Enterprise Postgresのデータベースリストア後のレプリケーション失敗について

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Enterprise Postgresのストリーミングレプリケーション環境において、WALディレクトリ内のファイルを削除したあとに、pg_basebackupでリストアしたところ、「ファイル"pg_wal/xxx.history"をオープンできませんでした」というエラーとなりました。原因と対処方法を教えてください。
[原因]
スタンバイサーバのインスタンスを起動しようとしたときに、必要なファイル (pg_wal/xxx.history) を取得できなかったことが原因です。
手動で必要なファイル (pg_wal/xxx.history) をプライマリサーバから削除するなどの操作が行われたあとに、pg_basebackupを実行した場合、スタンバイサーバのインスタンスを起動時にこのエラーが出力されます。

[対処方法]
以下の手順でデータベースの復旧を実施してください。
  1. プライマリサーバのインスタンスとスタンバイサーバのインスタンスを停止する。
  2. プライマリサーバのpostgresql.confファイルに、recovery_target_timeline = 'latest'を指定する。
  3. プライマリサーバのインスタンスを起動し、リカバリを実施する。
  4. スタンバイサーバのインスタンスを削除し、pg_basebackupによりスタンバイサーバを再作成する。

recovery_target_timelineの詳細は以下のマニュアルを参照してください。
FUJITSU Software Enterprise Postgres 14
 PostgreSQL 14.0 Documentation
  III. Server Administration
   20. Server Configuration
    20.5 Write Ahead Log
     20.5.5. Recovery Target

pg_basebackupコマンドの詳細は以下のマニュアルを参照してください。
FUJITSU Software Enterprise Postgres 14
 PostgreSQL 14.0 Documentation
  VI. Reference
   II. PostgreSQL Client Applications
    pg_basebackup

recovery.confの詳細は以下のマニュアルを参照してください。
FUJITSU Software Enterprise Postgres 14
 PostgreSQL 14.0 Documentation
  VIII. Appendixes
   O. Obsolete or Renamed Features
    O.1. recovery.conf file merged into postgresql.conf

なお、上記以外の製品バージョン/レベルについては、該当するマニュアル箇所を参照してください。
製品・サービス情報
対象製品Enterprise Postgres
プラットフォームWindows,Solaris,Linux
アンサー種別 設計/開発
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