Symfoware管理者で行う操作について

Symfoware管理者で行うべき操作には何がありますか?
Solaris/Linuxの場合、専用の管理者IDを作って、Symfowareの管理(Symfowareのセットアップや保守作業など)を行ってください。

■基本
Symfowareの運用管理を行う前に発生する手順については、UNIXシステムの管理者でなければできないため、システムの管理者で行います。

 (例)システム管理者で実施する操作
  Symfowareのインストール
  DISKスライスの設定
  DISKスライスの権限付与
  共用メモリなどのサイズを獲得するためのシステムファイルの編集
  Symfoware管理者への権限付与

これ以外の操作は、オペレーションミスなどでシステムを破壊する危険性をできるだけなくすためにも、通常システムの管理者で行うのではなくSymfoware管理者IDで管理運用するのが普通です。
なお、Symfoware管理者のIDは、RDBディクショナリを作成したID(rdbcrdicコマンドを発行したID)です。

■マルチRDB運用を行う場合
マルチRDB運用を行う場合、RDBシステムにはRDBシステム名をつけてください。 また、Symfowareの管理者は、RDBディクショナリを作成したユーザーです。
RDBディクショナリとRDBシステム名を関連づけるのは環境変数RDBNAMEです。 つまり、user1というユーザーがUNIXシステムにログインし、環境変数RDBNAMEにRDBSYS1という値を設定してrdbcrdicコマンドを実行すると、RDBSYS1システム用のRDBディクショナリが作成され、そのRDBシステムの管理者はUSER1になります。
このRDBシステム上でuser1以外のユーザーがスキーマ、表といったデータベース資源にアクセスする場合には、user1またはuser1から権限の付与権を与えられた別のユーザーから、その資源に対するアクセス権を与えられなければなりません。

一方で、user1はUNIXシステムから見た場合には、特権を持たない一般ユーザーですから、OSとして保護している資源(例えばDBスペース作成のためのRAWデバイス)については、UNIXシステム管理者からアクセス権を与えられている必要があります。最初に説明したRDBディクショナリの作成では、user1はRDBディクショナリを作成するためのRAWデバイスに対する読み込みおよび書き込み権限をUNIXシステム管理者から与えられている必要があります。

マルチRDB運用を行う場合、それぞれのRDBシステムはそれぞれ違った業務のために構築されているはずです。したがって、RDBSYS1システムの管理者はuser1、RDBSYS2システムの管理者はuser2といったように、業務ごとに管理者を設定します。

前述のようにRDBシステムの管理者はRDBディクショナリ作成時のユーザーですから、例えばRDBSYS1、RDBSYS2両システムの管理者をuser1とするやり方も可能ですが、異なる業務の管理者には異なるユーザーIDをそれぞれ設定して、明示的に対象のRDBシステムを意識できるようにすることをお勧めします。

製品・サービス区分 Symfoware
製品・サービス情報
対象製品 Symfoware Server (Native Interface)
プラットフォーム Solaris, Linux
アンサー種別 構築(導入/移行)
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