クラウド型間接材調達支援サービス 導入事例
これまで導入していただいた企業様の事例をご紹介します。
6つのシステムを一元化し店舗業務を改善。ITコストと品目統制による調達コストも削減。
株式会社ジンズ様
低価格で高品質なアイウエアブランド「JINS」を国内外で展開する株式会社ジンズ様は、視力矯正用はもちろん、ブルーライトカットや花粉カットといった「機能性メガネ」の市場を創出し、業界を牽引してきました。国内販売本数ナンバーワンを誇るブランドとして成長し、店舗数が増えていくなかで、事務用品や梱包資材などの間接材のコスト削減と従業員の調達業務にかかる負担を見直すために「クラウド型間接材調達支援サービス」を導入しました。その経緯と導入後の効果について、管理本部 総務・人事グループで間接材の購買戦略にも携わる松山仁氏にお話を伺いました。
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導入の背景
6つのシステム利用で発注の手間が発生
国内では約340もの店舗を持つ「JINS」では、事務用品や梱包資材といった間接材を6つのシステムから調達しており、店舗スタッフに業務負荷がかかっていました。
「6つのシステムを使うには、それぞれに異なるアカウントとパスワードが必要となります。発注時はもちろん、納期などを確認するにも別々にログインしなければならず、手間と時間がかかってしまっていました」と松山氏。調達方法の一本化は、店舗側からも 上がっていた要望でした。
業務負荷の改善という点では、店舗だけでなく、本部側でも各システムのマスタメンテナンスに多くの工数が発生していたほか、FC(フランチャイズ)店舗にメガネのメンテナンス資材を提供する業務では本部のスタッフが手作業で行うものもあり、課題となっていました。
社員の業務負荷改善とコスト軽減も実現
6つのシステムを利用して煩雑になっていた間接材の調達業務を整理し、業務を効率化したいと模索していたところ、コンサルティング会社から薦められたのが「クラウド型間接材調達支援サービス」でした。
発注する間接材を店舗ごとに選定を任せていたため、品質や価格にバラつきが生じ余計な支出が発生していることを分析し、間接材の品目を統制することでコスト削減につながると提案を受け、サービスを導入したのは2017年12月。現在は雑貨を扱う店舗や東京本社・前橋本社などの拠点も含め、国内で約380か所の間接材調達を一元化し、当初の目的であった社員の業務負荷改善だけでなく、コストの軽減も実現することができました。
導入のポイント
万全のアフターフォローで導入前の懸念点も払拭
サービスの導入にあたり、いくつか懸念点もあったそうです。それは導入にかかる初期費用のことや、システムを各店舗にスムーズに周知させることができるかどうか。そして導入して終わりではなく、アフターフォローまでしっかりしてもらえるかどうかということでした。
「入り口を変えるだけのことだったので、予想していたよりもスムーズに移行できたと思っています。費用に関しては、購入コストから業務コストまで踏み込んだ削減効果をご提案くださり、納得した上でサービスを開始することができました」。
導入後も、間接材の種類や値段について相談をしたり、店舗から出た要望を伝えて改善につなげてもらったりと、アフターフォローの面でも安心とのこと。
「また、委託倉庫を変更する際には業者の選定から決定まで手厚いサポートがあり、移行も円滑に行うことができました。間接材をきっかけに、より全体的なシステムの改善を一緒に目指せればと考えています」とも語ってくださいました。
導入の効果
ITの維持、管理コストの削減までも実現
「クラウド型間接材調達支援サービスの導入によって得られたもっとも顕著な効果は、コストが削減でき、間接材の購買コントロールができるようになったということです。どのような品質の間接材を、どの店舗がいくらでいくつ発注しているのかを把握できるようになり、今後どのようにコントロールすべきか、購買戦略も立てやすくなりました」と、導入の効果があったようです。
価格や量を把握することでムダなコストが省けるようになり、間接材にかかる経費削減が実現できたとのこと。それがデータとして可視化されることも効果の実感につながっています。
また、今まで大きな支出となっていたITの維持、管理コストの削減ができたことも導入効果を実感できる事例となりました。調達システムによっては利用料や保守料金などの支出を余儀なくされていましたが、このサービスを利用することでそれらの出費は丸々削減できたそうです。
店舗スタッフが業務に専念できるように
もう一つ、導入効果として挙げられるのは、店舗スタッフによるオペレーションの効率化です。それまで6つに分かれていたシステムを一つに集約したため、発注にかかる手間や時間が軽減されました。また、いくつものアカウントとパスワードを管理しなければいけないストレスから解放されたというスタッフの声も聞かれるそうです。
「店舗の最大の役割は、お客様のご満足のために貢献すること。バックオフィスでの発注業務などがスムーズになれば、店舗スタッフは接客や他の業務に専念することができます。そのことも、このサービスのメリットの一つだと考えています。店舗スタッフの働きやすさは、お客様の満足度に直結しますからね」。
今後の展開
データを分析し、購買戦略の精錬化を図る
サービスを導入して、当初思っていた以上の効果を感じている、と松山氏。
「せっかくいいサービスを導入できたので、それで満足することなく、より良い業務改善に取り組んでいけたらと思います」。調達内容の実績データを分析し、どのような間接材が適切か、単価や量を分析して、より現実的な購買戦略の精錬化を図りたいと松山氏は考えています。今後サービスを継続すれば前年対比といったより明らかな結果も得られるに違いありません。
また、新たに使いやすい事務用品などのアイテムを追加したら店舗スタッフに共有するなどして、働きやすい環境づくりにも努めていきたいとの思いを強くしているそうです。
「あたらしい、あたりまえ」を
柔軟に取り入れ、顧客満足向上を
株式会社ジンズ様は、「人々の生き方そのものを豊かに広げ、これまでにない体験へと導きたい」という思いのもと、企業理念に「Magnify Life」というビジョンを掲げています。これまでも「あたらしい、あたりまえ」を創り、「メガネを買う」というわずらわしい体験を、ファッション感覚で楽しめる体験へと変えてきました。
「『あたらしい、あたりまえ』という意味では、間接材調達でも同様で、ムダなコストの削減や従業員の働きやすい環境づくりという会社が行うべき“あたりまえ”のことには、“あたらしい”良いサービスを取り入れていくべきではないでしょうか。クラウド型間接材調達支援サービスがもたらしてくれたさまざまなメリットは、結果、メガネをはじめとする私どもの製品のユーザーであるお客様のご満足につながります。サービスを導入したことで課題も見えてきましたが、積極的に相談させていただきながら、これからも新しい効果を生み出せればと思っています」。
導入事例 株式会社ジンズ様
所在地 | 東京都千代田区富士見2-10-2飯田橋グラン・ブルーム30階 |
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創業 | 1988年 7月 |
代表者 | 田中 仁 |
資本金 | 32億247万5千円 |
売上金 | 504億5,100万円(2017年8月期実績) |
従業員数 | 3,749名(その他準社員等含む/2017年8月末現在) |
店舗数 | 449店舗(FC及び海外店舗含む。国内2017年8月現在、海外2017年6月末現在) |
URL | https://jins.com/jp/ |
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