平瀬プロ解説!
富士通レディース2023

大会3日目~決勝・総括~

優勝 櫻井 心那 選手

Rank Player Score R1 R2 Total
1 櫻井 心那 -12 69 63 132
2T 岩井 千怜 -11 66 67 133
2T 阿部 未悠 -11 66 67 133
4 川﨑 春花 -10 67 67 134
5T 竹田 麗央 -9 71 64 135
5T 山下 美夢有 -9 68 67 135

富士通レディース2023 平瀬 真由美プロのトーナメントトーク

昨日までの秋晴れとは全く天気が変わってしまった最終日。
夜中から降り始めた雨は、夜が明けても止まず、肌寒い一日になりました。
予定していた8時にはスタートができず、天気の状態を見ながら2時間、スタートを遅らせることになりました。
その際に、JLPGAのルールである「セカンドカット」を行い、上位30位タイまでが、最終ラウンドをプレーすることになりました。

  • セカンドカット:通常の予選カットライン、50位タイを終えた後、決勝ラウンドのプレーが悪天候などで遅れる可能性がある際に、決勝ラウンドを終わらせる為に適用されるルールです。正式な予選カットラインは50位タイなので、決勝ラウンドをプレーできなかった選手にも規定の賞金は支払われます。

選手にとっては、やはりプレーをしたい気持ちだったでしょう。昨日より少しでも成長したプレーを目指している選手にとっては、何とかプレーできないか?と、ロッカーなどでそれぞれが心を落ち着けて待機する時間が続きました。
この間、コースや運営スタッフは賢明にコースの修復作業を行い、プレーの再開を目指しました。

そして、10時。最終ラウンドが何とかスタートしました。しかし、スタートから20分ほど経った頃、雨脚が強くなります。そこまでに修復していたバンカー、グリーン、そしてフェアウエイにまで水が浮き始め、一時、プレーを中断することになりました。
この時期、日没は5時頃になり、この中断が30分以上続けば、今日のラウンドを終えることができません。

10時55分。天候の回復が見込めず、残念ながら最終ラウンドは中止となりました。
トーナメントは、昨日までの第2ラウンドの成績が最終結果となり、櫻井心那が、今シーズンの4勝目を飾りました。

昨日の最終ホールをボギーとし、1打差の2位となった岩井千怜は本当に悔しかったでしょう。難易度の高い最終18番ホールで、櫻井はバーディ。ここが勝負の分かれ目だったのかもしれません。

櫻井選手は、昨年プロ転向し、ステップアップツアーで5勝。今年はレギュラーツアーで4勝。と確実に階段を上ってきています。おそらく、近い将来アメリカツアーへと駆け上がっていくのではと期待しています。
ジュニアゴルファーの手本であり、憧れの選手になって欲しいと思います。
今年もありがとうございました。

平瀬 真由美プロのプロフィール

生年月日
1969年10月30日
出身地
熊本県

アマチュア時代より活躍し、1988年プロ転向。
翌年の1989年のミヤギテレビ女子OPで、プロ初優勝。
1993年、94年、2年連続で賞金女王に輝き、1996年からアメリカツアーに参戦。
国内18勝。海外1勝。ツアー通算19勝。

現在は、テレビ中継の解説やラウンド解説、コラムなど、独特の理論で、女子ゴルフ界を盛り上げている。
富士通レディースには過去8回出場し、1993年(第11回大会)に優勝している。

平瀬 真由美プロ

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