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Fujitsu

Japan

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注:このページはアーカイブ化さたコンテンツです。各論文の記載内容は、掲載開始時の最新情報です。

雑誌FUJITSU

2000-7月号 (VOL.51, NO.4)

富士通の最新技術を隔月に紹介する情報誌です。 冊子体の販売はしておりませんのでご了承下さい。


雑誌FUJITSU 2000-7

特集: 「インターネット時代の中核サーバ「PRIMEPOWER」」

特集: インターネット時代の中核サーバ「PRIMEPOWER」 目次〕

特別寄稿

  • サーバシステム開発への取組み

特集

  • PRIMEPOWERの概要
  • PRIMEPOWER2000/1000/800のハードウェア
  • PRIMEPOWER2000/1000/800の実装,冷却,電源技術
  • PRIMEPOWER600/400/200のハードウェア
  • 64ビットRISCプロセッサ:SPARC64 GP

解説

  • Solarisオペレーティング環境

特集

  • 富士通のクラスタ技術:Safeシリーズ
  • エンタープライズ・ビジネスインテリジェンス:SymfoWARE Navigator Server Enterprise Edition

解説

  • Oracle Parallel Serverの高信頼性とスケーラビリティ

一般

  • XML技術センターによるビジネス推進
  • 情報格付けビジネスシステム

特集:インターネット時代の中核サーバ「PRIMEPOWER」


特別寄稿

特集

スーパーコンピュータやグローバルサーバで長年培ってきた高性能化技術と高信頼化技術を基に,UNIXサーバPRIMEPOWERを開発した。PRIMEPOWERでは,今回新規に開発した“SPARC64 GP 450 MHz”プロセッサの搭載により性能を強化するとともに,新開発のクロスバスイッチにより最大128CPUのスケーラビリティを実現した。さらに,強化したRAS機能と高速ホットスタンバイシステムにより可用性99.999%(年間平均停止時間5分以内)を実現している。また,オペレーティングシステムとしてSolarisを採用し,豊富なアプリケーションソフトの使用を可能としている。

中陦 修、酒井 利弘

富士通では,SPARCアーキテクチャとSolarisを採用し,最大64CPUのスケーラビリティを持つGP7000Fモデル2000を提供している。今回,CPU数を128に拡大するとともに,最新テクノロジの採用により性能を向上させた新開発のSPARC64 GPプロセッサを搭載したPRIMEPOWER2000を開発した。最大128CPUまでのSMP(Symmetric Multi Processing)構成を実現するために,最大57.6 Gバイト/秒のスヌープ性能を持つ2階層クロスバを強化している。このスケーラビリティに加えて,24時間365日の企業活動を支えるサーバとして,各種コンポーネントの冗長構成化と活性交換機能,およびリソースの分割機能であるパーティション機能などのHA(High Availability)機能を提供している。本稿では,このPRIMEPOWER2000/1000/800のハードウェアについて説明する。

泉田 直樹、渡部 徹、清水 俊幸、市橋 哲彦

本稿では大規模基幹システムとして高性能,高信頼性が求められているハイエンドUNIXサーバPRIMEPOWER2000/1000/800の実装,冷却,電源技術について述べる。本装置では,高密度な実装技術および効率良い冷却技術を開発した。また,高性能化のため,高速信号の接続技術および多層プリント配線の技術を開発した。さらに電源システムにおいては,高信頼の電源を開発した。

青野 正秋、小出 正輝、鵜塚 良典、影山 弘進

富士通で開発した高性能マイクロプロセッサ“SPARC64 GP”を搭載し,エントリユースから基幹業務に至る幅広い性能レンジをカバーするUNIXサーバPRIMEPOWER600/400/200について,ユニットの高性能化,高速接続技術,コストパフォーマンスおよび信頼性の観点から紹介する。
プロセッサ,メモリ,IOチャネルなどの各ユニットレベルでの高性能化とこれらのユニットの高速接続技術により,各モデルにおいてクラス最高水準のシステム性能を達成している。また,モデルごとに最適化されたハードウェアは,コストパフォーマンスおよび設置性の面においても優れ,柔軟なシステム構築を可能としている。さらに,信頼性の面においては,プロセッサの1次・2次キャッシュにECC(Error Checking and Correcting)を採用するほか,メモリ,IOチャネルとのデータ授受にもECCが採用され高い信頼性が保証されている。

須藤 一義、福田 一郎、池上 雅雄

“SPARC64 GP”プロセッサは,64ビットアーキテクチャSPARC V9に準拠した富士通の高性能RISCマイクロプロセッサである。最大4命令同時発行のスーパスケーラ方式を採用しており,アウトオブオーダ命令実行機能や,レジスタリネーミング機能の実装により,1サイクルあたりの実行命令数を増大させて高性能化を図っている。さらに,最新LSIテクノロジの採用とカスタム設計手法の採用により高速化を実現した。また,外部キャッシュのみならず内蔵キャッシュメモリへのECC(Error Checking and Correcting)の採用やRAS機能の強化により,高信頼化を実現した。
本稿では,SPARC64 GP 400/450 MHzプロセッサで使用した技術の概要を述べる。

引地 徹、加藤 哲、大田 秀信、嘉喜村 靖

解説

Solarisオペレーティング環境はドットコム(.com)時代を実現するオペレーティング環境として,デスクトップから基幹業務系のクラスタシステムに至るまで,幅広い分野で採用されている。とくに近年,システムの停止が許されない各種サービスプロバイダにおいては,高いパフォーマンスはもちろん,信頼性の高い安定したオペレーティング環境が求められている。Solarisは,Sunのワークステーション,サーバ,ストレージ製品の能力を引き出すオペレーティング環境として,信頼性・可用性・スケーラビリティ・セキュリティといったドットコム環境の実現に必要不可欠な要素に重点を置いて開発され,提供されてきた。
本稿では,Solarisがなぜ高く評価されているかについて,アーキテクチャ,サポートする機能などを紹介し,Solarisの優れた特長,利点の理解を深める一助としたい。

笹沼 満

特集

Safeシリーズは,富士通のUNIXサーバ(PRIMEPOWERおよびGP-Sファミリー)上で動作し,高信頼システムソリューションを提供するソフトウェア製品群である。とくにPRIMEPOWERとの組合せにおいては、他社製品にない様々な特長を有しており,優れた耐故障性,システムの動的拡張性など,近未来を先取りした技術を実現している。
本稿においては,クラスタ機能を実現するSafeCLUSTERを中心に,各種Safeシリーズの概要を紹介する。

伊藤 裕

顧客ニーズの多様化,規制緩和など,企業の大競争化の時代において顧客情報の的確な分析や意思決定のスピードが企業の差別化を実現し,ビジネス成功のかぎとなってきた。このため,今日では数多くの企業が顧客データを大量にデータウェアハウスに収集し,分析・活用する情報活用システムの構築に着手,または検討を行っている。また,インターネットがビジネス市場に登場してから,情報活用の利用者が今までの部門レベルから全社レベルへと急速に拡大している。こうした環境の変化の中で,システムに求められるのは柔軟な拡張性,高い信頼性および高い処理能力である。
本稿では,全社レベルの情報活用システムの基盤製品であるSymfoWARE Naviagtor Server Enterprise Editionについて述べる。

永易 秀生

解説

Oracle Parallel Server(OPS)は,Oracle8iのキャッシュフュージョン技術で新しい進化を遂げた。Consistent Read(CR)と呼ばれるインスタンス間での一貫性読込み技術を使用して,今まで不可能だったノード間のブロックのやり取りを可能にした。さらに,富士通のクラスタ管理ソフトのSafeCLUSTERを使用し,信頼性を一層増すことにより,高可用性を必要とするビジネスのコアで威力を発揮することが可能になった。
本稿では,Oracle8iのOPSのCRサーバを中心に,SafeCLUSTERを併用したOPSについて説明する。

藤野 誠一郎

一般

インターネットの爆発的な広がりとともに,XML(eXtensible Markup Language)ビジネスが急速な展開を見せている。XML分野におけるビジネス・技術・標準化の進化はかつてない程に速く,各社は早急にその対応を迫られている。こうした状況に対し,富士通は1999年12月にXMLビジネス推進を目的にXML技術センターを立ち上げた。XML技術センターの基本的な方針は,SE・SAを通してXMLの最適な提案を行うXMLビジネスの支援,および急速に進化するXML技術に対する研究・開発への取組みである。
本稿では,2000年に入り本格的な運用が始まってきたXMLビジネスに対するXML技術センターの活動状況の報告を行う。

山口 卓郎

garden.comなどをはじめとするインターネットの各種ポータルサイトでは,ほかのサイト上にある情報資源を利用して,自サイトの商品・サービスを効果的に情報提示する工夫がなされている。本稿では,このような情報提示を支援するインフラについて述べる。また,そのようなインフラ開発の先駆けとして,本年,ビジネスモデル特許「情報格付けビジネスシステム」を出願した。情報格付けビジネスシステムは,インターネット上の情報資源を,それらが提供する情報の事実性・信頼性によって格付けする。高い格付けを受けた情報資源を用いることにより,ポータルサイトが提供する情報の信頼性と訴求力の向上を図るものである。

武智 峰樹


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