Interstage Job Workload Serverにおいて、ジョブログにBTFW54030のメッセージが出力されて、ユーティリティを使用したジョブの実行に失敗しました。

ジョブログにBTFW54030のメッセージが出力されて、ユーティリティを使用したジョブの実行に失敗しました。
原因と対処方法を教えてください。
[原因]
ユーティリティを使用したジョブが失敗する場合、以下の場合があります。
  • 実行ファイルが見つからない
  • 実行ファイルに実行権限がない

[対処方法]
これらは、ジョブログを確認して切り分けます。以下に切り分け方法を説明します。

■エラー番号に2が埋め込まれている
ジョブログを参照し、以下のメッセージが出力されていることを確認してください。エラー番号に2が埋め込まれている(CODE='2')場合、実行ファイルが見つからないエラーが発生しています。

メッセージ例
FSP_INTS-JOB_BTFW: ERROR: 54030: Failed to execute batch application. : CODE='2'

バッチワークユニットの環境変数のうち“PATH”に展開されるディレクトリに実行ファイルが格納されていることを確認してください。また、実行ファイルのファイル名に誤りがないことを確認してください。
バッチワークユニットの環境変数については、以下のマニュアルを参照してください。

 Interstage Job Workload Server セットアップガイド
  環境変数の設定指針

■エラー番号に13が埋め込まれている
ジョブログを参照し、以下のメッセージが出力されていることを確認してください。エラー番号に13が埋め込まれている(CODE='13')場合、実行ファイルに実行権限がないエラーが発生しています。

メッセージ例
FSP_INTS-JOB_BTFW: ERROR: 54030: Failed to execute batch application. : CODE='13'

以下の2つの場合があります。

  • 実行ファイルが存在する場合
    ジョブログの“EXECUTE FILE NAME”に出力されている値がファイル名の場合は、Interstage運用者(Interstage運用グループおよびバッチシステム利用グループの両方に属しているユーザー)で実行できるようにファイルに実行権限を付与してください。

    ジョブログの出力例
    -- STEP INFORMATION --
    ~~~~~~ 中略 ~~~~~~
     EXECUTE FILE NAME : /pmtx/si1/pms/lib/bat/BTFCOPY.sh

    権限の確認と付与の例(“mcbatg”がInterstage運用者のグループ名の場合)
     $ ls -lt /pmtx/si1/pms/lib/bat/BTFCOPY.sh
     -rw-r--r-- 1 mcbatch mcbatg 4 6月 28 14:43 /pmtx/si1/pms/lib/bat/BTFCOPY.sh
     $ chmod ug+x /pmtx/si1/pms/lib/bat/BTFCOPY.sh
     $ ls -lt /pmtx/si1/pms/lib/bat/BTFCOPY.sh
     -rwxr-xr-- 1 mcbatch mcbatg 4 6月 28 14:43 /pmtx/si1/pms/lib/bat/BTFCOPY.sh


  • 実行ファイルでないファイルを指定している場合
    ジョブログの“EXECUTE FILE NAME”に出力されている値が実行権限付きのファイルでない場合は、バッチジョブ定義に正しい値を指定してください。

    ジョブログの出力例(誤ってディレクトリ名を指定している場合)
    -- STEP INFORMATION --
    ~~~~~~ 中略 ~~~~~~
     EXECUTE FILE NAME : /pmtx/si1/pms/lib/bat

    バッチジョブ定義の修正例
    バッチアプリケーション定義の実行ファイル名の指定

    [修正前] /pmtx/si1/pms/lib/bat
      ↓
    [修正後] /pmtx/si1/pms/lib/bat/BTFCOPY.sh

製品・サービス区分 Interstage
製品・サービス情報
対象製品 Interstage Job Workload Server
バージョン V9, V8
プラットフォーム Solaris, Linux, Windows
アンサー種別 運用/保守
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