT産業は継続して拡大、高度化しています。これの成長に伴い、IoTデバイスにも 高機能・高性能 高セキュリティ への対応が求められており、IoT製品の開発を検討されているお客様において、高度なシステム設計の知識が必要となり、大きな障壁となってきています。今回、Android技術ノウハウを持つ富士通コネクテッドテクノロジーズと、Android Thingsの早期ハードウェア・パートナーであるNXPとの連携により、お客様の開発課題を解決します。

NXPはi.MXアプリケーション・プロセッサ・シリーズにより複雑化する組込みシステム構築を支援し、富士通コネクテッドテクノロジーズは、初期検討に必要な情報の提供、問題発生時の技術的サポート、クラウドサービスによる機能拡張のコンサルティング、さらにセキュリティへの対応方法、運用サポートを通じて、IoTにおけるエッジノードの開発からクラウドサービス活用まで包括的にサポートするIoT製品の開発導入支援サービスを提供し、お客様のビジネスに貢献します。
なお、本連携による新しいソリューションの提供は2018年度より開始する予定です。

具体的な連携内容

Android Thingsを活用した製品開発に対して、NXPは、i.MXアプリケーション・プロセッサを提供し、富士通コネクテッドテクノロジーズは、Android製品開発技術をベースとしたIoT製品開発を簡単かつ迅速に対応できる仕組みを提供します。本ソリューションを活用することでIoT製品開発導入の負担を軽減させ、アプリケーション開発に注力することが可能になります。

NXP Semiconductors

高機能・高性能への対応

i.MXアプリケーション・プロセッサ・シリーズをベースとするAndroid Thingsを活用し、さらにGoogleの各種サービスや、クラウドサービスなどとの連携により、高機能・高性能なIoTデバイスの製品化が可能になります。
Arm®コアをベースとしたNXPのi.MXアプリケーション・プロセッサは、スケーラビリティが非常に高い汎用アプリケーション向けのi.MX 6シリーズ、ローパワー・ラインナップのi.MX 7シリーズともに組込み市場において広範囲に活用されている製品です。2016年末にNXPはGoogleのIoTプラットフォームであるAndroid Thingsの早期ハードウェア・パートナーとして、i.MX 6ULおよびi.MX 7シリーズをベースとするシステム・オン・モジュール(SoM)を発表しています。i.MXアプリケーション・プロセッサは発売開始から最低10年の供給体制が確保される長期製品供給プログラムの対象です。製品詳細についてはwww.nxp.com/iMXを参照ください。

富士通コネクテッドテクノロジーズ

IoTにおけるエッジノードの開発からクラウドサービスまで包括的にサポートするIoT製品の開発導入支援サービスの提供
富士通コネクテッドテクノロジーズは移動体通信事業者様、および仮想移動体通信事業者(MVNO)様向けに、高性能・高品質なハイエンドスマートフォンから手ごろな価格で初心者にも使いやすいミドルレンジスマートフォン、並びに強みである軽量かつ堅牢性の高いタブレット、さらにはご愛顧いただいているらくらくシリーズなど、幅広いAndroid開発経験とノウハウを保有しています。今回の支援サービスでは主に下記内容を提供していきます。

A.基本サポート
Android Thingsの基本的な考え方、開発環境の構築からシステム構成案など初期検討に必要なノウハウを情報として提供し、お客様のIoT製品開発を支援します。また提供情報に対するQ&A対応を行います。
B.問題解析サポート
システム品質を確保するための独自解析ツールの提供、並びに開発中に発生した問題に対し、短期間での問題解決に向けて技術的なサポートを実施します。
C.コンサルティング
ハードウェア、AI、クラウドサービスなどの機能拡張開発にあたり、IoTシステムの全体設計、各種運用方法のコンサルティングにより、短期間でのIoT製品・サービスの市場投入に貢献します。

富士通コネクテッドテクノロジーズ 代表取締役社長 髙田克美のコメント

富士通コネクテッドテクノロジーズでは豊かな未来に向け、お客様やパートナー様と共創してお客様における新たなビジネス展開や企業競争力の強化へのサポートを目指しており、今回の NXP Semiconductors N.V.様とのコラボレーションはその大きなステップとなり、大変嬉しく思います。
今回の連携により、富士通コネクテッドテクノロジーズがこれまで携帯電話、スマートフォン開発で培ってきた様々な技術やノウハウをIoT分野に応用して、人々の生活をより豊かなものにしていきます。

NXPジャパン株式会社 代表取締役社長 原島弘明のコメント

NXPではIoT向けの半導体製品をグローバルに多数リリースしていますが、日本国内でAndroid製品開発における多くの実績とクラウドサービスを含めた幅広いニーズに対応できる富士通コネクテッドテクノロジーズ様と包括的なソリューションを発表できることを大変嬉しく思います。両社のコラボレーションにより、日本における多様なニーズにフレキシブルに対応し、お客様の製品開発を促進し日本においてもIoT市場の活性化が加速されると期待しています。

NXP Semiconductors会社概要

NXP Semiconductorsは、よりスマートな世界を実現するセキュア・コネクションとセキュア・インフラを可能にし、人々の生活をより便利に、より良く、より安全にするソリューションを推進しています。組み込みアプリケーション向けのセキュアなコネクティビティ・ソリューションで世界をリードするNXPは、セキュアなコネクテッド・ビークル、エンド・ツー・エンドのセキュリティ/プライバシー、スマートなコネクテッド・ソリューションの市場における技術革新をけん引しています。60年以上にわたって蓄積した経験と技術を活かし、NXPでは世界33か国強で3万1,000名の従業員が活動しています。2016年の売上高は95億米ドルでした。詳細はWebサイトhttps://www.nxp.com/jp/(日本語)をご覧ください。
NXPジャパンはNXP Semiconductorsが開発および製造する車載、認証、インフラ/産業機器、コンシューマ向けのハイパフォーマンス・ミックスドシグナル製品やプロセッシング・ソリューション、高出力RF製品などを日本市場に提供しています。本社は東京都渋谷区で、大阪および名古屋に営業所があります。

商標について

  • Google、Android、Android Thingsは、Google LLC の商標です。
  • Arm、CortexはArm Ltd.またはEU/その他の地域における子会社の登録商標です。
  • NXP、NXPロゴはNXP B.Vの商標です。
  • その他、記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
  • All rights reserved. © 2017 NXP B.V.

注釈

  1. ※1Android Things:

    Googleの提供する、セキュア・スマート・コネクティッドデバイス向けのAndroidをベースとしたOS。Android Thingsは現在デベロッパープレビュー版です。

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