Systemwalker Centric Managerにおいて、Windowsのクラスタ環境でSNMPトラップ転送プログラムを導入した場合、監視イベントが発生しない場合があります。
- Systemwalker Centric Managerにおいて、Windowsのクラスタ環境でSNMPトラップ転送プログラムを導入した場合、監視イベントが発生しない場合があります。
- 【原因】
Microsoft Failover Clusterの挙動でSNMPトラップ転送プログラム起動後にシステム上に不定のリンクローカルIPアドレスが追加されているため、SNMPトラップ転送プログラムでそのリンクローカルIPアドレスを認識できていませんでした。
そのため、トラップ転送機能が動作せず、監視イベントが通知されません。
【対処方法】
SNMPトラップ転送プログラムの再起動が必要です。
SNMPトラップ転送プログラムの再起動を自動化する場合は、以下の方法があります。
例)
MSFCの場合、Cluster Serviceが起動しても、クラスタで使用する不定のリンクローカルIPアドレスが即座に設定されません。
そのため、リンクローカルIPアドレスが、割り振られた時点でトラップ転送を再起動するよう、以下の操作をプライマリ・セカンダリともに実施してください。
※リンクローカルIPアドレスが1つの例となります。環境に合わせて調整してください。
※Centric ManagerのインストールフォルダがDドライブの例となります。環境に合わせて調整してください。
※システム起動後に、クラスタサービスを再起動した場合は、再度リンクローカルIPアドレスが割り振られるため、SNMPトラップ転送機能が動作しません。
1.トラップ転送プログラムを再起動するためのバッチを作成します。
以下の内容でbatファイルを任意の場所に作成してください。
ファイルの名前は「MpSttrRestart.bat」としてください。
────ここから────
@echo off
:LOOP
ipconfig /all | find /c "169.254." > D:\mpsttrlinklocal
for /f "usebackq tokens=*" %%i IN (D:\mpsttrlinklocal) DO SET NUM=%%i
if %NUM% equ 1 (
D:\Systemwalker\MPWALKER.DM\mpnetmgr\MpSttr\bin\MpSttrCtrl.exe stop
D:\Systemwalker\MPWALKER.DM\mpnetmgr\MpSttr\bin\MpSttrCtrl.exe start
del D:\mpsttrlinklocal
exit /b 0
) else (
timeout /T 5
)
goto LOOP
────ここまで────
2.1.で作成したbatをタスクスケジューラへ登録します。
2-1.コントロールパネルからタスクスケジューラを起動します。
2-2.タスクスケジューラライブラリを選択し、「タスクの作成」を選択します。
2-3.タスクに以下の設定を行います。
[全般]タブ
名前:MpSttrRestart
セキュリティオプション
「ユーザがログオンしているかどうかにかかわらず実行する」を選択します。
「最上位の特権で実行する」にチェックを入れます。
[トリガー]タブ
「新規」を押下し、新しいトリガーを追加します。以下の設定を行い「OK」を
押下します。
「タスクの開始」にて、「スタートアップ時」を選択します。
「詳細設定」の「遅延時間を指定する」にて「30 秒間」を指定する
[操作]タブ
「新規」を押下し、新しい操作を追加します。以下の設定を行い「OK」を押下
します。
「操作」にて、「プログラムの開始」を選択します。
「プログラム/スクリプト」に1.で作成したbat(MpSttrRestart.bat)を登録
します。
2-4.「OK」を押下しタスクの作成を完了します。
※タスクスケジューラからアカウント情報の入力を求められるのでbatを実行
するアカウント(Administrator)を入力します。
3.システムを再起動します。
製品・サービス区分 | Systemwalker | ||||||
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製品・サービス情報 |
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アンサー種別 | 構築(導入/移行) |