Systemwalker Operation Managerにおいて、ジョブを実行時に「例外コード 0xc0000142」で異常終了しました。マニュアル「トラブルシューティングガイド」の対処方法にあるデスクトップヒープのサイズを調整することによる影響を教えてください。
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- ジョブを実行時に「例外コード 0xc0000142」で異常終了しました。マニュアル「トラブルシューティングガイド」の対処方法にあるデスクトップヒープのサイズを調整することによる影響を教えてください。
- デスクトップヒープはOSの資源になり、OSの処理・各アプリケーション(デスクトップ オブジェクト)が実行する際、メニュー、フック、文字列、ウィンドウが格納されます。
※システム上のすべてのデスクトップ オブジェクトには、デスクトップヒープが関連付けられています。
Windows Server 2008以降を利用する場合、デスクトップヒープとして利用できるシステムの領域が拡張されているため、影響はありません。Windows Server 2008以降を利用する場合は、以下による調整を実施してください。
以下のレジストリ(SharedSection)の第3パラメーターを“3072”に変更します。
・キー:HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Control\Session Manager\SubSystems
・名前:Windows
・値:SharedSectionの第3パラメーター
- 変更前(Windows Server 2012の例)
SharedSection=1024,20480,768
- 変更後(Windows Server 2012の例)
SharedSection=1024,20480,3072(*)
(*)SharedSection の第 3 パラメーターの値が3072より大きい場合は、変更しないでください。
Windows Server 2003以前を利用の場合は、Systemwalker Operation Manager 環境設定の、[運用情報の定義]ウィンドウ-[利用機能]シート-[ジョブを所有者の権限で実行する]の値によってデスクトップヒープの調整方法が異なります。
ケース1.
[ジョブを所有者の権限で実行する]のチェックを付けた場合
SharedSectionの3つ目の値を小さくします。
ケース2.
[ジョブを所有者の権限で実行する]のチェックを付けていない場合
SharedSectionの3つ目の値を大きくします。
それぞれの調整をした場合の影響は、以下のとおりです。
ケース1.
同時に実行できるデスクトップ オブジェクトは増えますが、個々のオブジェクトが使用する資源(メニュー、フック、文字列、ウィンドウ)がSharedSectionの値を超える場合、ヒープ不足に陥る可能性があります。
ケース2.
同時に実行できるデスクトップ オブジェクトは減りますが、個々のオブジェクトが使用できる資源が増えるため、ヒープ不足の可能性は低くなります。
[注意事項]
・レジストリを編集する際には、事前にバックアップの作成をお願いします。
・レジストリの SharedSection の値を変更した場合、変更を有効にするには、システムを再起動する必要があります。
製品・サービス区分 | Systemwalker | ||||||
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製品・サービス情報 |
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アンサー種別 | 運用/保守 |