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Fujitsu

Japan

アーカイブ コンテンツ

注:このページはアーカイブ化さたコンテンツです。各論文の記載内容は、掲載開始時の最新情報です。

雑誌FUJITSU

2001-3月号 (VOL.52, NO.2)

富士通の最新技術を隔月に紹介する情報誌です。 冊子体の販売はしておりませんのでご了承下さい。


雑誌FUJITSU 2001-3

特集: 「ストレージシステム」

特集: ストレージシステム 目次〕

特別寄稿

  • 富士通のストレージシステムへの取組み

特集

  • ストレージエリアネットワーク(SAN)への取組み
  • SAN環境でのストレージ管理ソリューション
  • 新しい概念のストレージ管理機構
  • データ共用ソリューション
  • グローバルRAIDシステム
  • ネットワーク接続型RAIDシステム
  • ストレージインテグレーションサービス

一般

  • e-ビジネスシステム構築を支える統合開発環境APWORKSとJava VM
  • BtoBの運用管理ソリューション:SystemWalker

特集:ストレージシステム


特別寄稿

特集

インターネット時代の情報システムには,爆発的に増加するデータ量への対応,そのデータへの24時間365日にわたる安定したアクセス,データの活用・流通と運用・管理のコスト削減が要求されている。これらの要求に応えるために,富士通では,サーバとストレージ間をSAN(Storage Area Network)と呼ばれるネットワーク形態で接続し,その環境で接続性や記憶容量の拡張,データ共用,連続運転への対応,運用・管理を含めたストレージ統合を実現するための機能提供を進めている。
本稿では,SANへの取組みとして,SANを支えるハードウェアであるファイバチャネルスイッチSN200,マルチパスディスク制御によるSAN環境における高可用性への対応,ホストアフィニティと呼ぶセキュリティ機能について紹介する。

矢代 光彦、岩谷 沢男

SAN(Storage Area Network)環境の普及とともに,ストレージの統合が急速に進んでいる。SAN環境においては,複数のストレージ装置が高速のFC(Fibre Channel)スイッチを介して複数のサーバから接続される形態となり,SAN構成の容易な管理,障害の早期検出と迅速な対処,適切なアクセス制御によるセキュリティの確保といった運用管理機能が求められている。また,システムの運用を止めずに高速にバックアップデータを取得できるような仕組みに対する要求も強くなっている。
本稿では,SANの運用管理や高速・高信頼なバックアップ運用を支援するSolaris SystemWalker/StorageMGR EE 5.1の機能,特長について紹介する。

五十嵐 功

ストレージの利用形態は,個々のサーバに独立して接続される形態から,ストレージの新たな接続形態であるSAN(Storage Area Network)の出現により,大容量のストレージを複数の異種プラットフォームのサーバから共有する形態へと移行してきている。
SANを利用したストレージの共用環境では,1台のサーバで起きたストレージの問題が,多数のサーバ運用に波及し,影響を与えることから,従来のような個々のシステムに閉じたストレージの管理方法をそのまま適用することはできない。このため,新たなストレージ管理の概念の導入が必要となってきた。
本稿では,このようなSAN環境で発生する運用管理の諸問題および従来のストレージ管理の問題を考察するとともに,これらの問題を解決するために富士通が開発,投入したストレージマネージメントプロセッサ(SP500)を取り上げ,そこでの運用管理の考え方と,導入した技術および今後に向けた取組みについて紹介する。

時光 淳三、大野 吉成、貝谷 紀和

21世紀はインターネット社会となる。インターネット社会では,BtoB(Business to Business)やBtoC(Business to Consumer)という言葉に代表されるように,社会のあらゆるデータがインターネット上に流れ,膨大なデータを素早く処理することが求められている。この要求に対して,富士通はマルチサーバシステムでSAN(Storage Area Network)環境を構築し,データ共用ソリューションによりデータ処理スピードの向上を図ることで応えている。
本稿では,SAN環境でのデータ共用ソリューションを実現するサーバ間の直接データ共用および高速データ交換の仕組みと効果について紹介する。

岩井 賢祐

昨今の情報処理システムにおいて, ストレージシステムは情報の蓄積, 活用, 流通の要としての重要度を増しており, ストレージシステムの統合および大容量化が一層進む傾向にある。そのような環境の中,高信頼化,高性能化および高機能化を追求したグローバルRAID(Redundant Arrays of Inexpensive Disks)システムとして,GRシリーズの開発および製品化を行った。
GRシリーズでは,様々な冗長化方式やデータ保証方式の採用によりRAIDシステムの信頼性を一層高め,先端テクノロジや新たな性能チューニング方式の採用により高い処理能力を実現した。さらに,先進的なコピー機能の実現やソフト連携機能の強化,ストレージ専用のマネージメントプロセッサの搭載などにより高機能化にも対応した。

工藤 哲郎、田極 栄

1990年代に入ってから登場したRAID(Redundant Arrays of Inexpensive Disks)システムは,冗長性を持つディスクシステムとして定着した。最近のストレージ統合の動きとあいまって,多数のサーバからストレージを共用する形態が求められている。ネットワーク接続型RAIDシステムはNetwork Attached Storage(NAS)とも呼ばれ,その一つの実際的な実現方法である。従来からネットワークに接続するファイルサーバというものはあったが,最近のNAS製品は,それらを凌駕するいくつかの大きな特徴がある。
本稿では,最初にネットワーク接続型RAIDシステムの考え方と,その登場・発展の経緯を述べ,現在のシステムにおける技術要件を挙げる。つぎにそのシステムの実現例として,製品化したNR1000の構造・機能を説明する。またそれが実際のシステムではどのように使われるか,その適用例についても述べる。

金子 悟、岡安 尚昭

SAN(Storage Area Network)やNAS(Network Attached Storage)の普及に伴い,ストレージシステムの役割が大きく変化している。従来,ストレージは単一のサーバに付随したデータ倉庫であったが,SAN/NAS環境でのストレージは,複数台の異機種サーバから共用使用され,さらにデータ交換やバックアップなど情報の活用や保全に関する中心的な役割を担うようになった。これに伴い,ストレージビジネスの進め方も従来のサーバ中心の視点から,ストレージ中心の新たな視点が要求されている。
本稿では,ストレージ主体のビジネスの推進として,ハードウェアやソフトウェアを組み合わせたソリューションと,システムの構築・提案に関する様々なインテグレーションサービスについて紹介する。またSAN/NAS環境構築では,異機種サーバや各種ISV(Independent Software Vender)ソフトとの接続保証が重要なキーポイントであり,これらとの接続性を評価する「インターオペラビリティ・センター(IOC:Interoperability Center)」での取組みについても紹介する。

荒木 純隆、後藤 博之

一般

企業内業務システム,企業間業務システム,顧客へのサービスシステムのJava/Web化は急激に広がりつつある。これらのシステムをJava/Web化する際に,既存資産を生かすための基幹システムとの連携,ビジネスを短期に立ち上げるためにJava/Webベースシステムを効率良く開発するための機能,応答性の良い安定したサービスを提供するための堅固で高速なJava実行環境が求められている。INTERSTAGE APWORKS V3.0では,これらの要望に応えるために基幹業務との連携やWebアプリケーション開発支援機能の強化を行う。
本稿ではINTERSTAGE APWORKS V3.0の強化機能と今後に向けて計画中である高性能 Java VMについて述べる。

吉田 敦

インターネット技術の普及とともに,BtoB(Business to Business)と呼ばれる,インターネット技術を利用した企業間商取引が注目を集めている。BtoBを成功させるためには,企業グループまたは取引先全体の運用コストを増大させることなく,システムの安定化と効率化を実現することが重要である。
本稿では,BtoBにおける運用管理の課題を明らかにするとともに,その課題に対する富士通の統合運用管理製品SystemWalkerの取組みと,SystemWalkerが提供するBtoB運用管理ソリューションについて説明する。

恒屋 明


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