Systemwalker Centric Managerにおいて、監視対象メッセージとして出力されたメッセージと、監視イベント一覧に表示されるメッセージが違う。
- 監視対象メッセージとして出力されたメッセージと、監視イベント一覧に表示されるメッセージが違います。原因と対処方法を教えてください。
- [確認ポイント]
1)自システムのメッセージ(シスログ、opfmtコマンド(API))で正しく監視できる条件は以下になります。
OSの文字コード=Systemwalker Centric Manager の文字コード=出力されたメッセージの文字コード
UNIXシステムで、文字コードが一致しているか確認してください。
Systemwalker Centric Managerの文字コードは、10.0以降の場合、Systemwalker Centric Managerのインストール時に、OSが使用していた文字コードが登録されます。
5.2以前の場合は、インストール時に文字コードを指定します。
2)メッセージ発生元はWindows版ですか。
3)メッセージ発生元は、グローバルサーバですか。
4)以下のメッセージが出力されていませんか。
last message repeated XX times
XX:数字
5)監視イベント一覧に表示されているメッセージは、ログファイル監視機能(共有ディスクファイル監視機能を含む)によりラベル、エラー種別が付加されたメッセージではないですか。
【原因】
1)OSの文字コードと、自システムのメッセージの文字コードが異なっているためです。2)イベントビューアで、該当メッセージを確認した時に、説明の欄に以下のように表示されるメッセージは、正しく表示されません。
また、メッセージ発生元がクラスタ構成の運用管理サーバの場合、以下のようなメッセージがどちらか一方の系で表示される場合も、正しく表示されません。
=============================
イベント ID (XX) (ソース YYYY 内) に関する説明が見つかりませんでした。リモート コンピュータからメッセージを表示するために必要なレジストリ情報またはメッセージ DLL ファイルがローカル コンピュータにない可能性があります。この説明を取得するために /AUXSOURCE= フラグを使用することができる可能性があります。詳細については、ヘルプとサポートを参照してください。次の情報はイベントの一部です:
=============================
3)下記2つの原因が考えられます。
原因1
監視パス定義ファイル(/etc/opt/FJSVsagt/opapath)に定義された文字コードに誤りがある場合、グローバルサーバで発生したメッセージは、正しく表示されません。
原因2
被監視システムのSystemwalkerコンソールに、JEF拡張漢字が表示された場合は、Systemwalker Centric Manager GEEで使用する文字コード(EUC、Shift-JIS)に対応するコードセットが用意されていないため、画面上に“□”、“・”などで表示されます。
4)UNIX版の場合、同一メッセージが複数発生した場合に、OSの機能によりメッセージがまとめられます。
5)ログファイル監視機能(共有ディスクファイル監視機能を含む)を使用している場合は、監視対象ログファイルに出力されたメッセージにラベル、エラー種別が付加されたものが監視イベント一覧に表示されます。
【対処方法】
1)OSの文字コードとSystemwalker Centric Managerの文字コードの確認
それぞれ以下の方法で、文字コードを確認し、可能であればOSが使用する文字コードを変更するか、Systemwalker Centric ManagerをOSの文字コードに合わせて再インストールしてください。
Systemwalker Centric Managerのインストール時に指定された文字コードの確認方法
以下のコマンド実行結果の“Code=”に続く文字列を確認します。
cat /opt/systemwalker/etc/systemwalker.reg | grep Code=
インストール環境 実行結果
EUC環境 Code=EUC
SJIS環境 Code=SJIS
ASCII環境 Code=ASCII
UTF-8環境 Code=UTF-8
UTF-8環境はLinux版V11.0L10以降のサポートになります。
OSに指定された文字コードの確認方法
それぞれ、以下のファイルからLANGの値を確認してください。
【Solaris】/etc/default/init
【AIX】/etc/environment
【HP-UX】/etc/rc.config.d/LANG
【Red Hat Enterprise Linux 6以前】/etc/sysconfig/i18n
【Red Hat Enterprise Linux 7以降】/etc/locale.conf
出力されたメッセージ(シスログ、opfmtコマンド(API))が、OSと異なる文字コードで出力されていないか確認してください。
異なる文字コードのメッセージを出力している場合、出力しているアプリケーションにて、同じ文字コードのメッセージを出力するようにしてください。
。
2)メッセージ出力アプリケーションの問題です。
メッセージ出力アプリケーションが、以下の場合は、メッセージ出力アプリケーションの開発元にお問い合わせください。
・メッセージファイルを作成していない。
・メッセージファイルを正しくOSに登録していない。(クラスタ構成の場合は運用系および待機系のどちらか一方でも登録していない)
・メッセージファイルをローカルディスク以外(共有ディスク等)に配置している。
3)下記対処を実施してください。
対処1
監視パス定義ファイルに定義されている文字コードと、実際のグローバルサーバの文字コードを確認し、異なる場合は、以下の手順を実施してください。
[1]監視パス定義ファイルを訂正します
[2]システム構成情報を登録します
[3]Systemwalker Centric Managerを再起動します
定義の詳細は、“Systemwalker Centric Manager GEE 説明書”、“Systemwalker Centric Manager Global Enterprise Edition説明書”または“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 グローバルサーバ運用管理ガイド”を参照してください。
対処2
Systemwalker Centric Manager GEEでは、JEF拡張漢字変換テーブルに変換パターンを登録することにより、被監視システムのSystemwalkerコンソールに、出力されるJEF拡張漢字を正しく画面に表示することができます。
なお、JEF拡張漢字変換テーブルは、主監視パス経由で通知されるメッセージ、およびリモートコマンドに対してだけ有効となります。代替監視パスから通知されるメッセージについては、JEF拡張漢字変換テーブルは有効になりません。
◇JEF拡張漢字変換テーブル
JEF拡張漢字変換テーブル“/etc/opt/FJSVsagt/opajefext”に変換パターンを定義します。
以下の形式で定義してください。
type from-code to-code
type:
変換方向を“to”または“from”で指定します。
to:
リモートコマンド投入時の変換処理(運用管理サーバから被監視システムへの変換)
from:
メッセージ受信時およびリモートコマンドの応答受信時の変換処理(被監視システムから運用管理サーバへの変換)
from-code:
変換前のコードを16進数で指定します。
to-code:
変換後のコードを16進数で指定します。
4)OSの仕様です。対処方法はありません。
5)対処の必要はありません。ただし、システムログ(messagesファイル)をログファイル監視している場合は、/etc/syslog.confに定義されたファイル(/var/adm/messagesなど)を、監視ログファイル設定に定義していないか確認し、定義している場合は定義を削除してください。
補足:
Systemwalker Centric Managerに直接通知されます。このため、syslogのメッセージを監視ログファイル設定に
定義する必要はありません。定義した場合、同一メッセージが2重に処理されることになります。
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